macOS Serverユーザガイド
macOS Serverのストレージ監理ツール
サーバのストレージが使い果たされると、サーバの信頼性が低下したり、場合によっては障害発生の原因になったりする可能性があります。このような事態を防止するために、サーバのストレージ使用状況を監理し、ファイルを削除またはバックアップして容量を解放する必要があります。
Serverアプリケーションの「ストレージ」パネルでは、サーバ上のボリュームの使用率を表示できます。ディスクユーティリティを使用して、ストレージとボリュームを管理することもできます。
次のmacOS Serverコマンドラインツールを使用すると、「ターミナル」でサーバの容量を監理できます。これらのコマンドについて詳しくは、マニュアルページ(manで表示)を参照してください。
df
このコマンドを実行すると、使用済みのディスク領域の量およびマウントされているすべてのボリュームで使用可能なディスク領域の量が表示されます。
たとえば、次のコマンドを実行すると、ローカルボリュームが一覧表示され、ストレージの使用率が表示されます:
$ df -Hl Filesystem Size Used Avail Capacity Mounted on /dev/disk0s9 40G 38G 2.1G 95% /
この例では、ボリュームの大半が使用済みで、使用可能な残りの容量は2.1 GBのみであるため、領域をただちに解放する必要があります。
du
このコマンドを実行すると、特定のフォルダまたはファイルに使用されているディスク領域の量が表示されます。
たとえば、次のコマンドを実行すると、各ユーザのホームフォルダに使用されているディスク領域の量が示されます:
$ sudo du -sh /Users/* 3.2M /Users/Shared 9.3M /Users/omar 8.8M /Users/jay 1.6M /Users/lili
ボリューム上の領域を最も多く使用しているユーザが分かれば、そのユーザに連絡して、使用しないファイルを削除してもらうことができます。
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