
Compressorのプリセットのビデオプロパティ
プリセットのオーディオプロパティは「オーディオ」インスペクタにあります(プリセットが選択されている場合)。
重要: 利用できるプロパティやオプションはトランスコードジョブによって異なります。表示されるオプションは、トランスコードするソースメディアのタイプ、プリセットのフォーマット、その他のプロパティの構成、および使用しているハードウェアとソフトウェアによって異なります。
オーディオプロパティ | プリセットフォーマット | 説明 | |||||||||
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オーディオパススルーを有効にする | QuickTimeムービー | このチェックボックスを選択すると、ソースオーディオが変更なしで書き出し先ファイルにコピーされます。このチェックボックスを選択すると、「オーディオのプロパティ」領域にあるほかのすべてのプリセットが無効になります。 | |||||||||
チャンネルレイアウト | オーディオ対応のすべてのプリセットフォーマット | このポップアップメニューを使って、オーディオチャンネルレイアウトのタイプを手動で設定します。サラウンドサウンドチャンネルレイアウトなどのオーディオチャンネルレイアウトについて詳しくは、Compressorのオーディオ・チャンネル・レイアウトを参照してください。 | |||||||||
サンプルレート | オーディオ対応のすべてのプリセットフォーマット | このポップアップメニューを使って、音楽の波形(サンプル)をデジタルデータとして取り込む1秒当たりの回数を設定します。サンプルレートが大きいとオーディオ品質は高くなりますが、ファイルサイズは大きくなります。「MXF」プリセットでは、この値は48 kHzに固定されます。 注記: ビデオおよびオーディオDVDオーサリング用のファイルはすべて、DVD仕様で要求される48 kHzサンプルレートが指定されている必要があります。 | |||||||||
サンプルサイズ | オーディオ対応のすべてのプリセットフォーマット | このポップアップメニューを使って、オーディオ信号のサンプルサイズを手動で設定します。 「Appleデバイス」プリセットでは、これは常に「自動」に設定されます。 | |||||||||
コーデック | QuickTimeムービー | このポップアップメニューを使って、オーディオコーデックを選択します。 | |||||||||
サンプルフォーマット | QuickTimeムービー | オーディオコーデックとして「リニアPCM」を選択した場合は、このポップアップメニューを使って、「ビッグエンディアン」と「リトルエンディアン」のどちらのフォーマットでオーディオを出力するかを選択します。 | |||||||||
フォーマット | MPEG-4 | オーディオコーデックとしてFLAC、MPEG-4 AAC、MPEG-4 HE AAC、MPEG-4 HE AAC V2、またはOpusを選択した場合は、このポップアップメニューを使って、オーディオ出力の品質を選択します。 | |||||||||
品質 | Appleデバイス、MPEG-4、QuickTimeムービー | このポップアップメニューを使って、オーディオ出力の品質を選択します。 | |||||||||
ターゲットシステム | Dolby Digital | このポップアップメニューを使って、出力ファイルを再生するシステムを指定します。関連するほかのプロパティのオプションは、ターゲットシステムに適切なオプションのみに制限されます。
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ビットレート | Appleデバイス、Dolby Digital、MP3、MPEG-4、QuickTimeムービー | このポップアップメニューを使って、オーディオファイルの配信に必要な1秒当たりのキロビット数(kbps)を設定します。レートを高くするほど、オーディオファイルの品質が高くなります。 ステレオエンコードの場合、192 kbpsおよび224 kbpsのレートが一般的であり、標準品質の結果が得られます。Dolby Digital 5.1エンコードの場合は、384 kbpsのレートをおすすめします。Dolby Digital Plusエンコードの場合は、192 kbpsのレートをおすすめします。 | |||||||||
可変ビットレートのエンコードを使う | MP3 | このチェックボックスを選択すると、音楽の複雑度に応じて音楽の記録に使われるビット数が変わります。可変ビットレートでエンコードすると、出力ファイルのサイズを小さくすることができます。 | |||||||||
ビットレート方式 | Appleデバイス、MPEG-4、QuickTimeムービー | このポップアップメニューを使って、オーディオのエンコードに使用する方式を選択します。以下の4つのオプションがあります:
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Dolby 5.1オーディオトラックを含める | Appleデバイス | このチェックボックスを選択すると、サラウンドサウンドが、Apple TV再生用のDolby Digitalオーディオトラックとして追加されます。 | |||||||||
Lt/Rtダウンミックストラックを含める | QuickTimeムービー | このチェックボックス(「チャンネルレイアウト」が3トラック以上に設定されている場合にのみ表示されます)を選択すると、トランスコードされたファイルにオーディオのステレオミックスバージョンを含むステレオトラックが追加されます。これには、エンコードされたサラウンドの情報が含まれます。 | |||||||||
圧縮 | 一般的なオーディオフォーマット | このポップアップメニューを使って、FLACエンコーダでオーディオ信号のエンコードに使用する圧縮量を手動で設定します。このプリセットは、FLACファイルタイプでのみ使用できます。 | |||||||||
ジョイントステレオ | MP3 | このチェックボックスを選択すると、一方のチャンネルに両チャンネルで共通の情報が含まれ、もう一方のチャンネルに固有の情報が含まれます。160 kbps以下のビットレートの場合、このプリセットによって変換後のオーディオの音質を改善できます。 | |||||||||
スマートエンコード調整 | MP3 | このチェックボックスを選択すると、ソースファイルとプリセットのエンコードプロパティを解析することによって、出力ファイルの品質が最大限に高められます。 | |||||||||
10Hz未満の周波数をフィルタリング | MP3 | このチェックボックスを選択すると、ソースファイルから不可聴周波数が取り除かれます。これによって、品質低下を聞き取れない程度に抑えながら、より小さく効率的なファイルを出力できます。 | |||||||||
チャンネル | MXF | このポップアップメニューを使って、オーディオチャンネルの配分を設定します。以下の2つのオプションがあります:
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ビットストリームモード | Dolby Digital | このポップアップメニューを使って、Dolby DigitalまたはDolby Digital Plusビットストリームに含まれるオーディオサービスのタイプを指定します。 | |||||||||
サラウンドモード | Dolby Digital | モノラルまたはステレオ(L R)のチャンネルレイアウトを使用する場合は、このプロパティを使って、2チャンネル・エンコード・ビットストリームがDolby Pro Logicデコードに必要なDolbyサラウンド(Lt/Rt)でエンコードされているかどうかを指定します。ポップアップメニューからオプションを選択します:
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サラウンドEXモード | Dolby Digital | 5.1(L R C LFE Ls Rs)、5.0(L R C Ls Rs)、4.1(L R LFE Ls Rs)、または4.0(L R Ls Rs)のレイアウトを使用する場合は、このプロパティを使って、オーディオがDolby DigitalサラウンドEXでエンコードされているかどうかを指定します。ポップアップメニューからオプションを選択します:
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ステレオダウンミックス | Dolby Digital | このポップアップメニューを使って、サラウンド信号をステレオ信号にダウンミックスする方法を設定します。Compressorのオーディオ・チャンネル・レイアウトを参照してください。 重要: Dolby Digitalのダウンミックス処理では、LFE信号が切り捨てられることがあります。 | |||||||||
Lo/Ro中央、Lo/Roサラウンド、Lt/Rt中央、Lt/Rtサラウンド(サラウンドサウンド出力の場合) | Dolby Digital | これらのポップアップメニューを使って、サラウンドチャンネルと中央チャンネルをダウンミックスするデシベルレベルを設定します。これらのプロパティを使用できるかどうかは、選択したチャンネルレイアウトによって決まります。 | |||||||||
DRCラインモード | Dolby Digital | このポップアップメニューを使って、ダイナミックレンジの圧縮処理モードを設定します。デフォルトプリセットは「フィルム標準圧縮」です。この設定はあらゆる用途におすすめです。 | |||||||||
DRC RFモード | Dolby Digital | このポップアップメニューを使って、RFデバイス(RF接続が可能なテレビセット、ケーブルテレビ用セット・トップ・ボックス、その他のデバイス)向けのダイナミックレンジの圧縮処理モードを設定します。 | |||||||||
LFEローパスフィルタ | Dolby Digital | このチェックボックスを選択すると、出力時に低域効果音(LFE)チャンネルに120 Hzローパスフィルタが適用されます。 | |||||||||
DCフィルタ | Dolby Digital | このチェックボックスを選択すると、すべての入力チャンネルにDC(直流)ハイパスフィルタが適用されます。このフィルタを使用するとDCオフセットを簡単に取り除くことができますが、ミックスされたオーディオ素材のほとんどはDCオフセットがすでに取り除かれていることに注意してください。 | |||||||||
サラウンドチャンネル: 90フェーズシフト | Dolby Digital | このチェックボックスはデフォルトで選択されていて、サラウンドチャンネルに90度フェーズシフトが適用されます。フェーズシフトによって、デコード後の信号にサラウンド互換のダウンミックスが適用された場合に、フロントチャンネルと背面のチャンネルの位相をずらし、L信号とLs信号が互いに打ち消さないようにすることができます。 | |||||||||
サラウンドチャンネル: 3dB減衰 | Dolby Digital | このチェックボックスを選択すると、出力時にサラウンドチャンネルに3 dBカットが適用されます。このオプションは、後で消費者向けホーム・シアター・フォーマットに変換されるマルチチャンネル出力(映画のサウンドトラックなど)を対象としています。映画館のサラウンドチャンネルは、映画館独特のアンプゲインとして、フロントチャンネルに比べて3 dB「ホットに」(高く)ミックスされています。 | |||||||||
ダイアログ正規化 | Dolby Digital | フィールドに値を入力して、最大変調レベルに対するサウンドファイル内のプログラムのラウドネスを設定します。再生デバイスは、この情報を使って、さまざまなAC-3ストリーム間で同一のラウドネスを保持します。この目的は、ソースファイルに関係なく、AC-3フォーマットでエンコードしたオーディオファイルの視聴レベルを同じにすることです。 |
「オーディオ」インスペクタには、オーディオエフェクトを追加するためのオプションも表示されます。
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