iPad mini(A17 Pro)ディスプレイ
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
始める前に、「破損したガラスに関する安全対策」を読んでください。
注意
デバイスの電源を切ります。修理を始める前に、iPadの電源を切っておく必要があります。電源が入ったままだと、ディスプレイやその他の部品が損傷するおそれがあります。
ツール
8.3インチ加熱式ディスプレイポケット
8.3インチ修理トレイ
アクセスカード(2)
接着剤活性化ローラー
接着シートカッター
静電気放電防止ピンセット
エタノールワイプまたはイソプロピルアルコール(IPA)ワイプ
ディスプレイ取り外し用加熱式固定具
耐熱グローブ
iPad mini(A17 Pro)ディスプレイ接着シートの位置合わせトレイ
プラスネジ用JCISビット
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)
マスキングテープ
トルクドライバー(ブラック、0.35 kgf cm)
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。

重要
初めて固定具を設定する場合は、「ディスプレイ取り外し用加熱式固定具」を参照してください。
この部品を交換する場合は、修理アシスタントを実行して修理を完了することをおすすめします。すべての取り付け手順を完了すると、修理アシスタントがデバイスで利用可能になります。
注:この手順には別のモデルの画像が使用されている場合がありますが、手順は同じです。必ず、修理するモデルに適したツールを使用してください。
取り外し
注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
警告
この手順は、耐熱グローブを着用して実施することをお勧めします。
ディスプレイ取り外し用加熱式固定具を使って、ディスプレイの接着シートを加熱します。手順については「ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の操作マニュアル」を参照してください。手順2に進みます。
注意
ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の上部の銀色のノブを回さないでください。
加熱式ディスプレイポケットをディスプレイ取り外し用加熱式固定具に差し込む前に、フロントカメラを見つけます。図のように、カメラレンズとほかの2か所に青色のマスキングテープを貼ります。損傷を防ぐため、テープを貼ってある場所の付近は浅い角度でカットしてください。
図のように、ディスプレイと筐体の間に隙間ができたら、接着シートカッターの先端をその隙間に挿入します。
注意:ディスプレイフレックスケーブルとほかの部品の損傷を防ぐため、カットする際はディスプレイの縁からの深さが3.5mmを超えないように注意してください。カッターに刻印されているエンボス状の円の外縁が最大の深さを示しています。
ディスプレイの右側にそって、接着シートカッターをゆっくりと前後に動かします。抵抗を感じたらやめてください。
注意:カッターを使ってディスプレイを持ち上げないでください。
ディスプレイの上部にそって、接着シートカッターを前後にゆっくり動かし、抵抗を感じたら動かすのをやめてください。
ディスプレイの右側にそって接着シートカッターを前後に動かします。次に、ゆっくりと角を回りながら接着シートを切ります。
ディスプレイの左側面にそって、接着シートカッターを前後にゆっくり動かします。
ディスプレイが再び密閉されないよう、左上の角の下からアクセスカードを差し込んでおきます。
重要:ディスプレイの黒い境界を越えてアクセスカードを差し込まないでください。
接着シートカッターを左側面にそって動かします。次に、ゆっくりと角を回りながら接着シートを切ります。
接着シートカッターを下部にそって動かします。
ディスプレイが再び密閉されないよう、右下の角の下からアクセスカードを差し込んでおきます。
重要:ディスプレイの黒い境界を越えてアクセスカードを差し込まないでください。
ディスプレイ取り外し用加熱式固定具に取り付けた吸着カップのハンドルを上げます。吸着カップの下の面にブラックスティックの平らな方の先端を丁寧に差し込み、ディスプレイから吸着カップを外します。
注意:ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の上部のノブを回さないでください。ノブを回すとフレックスケーブルが破損するおそれがあります。
吸着カップが外れていることを確認します。次に、ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の上部にある黒いノブを反時計回りに回して、吸着カップをディスプレイから外します。
ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の側面にある取り出しボタン(1)を押して、加熱式ディスプレイポケットを取り外します。ポケットをスライドさせて固定具から取り出します(2)。
加熱式ディスプレイポケット側面のクランプを上げて、iPadを取り外します。iPadをポケットから取り出します。
USB-Cコネクタが右側面の開口部側に来るようにして、iPadを修理トレイに置きます。図のように、修理トレイの左側面のタブを引いて、iPadを固定します。
マスキングテープとアクセスカードを取り外します。修理トレイの吸着カップを図のように修理トレイのスロットに取り付けます。
ディスプレイをそっと上に傾け、ディスプレイの両側面を押して吸着カップに吸着させます。
注意
ディスプレイを上に傾ける際は、フレックスケーブルを損傷しないよう注意してください。
ディスプレイを吸着カップに固定する際は、ディスプレイの背面を押さないでください。背面を押すと、機能に悪影響を与える可能性があります。
support.apple.com/ja-jp/repairで確認できます。
警告:バッテリーにへこみ、穴、その他の損傷が見られる場合は、修理を中止してください。修理サービスオプションは
トルクドライバーとJCISビットを使って、ディスプレイコネクタカウリングから5本のプラスネジを取り外します。取り外したネジは横に置いておきます。
ディスプレイコネクタのカウリングを取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。
バッテリーフレックスケーブルの端を持ち上げて、コネクタから外します。
ディスプレイフレックスケーブルの端を持ち上げて、コネクタから外します。
Multi-Touchフレックスケーブルの端を持ち上げて、コネクタから外します。
ディスプレイの端の部分を持ち、吸着カップのタブを引いて、ディスプレイから外します。次に、ディスプレイを清潔で平らな面の上に下向きに置きます。吸着カップを修理トレイから取り外します。
取り付け
重要
新しい接着シートを取り付ける前に、ディスプレイと筐体からすべての接着シートが除去されていることを確認してください。
筐体を修理トレイに置きます。静電気放電防止ピンセットまたはブラックスティックを使って、ディスプレイ接着シートをつまみます。次に、接着シートを45度以下の角度で引っ張ってはがします。この手順を繰り返して、筐体の周囲からすべての接着シートを取り除きます。
注意:フロントカメラ、環境光センサー、アンテナには触れないでください。
エタノールワイプまたはIPAワイプを使って、筐体の外周を完全にきれいにします。
交換用ディスプレイを取り付ける場合は、ディスプレイの上部と下部の保護用の裏紙をはがし、ディスプレイを下向きにして、ディスプレイ接着シートの位置合わせトレイに置きます。その後、手順5に進みます。元のディスプレイを再度取り付ける場合は、手順4に進みます。
ディスプレイを下向きにしてディスプレイ接着シートの位置合わせトレイに置きます。静電気放電防止ピンセットまたはブラックスティックを使って、ディスプレイの縁からディスプレイ接着シートをつまみ上げます。次に、接着シートを45度以下の角度で引っ張ってはがします。この手順を繰り返して、すべての接着シートを取り除きます。エタノールワイプまたはIPAワイプを使って、ディスプレイの縁を完全にきれいにします。
注意
エタノールワイプやIPAワイプでディスプレイガラスのほかの部分に触れないでください。エタノールとイソプロピルアルコールはディスプレイに損傷を与え、画質に悪影響を与える可能性があります。
塗装されたベゼルの損傷を防ぐため、先の尖ったツールでディスプレイの接着シートをはがさないでください。
位置合わせトレイのガイドピンを使って、交換用のディスプレイ接着シートの位置を合わせます。裏側の剥離フィルムのタブをつまみます。次に、接着シート下部の裏紙をゆっくりはがしながら、ガイドピンを使用して接着シートをディスプレイに配置します。
注:交換用ディスプレイ接着シートには、上部、中央部、下部に裏紙が付いています。
重要:上部の裏紙は、まだはがさないでください。
注意:手順5が完了したら、ディスプレイに接着シートが正しく配置されていることを確認します。位置がずれていた場合は、手順4を繰り返して接着シートをはがします。次に、手順5を繰り返して、新しいディスプレイ接着シートを取り付けます。接着シートの位置が正しく合っていないと、ディスプレイが適切に密閉されず、機能に影響を与える可能性があります。
ブラックスティックを使って、ディスプレイ接着シートをディスプレイに接着させます。ブラックスティックの平らな端でディスプレイの端を3周以上なぞり、接着シートが均等に貼り付けられていることを確かめます。フロントカメラ開口部の両側にWi-Fiシムを貼り付けたか確認します。
注意:ディスプレイ接着シートを接着させる際、フロントカメラアセンブリに触れないでください。
図のように上部の裏紙をはがします。
重要:ディスプレイの端部分の中央の裏紙ははがさないでください。
ディスプレイ接着シートをチェックし、位置が正しいこと、また損傷やしわがないことを確認します。接着シートが損傷している場合は、手順4を繰り返して接着シートをはがします。その後、手順5~8を繰り返し、新しいディスプレイ接着シートを取り付けます。
ディスプレイ接着シートの中央の裏紙から、接地テープの開口部を取り除きます。
下部の透明な裏紙をはがします。次に、図のように接地テープの位置を合わせ、押さえつけて黒色の接着用ガイドを接着します。
青色の保護用の裏紙をはがします。
ブラックスティックの平らな方の先端で接地テープをディスプレイの縦方向の縁に押さえつけます。
ブラックスティックの平らな方の先端で残りの接地テープをディスプレイ背面に押さえつけます。
透明な裏紙をはがします。
接地テープとディスプレイから黒色の接着用ガイドをはがします。
Wi-Fiモデルのみ
ディスプレイ接着シートの中央の裏紙から、接地テープの開口部を取り除きます。
下部の透明な裏紙をはがします。図のように接地テープの位置を合わせます。次に、ブラックスティックの平らな方の先端でテープを押さえつけて、ディスプレイに接着させます。
接地テープの青色の裏紙をそっとはがします。
ブラックスティックの平らな方の先端で接地テープをディスプレイの縦方向の縁に押さえつけます。
ブラックスティックの平らな方の先端で残りの接地テープをディスプレイ背面に押さえつけます。
図のように、接地テープから透明な裏紙をそっとはがします。
重要:接地テープは非常に繊細です。
ブラックスティックの平らな方の先端で接地テープをディスプレイ背面に押さえつけます。
接地テープとディスプレイから黒色の接着用ガイドをはがします。
Wi-Fi + Cellularモデルのみ
ディスプレイ接着シートの中央の裏紙から、接地テープの開口部を取り除きます。
下部の透明な裏紙をはがします。図のように、位置合わせトレイのガイドピンを使って接地テープの位置を合わせます。次に、ブラックスティックの平らな方の先端でテープ(1、2)を押さえつけて、ディスプレイに接着させます。
接地テープの青色の裏紙(1、2)をそっとはがします。
ブラックスティックの平らな方の先端で接地テープ(1、2)をディスプレイの縦方向の縁に押さえつけます。
ブラックスティックの平らな方の先端で残りの接地テープ(1、2)をディスプレイ背面に押さえつけます。
図のように、接地テープから透明な裏紙をそっとはがします。
重要:接地テープは非常に繊細です。
ブラックスティックの平らな方の先端で接地テープを押さえつけて、ディスプレイに接着させます。
接地テープとディスプレイから黒色の接着用ガイドをはがします。
修理トレイに吸着カップを取り付けます。
ディスプレイを吸着カップに固定します。
注意:ディスプレイを吸着カップに固定する際は、ディスプレイの背面を押さないでください。ディスプレイの背面を押すと、機能に悪影響を与える可能性があります。
Multi-Touchフレックスケーブル(1)、ディスプレイフレックスケーブル(2)、バッテリーフレックスケーブル(3)の端をコネクタにはめ込みます。
ディスプレイコネクタカウリングをフレックスケーブルの端にかぶせます。ブラックのトルクドライバーとJCISビットを使って、カウリングに新しいプラスネジ(452-11675)を5本取り付けます。
以下の手順で、ディスプレイの中央の裏紙を4枚はがします。
1枚目の裏紙をディスプレイの左側から時計回りの方向にはがします(図を参照)。
2枚目の裏紙をディスプレイの右上隅から反時計回りの方向にはがします(図を参照)。
3枚目の裏紙をディスプレイの上部中央から反時計回りの方向にはがします(図を参照)。
4枚目の裏紙をディスプレイの右上隅から時計回りの方向にはがします(図を参照)。
吸着カップのタブを引いて、ディスプレイから外します。修理トレイの吸着カップを外します。
最後の中央の裏紙をディスプレイの左下から時計回りに、ディスプレイの前面に向かって回すようにはがします。
警告
バッテリーにへこみ、穴、その他の損傷が見られる場合は、修理を中止してください。修理サービスオプションはsupport.apple.com/ja-jp/repairで確認できます。
緩んでいるネジや小さな部品、または余分なネジや小さな部品がないか、筐体を調べてください。これらは安全性に関わる問題を引き起こす可能性があります。
:フロントカメラや周辺の部品に触れないよう注意してください。
ディスプレイを筐体の上に下ろします。
ディスプレイフレックスケーブルが挟まっていないことを確認します。ディスプレイの四隅を押します。次に、ディスプレイが筐体にしっかり収まるまで、縁にそって押します。
重要:ディスプレイの縁を触って、でこぼこや隙間がないか確かめます。ディスプレイが平らに収まっていない場合は、すべての取り外し手順を繰り返し、フレックスケーブルに損傷がないか確認します。その後、取り付け手順1~26を実施します。
接着剤活性化ローラーを使って、ディスプレイを筐体に接着させます。
ローラーを両手で持ってディスプレイの縁に置き、図のようにローラーの一部が筐体の外側に少しはみ出すようにします。
ローラーをぐっと押さえて、銀色のピンのラインが白いバンドの中央に合うようにします。
注意:白いバンドに合わせようとして圧力をかけ過ぎないようにしてください。
ディスプレイの縁にそって一定の圧力で、前後に10回ローラーを転がします。次に、修理トレイの向きを変えて、残りの3辺でこの手順を繰り返します。
診断モードを開始します。
iPadの電源がオフになっていることを確認します。
音量調節ボタンを両方とも押したままにします。
両方のボタンを押したまま、iPadを20W以上の電源アダプタに接続するか、または電源が入っておりコンセントに接続されているコンピュータに直接接続します。
注:ハブやディスプレイ、その他を用いた間接的な接続方法には対応していません。
Appleロゴが表示されたらボタンを放します。
重要
交換した部品によっては、修理を完了するために修理アシスタントがデバイスで利用可能になる場合があります。修理アシスタントの起動方法について詳しくはこちらを確認してください。
注:修理アシスタントを実行していない場合、デバイスの「部品と修理の履歴」で部品のステータスが「修理完了」と表示され、セルフサービス修理のためのApple Diagnosticsで部品のステータスが「不明」と表示される可能性があります。