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Motionでのロトスコープのヒント
ロトスコープの際は、以下のガイドラインを参考にしてください:
マスクをかける対象内の細部が最もよく見えているフレームを探し、これを開始フレームとします。たとえば歩いている人物にマスクをかける場合、その人物の手足がストライドの中間で伸びているフレームを選びます。これにより、最初のコントロールポイントの数を指定することができます。マスク内で必要な細部のレベルを実現する上で、わずかなコントロールポイントを使用するだけで、アニメーション処理が簡素化されます。
マスク内で必要な細部のレベルを実現する上で、わずかなコントロールポイントを使用します。
アニメートされたマスクでは、Motion内のキーフレームが設定されたほかのパラメータと同じモーションブラーがかけられます。たとえば、レイヤーの位置をアニメートして非常に速く移動させる場合、モーションブラーを有効にするとレイヤーはぼやけます。レイヤーのマスクをアニメートして同様に速く移動させると、マスクのエッジもぼやけます。アニメートされたマスクのブラーは、前景の対象物に存在するすべてのブラーと合致させる必要があるため、これは重要な点です。
移動している対象をロトスコープする場合、クリップを再生してその方向と速度を調べ、マスクをどのようにアニメートする必要があるかを把握するとよいでしょう。対象またはカメラの停止、方向の変更や、速度の変更のフレームを示すマーカーを配置すると便利です。これらは、キーフレームが設定されたマスクを変更する最初のパスの候補となります。これらの変化に注意することで、速度や方向が大きく変化するところで最初にキーフレームが設定されたマスクのシェイプを調整することにより、キーフレーム設定の量を減らすことができます。アニメートされたマスクは、キーフレームが設定されているシェイプを1つずつ変えるように補間されるので、作業の一部はMotionにより行われます。
マスクアニメーションはすべて「キーフレームエディタ」の「シェイプアニメーション」チャンネルに格納されています。そこで、マスクの「シェイプアニメーション」チャンネルに設定されたキーフレームのタイミングを作成、削除、および編集することができます。単純化のため、編集されたコントロールポイントの数に関係なく、マスクに加える変更はそれぞれ単一のキーフレームとして記録されます。「シェイプアニメーション」チャンネルでは、キーフレームは「一定」にのみ設定できます。それ以外の形式のキーフレーム補間は使えません。
対象全体を1つのマスクでロトスコープする必要はありません。「Motion」では、1つのオブジェクトに複数のマスクを適用できるので、対象のさまざまな部分を別々のマスクでロトスコープすることができます。複数のマスクを組み合わせるを参照してください。
ロトスコープ中にイメージをパンするには、スペースバーを押したままキャンバス内でドラッグします。この方法で表示を変更すれば、マスクの選択やアニメーションをやり直す必要はありません。
「ポイントをトラック」ビヘイビアを使って、トラッキングデータをシェイプまたはマスクに適用します。シェイプ、マスク、およびペイントストロークをトラッキングするを参照してください。