スイッチコントロールを使用する
スイッチコントロールでは、適応デバイス(スイッチやジョイスティックなど)を使用して、テキストを入力し、画面上の項目を操作し、Mac を制御することができます。スイッチコントロールの「ホーム」パネルにあるコントロールでは、項目を選択したりアクションを実行したりするためにスイッチを使用するまで、パネルまたはユーザインターフェイスをスキャンします。
スイッチコントロールを有効にする
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択して「アクセシビリティ」をクリックし、「スイッチコントロール」をクリックします。
「一般」をクリックしてから、「スイッチコントロールを有効にする」を選択します。
スイッチコントロールの「ホーム」パネルがデスクトップに表示されます。
「ホーム」パネルを使用する
キーボード:デフォルトのキーボードが表示されます。書類やフィールドにテキストを入力するには、パネルのキーボードをスキャンし、キーのグループを開き、キーを選択します。キーボードの下部にあるグループに注目してください。このグループには、これまでに押したキーに基づく候補の単語が含まれています。候補の単語を選択することで、入力時間を短縮できます。
ポインタ:ポインタを移動またはクリックするボタンが表示されます。ポインタを画面上の領域に移動するには、「移動」を選択します。画面の領域に移動したときにポインタを自動的にクリックするには、「移動してクリック」を選択します。
どちらのオプションでも、縦のブロックが画面上を滑るように動き始めます。「項目を選択」スイッチを押すと、ブロックが停止し、縦の青線がブロック上を滑るように動き始めます。もう一度スイッチを押すと、青線が停止するか、速度が大幅に低下します(「スイッチコントロール」環境設定の「ナビゲーション」パネルでポインタの精度が「高」に設定されている場合)。青線の速度が大幅に低下する設定の場合は、さらにもう一度スイッチを押すと、青線が停止します。
横方向についても同様の操作を行うと、ポインタが 2 つの青線の交点に移動します。「移動してクリック」を使用した場合は、2 つの青線の交点に位置する項目が選択されます。
アプリケーション:現在のアプリケーションのアクティブなウインドウ内で項目およびグループをスキャンします。
Dock:「Dock」内で項目をスキャンします。
メニューバー:メニュー・バー・グループをスキャンしてから、メニュー・エクストラ・グループをスキャンします。
システム:Mac の音量やディスプレイの輝度を制御したり、メディアの再生を制御したりするボタンが表示されます。
お使いの Mac に Touch Bar が搭載されている場合は「システム」に「Touch Bar を切り替える」が含まれており、これを選択すると画面下部に Touch Bar が表示されます。これにより、スイッチコントロールを使って Touch Bar の項目を指定および選択できます。Touch Bar について詳しくは、Apple のサポート記事「MacBook Pro で Touch Bar を使う方法」を参照してください。
カスタム:使用可能なカスタムパネルが表示されます。カスタムパネルを作成して(パネルエディタを使用)、アプリケーションの一般的なタスクやアクションを簡略化することができます。
場所:画面上でスイッチコントロールの「ホーム」パネルの場所を変更するボタンが表示されます。
デバイス:iOS デバイスや Apple TV など、スイッチコントロールを使用して、スイッチを他のデバイスにペアリングすることなく Mac から制御できる Apple デバイスが表示されます。Mac、iOS デバイス、および Apple TV が同じ Wi-Fi ネットワーク上にあり、各デバイスで iCloud にサインインしている必要があります。
項目をスキャンする/選択する
自動ハイライトで項目を選択する:「項目を選択」スイッチを押して、自動ハイライトを開始します。グループおよびユーザインターフェイス項目の場合は、スイッチコントロールのスキャンに合わせて各項目またはグループがハイライトされます。パネルの場合は、パネルの設計に応じて、各ボタンまたはグループ、または重複するシーケンス内のボタンのセットのいずれかがハイライトされます。
項目を選択すると、スキャンが一時停止します(「スイッチ」パネルで、選択後もスキャンを続けるオプションが設定されている場合を除きます)。スキャンを再開するには、スイッチを押します。「ナビゲーション」パネルでの設定に従ってスキャンが繰り返されます(ループ)。
自動ハイライトなしで項目を選択する:自動ハイライトをオフにしてある場合は、「次の項目に移動」スイッチを押します。
項目を選択する:項目がハイライトされているときに、「項目を選択」スイッチを押します。選択した項目がグループまたはセットの場合(かつ選択後にスキャンを再開するオプションがオンになっていない場合)、スイッチを押してグループまたはセットをスキャンしてから、もう一度スイッチを押して項目を選択します。グループまたはセットから出るには、グループまたはセットがハイライトされているときに(または、ナビゲーション中に読み上げるオプションがオンになっている場合は「step out」と聞こえたときに)、スイッチを押します。
パネルを使用する
パネルオプションを設定する:パネルの右上にある「パネルオプション」 アイコンがハイライトされたときに「項目を選択」スイッチを押します。次に、設定したいオプションがハイライトされたら、もう一度スイッチを押します。パネルのサイズや透明度を増減することができます。
「ホーム」パネルに戻る:パネルでは、パネルの右上にある「ホーム」アイコン がハイライトされたときに「項目を選択」スイッチを押します。ユーザインターフェイスでは、「ホーム」パネルがハイライトされたときに「項目を選択」スイッチを押します。
ポインタを制御する
パネルには、ポインタを移動または制御するためのさまざまな方法を表示できます。たとえば、「ホーム」パネルの「ポインタ」パネルには、「移動」と「移動してクリック」が表示されます。パネルでは次の方法も使用できます:
グライド:この操作は、「ポインタ」パネルの「移動」と同じです。
回転:「項目を選択」スイッチを押すと、(パネルエディタでの「境界」の設定に応じて)セクタ(円グラフの扇形のような形)がポインタの現在の位置から画面を中心に回転を開始するか、ウインドウの中央から最前面のウインドウを中心に回転を開始します。もう一度スイッチを押すと、セクタが画面上で停止し、青線がセクタ上を滑るように動き始めます。さらにもう一度スイッチを押すと、青線が停止し、ポインタが青色の線に沿って滑るように動き始めます。もう一度スイッチを押すと、ポインタが青線で停止します。
「スイッチコントロール」環境設定の「ナビゲーション」パネルでポインタの精度が「高」に設定されている場合は、中間段階が追加され、ポインタを細かく制御することができます。たとえば、「項目を選択」スイッチを 3 回押すと、青線がセクタ上を滑るように動くときに速度が大幅に低下します。もう一度スイッチを押すと、ポインタが青線に沿って滑るように動き始めます。さらにもう一度スイッチを押すと、ポインタの速度が大幅に低下します。6 度目にスイッチを押すと、ポインタが青線で停止します。
方向移動:「項目を選択」スイッチを押すと、ポインタが画面上の現在の位置から 1 つの方向(例:左、下、斜め)に移動するか、最後の方向移動を反転または繰り返します。「項目を選択」スイッチを押すと、ポインタが画面上の現在の位置から 1 つの方向(例:左、下、斜め)に移動するか、最後の方向移動を反転または繰り返します。スイッチを押すと、ポインタは移動を停止します。スイッチを押さないと、ポインタは境界に達するまで移動し続け、(「スイッチコントロール」環境設定の「ナビゲーション」パネルの「ポインタが端に到達したとき」の設定に応じて)境界で反対方向に折り返すか、停止します。
スイッチを設定する
「アクセシビリティ」環境設定の「スイッチコントロール」の「スイッチ」パネルでは、押したときにアクションを実行する補助スイッチを 1 つ以上設定したり、既存のスイッチに異なるアクションを割り当てたりすることができます。
スイッチを追加する:「追加」ボタン()をクリックし、補助スイッチを押します。名前を入力し、「スキャンを中止」などのアクションを選択します。スイッチによってスクリプトを実行したりアプリケーションを開いたりするには、「カスタム」をクリックしてから、スクリプトまたはアプリケーションを選択します。
スイッチを削除する:リストでスイッチを選択し、「削除」ボタン()をクリックします。
スイッチを変更する:リストでスイッチを選択し、「アクション」ポップアップメニュー をクリックして、名前またはアクションを変更します。アクションに別のスイッチを使用するには、「割り当てを変更」をクリックします。
スイッチコントロールをカスタマイズするには、「スイッチコントロール」環境設定の「スイッチ」パネルと「ナビゲーション」パネルを使用します。オプションについて詳しくは、パネルの「ヘルプ」ボタンをクリックします。アップルメニュー>「システム環境設定」と選択して「アクセシビリティ」をクリックし、「スイッチコントロール」をクリックします。