Final Cut Pro Xユーザガイド
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Final Cut Proでレンダリングファイルを管理する
レンダリングとは、プロジェクト内でリアルタイムに再生できない部分のために、一時的なビデオ/オーディオ・レンダリング・ファイルを作成する処理のことです。エフェクト、トランジション、ジェネレータ、タイトルなどの項目を追加するときは、事前にレンダリングしないとそれらを高品質で再生することはできません。
タイムラインでは、レンダリングが必要なクリップの上に明るいグレイの点線が表示されます。
デフォルトでは、Final Cut Proでの作業とポインタの移動をやめてから5秒後に、バックグラウンドレンダリングが開始されます。ほかのアプリケーションで作業している間も継続されます。Final Cut Proの環境設定の「再生」パネルで、バックグラウンドレンダリングをオフにしたりこの設定を調整したりできます。レンダリングは、プロジェクトまたはその一部で手動で開始することもできます。
レンダリングファイルはFinal Cut Proのライブラリ内またはユーザが指定した外部の場所に保存されます。Final Cut Proのストレージの場所を設定するを参照してください。
レンダリングファイルは時間がたつにつれて増えていき、記憶領域を占有することがあります。記憶領域を解放したい場合は、選択したイベント内の未使用のレンダリングファイルを削除するか、選択したプロジェクトまたはイベントのすべてのレンダリングファイルを削除することができます。特定のライブラリのすべてのレンダリングファイルを削除することもできます。元のメディアファイルは削除されないため、元のメディアからレンダリングファイルをいつでも再生成できます。
注記:生成されたファイルを削除するコマンドでは、レンダリングされたファイル、最適化されたファイル、およびプロキシファイルのみが削除されます。Final Cut Proで最適化されたファイルおよびプロキシファイルを作成するを参照してください。
プロジェクトのすべてまたは一部をレンダリングする
Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
プロジェクトの一部をレンダリングする: タイムラインで、レンダリングしたいクリップを選択し、「変更」>「選択部分をレンダリング」と選択します(またはControl+Rキーを押します)。
注記:選択部分は、範囲選択ではなく、クリップ選択である必要があります。1つまたは複数のクリップを選択するおよび範囲を選択するを参照してください。
プロジェクト内でレンダリングを必要とするすべての部分をレンダリングする: 「変更」>「すべてレンダリング」と選択します(またはControl+Shift+Rキーを押します)。
プロジェクト内の定義した部分がレンダリングされ、対応するレンダリングインジケータの点線が消えます。レンダリングの進行状況は、「バックグラウンドタスク」ウインドウで確認できます。
プロジェクトのレンダリングファイルを削除する
Final Cut Proのブラウザで1つまたは複数のプロジェクトを選択します。
「ファイル」>「生成されたプロジェクトファイルを削除」と選択します。
表示されるウインドウで、「レンダリングファイルを削除」を選択してから、「OK」をクリックします。
イベントのレンダリングファイルを削除する
Final Cut Proの「ライブラリ」サイドバーで、同じライブラリ内の1つまたは複数のイベントを選択します。
「ファイル」>「生成されたイベントファイルを削除」と選択します。
表示されるウインドウで、「レンダリングファイルを削除」を選択します。
未使用のレンダリングファイルのみを削除するか、またはすべてのレンダリングファイルを削除するかを選択してから、「OK」をクリックします。
注記:イベント内のすべてのレンダリングファイルを削除することを選択した場合、そのイベント内のプロジェクト・レンダリング・ファイルも削除されます。
ライブラリからレンダリングファイルを削除する
Final Cut Proの「ライブラリ」サイドバーで、ライブラリを選択します。
「ファイル」>「生成されたライブラリファイルを削除」と選択します。
表示されるウインドウで、「レンダリングファイルを削除」を選択します。
未使用のレンダリングファイルのみを削除するか、またはすべてのレンダリングファイルを削除するかを選択してから、「OK」をクリックします。