Compressorでタイミングとフレームレートを変更する
トランスコードされたファイルの継続時間は、Compressorの「一般」インスペクタでコントロールを調整することによって変更できます。トランスコードされたファイルのフレームレートは、「ビデオ」インスペクタでコントロールを調整することによって変更できます。
トランスコードされたファイルの新しい継続時間を選択する
Compressorで以下のいずれかの操作を行います:
バッチ領域で出力行をクリックして、ジョブに含まれるプリセットを選択します。この方法では、加えた変更はそのジョブの出力のみに使用されます。
「プリセット」パネルで、「カスタム」グループからカスタムプリセットを選択します。(「プリセット」パネルが表示されていない場合は、Shift+Command+1キーを押します。)この方法では、加えた変更はあとで使用できるようにカスタムプリセットに保存されます。
「インスペクタ」パネルで「一般」をクリックして、「一般」インスペクタを開きます。
「インスペクタ」パネルが表示されていない場合は、Compressorウインドウの右上隅にある「インスペクタ」ボタン をクリックします。
「一般」インスペクタの「リタイミング」セクションで、次のいずれかの方法で「継続時間の設定」プロパティを変更します:
割合フィールドにソース映像の特定の割合を入力するか、ポップアップメニューから(下向き矢印を使って)あらかじめ設定されている割合を選択します。
注記: このポップアップメニューでプリセットを選択しても、出力ファイルのフレームレートは変更されません。ソースの元のレート以外のフレームレートでファイルを作成したい場合は、「ビデオ」インスペクタでプリセットを変更する必要があります。
タイムコードフィールドの横にあるボタンをクリックして選択し、変換先のファイルの具体的な継続時間を入力します。(上の割合フィールドが自動的にアップデートされます。)
注記: このオプションは、ジョブに含まれるプリセットを変更する場合のみ使用できます。
「ソースフレームが[フレームレート]fpsで再生されるようにする」をクリックします。
注記: このオプションで使用されるフレームレートは、「ビデオ」インスペクタの「フレームレート」プロパティに設定した値です。
トランスコードされたファイルのフレームレートを変更する
Compressorのバッチ領域でジョブの出力行を選択するか、「プリセット」パネルでカスタムプリセットを選択します。
「ビデオ」インスペクタで、以下のいずれかの操作を行います:
「フレームレート」ポップアップメニューをクリックしてから、オプションを選択します。
デフォルト値の「自動」では、トランスコードされたファイルのフレームレートがソースファイルのフレームレートに一致します。23.976 fpsや24 fpsなど、広く使用されているいくつかのフレームレートのいずれかを選択することもできます。
「フレームレート」ポップアップメニューの右側のフィールドに、カスタムのフレームレートを入力します。
注記: 「Appleデバイス」設定など、一部のフォーマットではカスタムのフレームレートは使えません。
注記: フレームレートの変換は、元のフレームレートと新しいフレームレートとの違いの大きさに応じて、また、変換される映像の特定の性質に応じて、わずかな効果しかないことも劇的な効果があることもあります。大きい動きのある映像では、フレームに小さい動きしかない映像よりも、はるかに目立つ変化が生じます。フレームレートの変換は、トランスコードされたファイルに、人間の目に見えるアーティファクトを加えることもあります。これは、スタッタ(「ジャダー」と呼ばれることもあります)のある再生から、反復するフレーム、写り込み、その他の不自然に見えるエレメントに及びます。これらのエフェクトは、「ビデオ」インスペクタの「品質」セクションで「リタイミングの品質」プロパティを調整することによって、多少は軽減することができます。
「フィールドの順番」ポップアップメニューをクリックして、プログレッシブまたはインターレースされたフレームレートを選択します。
現在のプリセットでフィールドの順番を変更できない場合、このコントロールは淡色表示のままになっています。インターレースフォーマットのファイルをプログレッシブフォーマットに変換したい場合は、Compressorでデインターレース処理を使うを参照してください。
注記: 「一般」インスペクタの「リタイミング」セクションのプロパティは常に、「フレームレート」プロパティと、「ビデオ」インスペクタの「リタイミングの品質」プロパティの影響を受けます。