「クラスルーム」とは
「クラスルーム」は教師のためのAppです。サポート対象のiPadデバイスおよびMacコンピュータで使用できます。教師は、学習を指導したり、作業を共有したり、サポート対象の生徒用iPadデバイスおよびMacコンピュータを管理したりできます。生徒のデバイスで特定のApp、Webサイト、教科書のページを開くことができます。生徒との間で書類を送受信したり、Apple TVを使って生徒の作業をテレビ、モニタ、プロジェクタで共有したりすることもできます。また、生徒がどのAppで作業しているかを確認したり、生徒のデバイスを消音にしたり、生徒のパスワードをリセットしたりすることもできます。
「クラスルーム」が共有iPadおよび管理対象Apple IDと一緒に使用されるときは、生徒をiPadデバイスのグループに割り当てることができます。生徒は、iPad上のリストで自分の名前をタップして、クラスの開始時にパスコードまたはパスワードを入力します。クラスが終わったら、「クラスルーム」を使用して生徒を共有iPadからサインアウトさせて、次の生徒が使用できる状態にできます。データはiPadにローカルにキャッシュされ、生徒がサインアウトした後でもクラウドにプッシュされます。必要に応じて、次のユーザがiPadにサインインした後でも、前のユーザのデータが引き続きクラウドにプッシュされます。
「クラスルーム」のパフォーマンスを最適化するために、クラスの生徒数を60人以下にすることをお勧めします。
学校が管理対象Apple IDを使用し、Apple School Managerでクラス名簿を構成している場合は、「クラスルーム」で「スクールワーク」を使用できます。「スクールワーク」を使用することで、教師は、「スクールワーク」Appで課題を配布して回収したり、生徒の教育用iPad Appの進捗状況に目を配ったり、生徒と1対1で共同制作を行ったり、生徒間の共同制作を設定して管理したりすることができます。
注記: MDMと同期されるクラスでは、生徒のイメージはモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションの「クラスルーム」に追加されます。教師が管理対象Apple IDを使用して作成したクラスでは、生徒は自分のデバイスに自分の画像を追加する必要があります。
さまざまな授業環境で「クラスルーム」を使用する
「クラスルーム」は、Apple School ManagerやMDMソリューションで作成したクラス、または教師が作成したクラス(MDMソリューションの有無にかかわらず)に使用できます。「クラスルーム」では、共有iPadの一時セッションを管理することができません。
重要: 一度に1つのデバイスで1つのクラスの種類のみサポートされており、生徒はクラスに参加する際に教師と物理的に近い位置にいる必要があります。
Apple School Managerと同期されるクラス
教師がiPadOS 14またはmacOS 11以降を使用している場合、管理対象Apple IDで「クラスルーム」にサインインして、クラスを作成してから、ほかの教師や生徒をクラスに追加することができます。そのクラスを作成したいApple School Managerの場所を選択する必要があります。Apple School Managerで作成された既存のクラスを見ることもできます。MDMソリューションは必要ありません。ただし、MDMソリューションと統合すると、クラスでの生徒用デバイスの機能が変わる可能性があります。
すべての生徒はiPadOS 13.5以降またはmacOS 10.15.5以降を実行している必要があります。
Apple School Managerと同期されるクラスを使用することで、以下の機能を利用することができます:
教師がApple School Managerで適切な権限を持っている場合は、最新バージョンの「クラスルーム」または「スクールワーク2.0」でクラスを作成することができます。
クラスは自動的に表示され、どのように作成されたかに関係なく、同じデバイスで使用することができます。
クラスは、管理対象Apple IDを使用してすべてのデバイスに同期されます。
Apple School Managerと同期されるクラスでの要件の一覧を確認するには、参照して「クラスルーム」要件を参照してください。
設定情報については、管理対象Apple IDで作成した新しいクラスを設定するまたはApple School Managerで作成したクラスを設定するを参照してください。
MDMから同期されるクラス
モバイルデバイス管理(MDM)で作成されたクラスでは、すべてのデバイスをMDMソリューションに登録する必要があり、MDM管理者は「クラスルーム」が生徒の名簿情報を利用できるように、クラスのセットを作成する必要があります。クラスはApple School ManagerからMDMに同期できます。MDMソリューションでは、各クラスは、1つの名前、1人または複数の教師、生徒、および必要に応じてデバイスのグループ(共有iPadを使用する場合)で構成されます。MDMソリューションで、クラスに割り当てられたすべてのデバイスに教育構成プロファイルをインストールします。「クラスルーム」では、このプロファイルを使って、各クラス内の生徒とデバイスを関連付けて登録します。教師はこれらのクラスの中に、一時的なグループを作成できます。例えば、あるプロジェクトで3人の生徒が一緒に作業している場合は、教師はそれらの生徒のみのグループを作成して、そのプロジェクトに関連する特定のWebサイトやブックを調べるよう指導できます。教師は、MDM管理者に連絡せずに一時的なグループを作成できます。
生徒は1対1環境でも「クラスルーム」を使って作業を続けることができ、生徒の体験をガイドできます。共有iPadおよび1人1台環境で「クラスルーム」を使用する方法について詳しくは、IT管理者向けモバイルデバイス管理設定の「共有iPadの概要」を参照してください。
教師がMDMソリューションを使用してクラスを設定する場合、MDMで作成されたクラスのみが「クラスルーム」に表示されます(MDM管理者が、有効でサポートされている「クラスルーム」構成を設定している場合)。教師はクラスを削除したり、自分のクラスを追加したりすることはできません。Apple School ManagerからMDMソリューションにクラスを同期したり、MDMソリューション内で直接クラスを作成したりすることもできます。これらの機能をサポートしているかどうかについては、MDMベンダーの資料を参照してください。
MDMから同期されたクラスを使用することで、以下の機能を利用することができます:
Apple School Managerに権限を持つアカウントは、Apple School Managerにクラスを作成し、MDMに同期することができます(Apple School ManagerとリンクしているMDMソリューションが必要です)。
MDM管理者はMDMでクラスを作成できます。
MDMは、デバイスに同期されたクラスを制御します。
MDMから同期されるクラスの要件の一覧を確認するには、「クラスルーム」要件を参照してください。
スクールワークについて詳しくは、スクールワークの要件、スクールワークの準備をする、およびスクールワークを始めるを参照してください。
管理対象外クラス
教師が作成したクラスでは、Apple School ManagerおよびMDMソリューションは必要ありません。ただし、MDMソリューションと統合すると、クラスでの生徒用デバイスの機能が変わる可能性があります。管理対象外クラスでは管理対象Apple IDを使用することができません。
教師は管理対象外クラスを作成するときは、生徒がそのクラスに参加できるようにします。教師がクラスを作成するには、自分の名前を入力してからクラスを作成します。ネットワークインフラストラクチャのすべての要件を満たしていれば、教師はクラスを登録のためにアドバタイズでき、生徒は以下のいずれかを選択してそのクラスをブラウズできます。
iPad用: 生徒用iPadの「クラスルーム」設定
Mac用: 生徒用Macの「クラスルーム」設定
生徒は教師から提供された4桁のPIN(個人識別番号)を入力してクラスを追加します。1人の生徒が同じ教師または異なる教師の複数のクラスを追加できます。これにより、生徒は自分のiPadまたはMacを持って教室から教室へ簡単に移動できます。
重要: 管理対象外クラスは、共有iPad、およびMDMと同期されるクラスを作成するMDMソリューションの教育構成プロファイルには対応しません。教師用デバイスまたは生徒用デバイスに教育構成プロファイルがインストールされている場合は、管理対象外クラスを作成することも管理対象外クラスに参加することもできません。
管理対象外クラスの要件の一覧を確認するには、「クラスルーム」要件を参照してください。