Apple ID は Apple の多数の製品やサービスでお使いいただくため、Apple ID の安全対策はできる限り徹底してください。パスワードはほかの人には教えず、お使いの Apple ID でのサインインをほかの人に許してはいけません。お使いの Apple ID を使って見知らぬ第三者や、信用の置けない相手がサインインできた時点で、そのアカウントの安全は損なわれています。
たとえば、以下の場合は、お使いの Apple ID のセキュリティを疑ってみた方がいいかもしれません。
- ほかのだれかに Apple ID を作成してもらった場合、または、デバイスを支給された時点ですでにサインイン済みだった Apple ID をそのまま使っている場合。
- Apple ID をご家族やご友人と共有している場合。Apple ID は個人用のアカウントです。購入したコンテンツをご家族と共有するには、ファミリー共有をお使いください。ファミリー共有を使えば、Apple ID を共有しなくてもカレンダー、写真、リマインダーなどを共有できます。
- お使いのデバイスでのサインインに使われている Apple ID がわからない場合。
- 意図の有無にかかわらず、ほかの人とパスワードを共有している場合。たとえば、だれかほかの人にパスワードを選んでもらった場合、だれかにパスワードを教えた場合、または「フィッシング」サイトでパスワードを入力してしまった場合が、これに該当します。
- お使いの Apple ID に関連付けられているメールアドレスや電話番号を自分で制御できない場合。
- パスワードの強度が低いか、パスワードが不正利用された場合。
上記のいずれかに該当する場合は、以下の手順にそってできる限り迅速にパスワードをリセットし、アカウント情報を確認してください。
Apple ID が不正利用されたかどうかは、どうすればわかりますか?
変更した覚えがないのに Apple からアカウントの変更について通知を受け取った場合や、アカウントに自分の知らない情報や変更が加えられていることに気付いた場合は、Apple ID の不正利用が疑われます。たとえば、次の場合が該当します。
- お使いの Apple ID が、知らないデバイスや、最近サインインしていないデバイスへのサインインに使われたというメールまたは通知が届いた場合 (例:「この Apple ID は Windows パソコン上で iCloud へサインインするために使用されています」)。
- Apple ID のパスワードが変更された、またはアカウント情報が更新されたという確認メールが Apple から届いたが、そうした変更をした覚えがない場合。
- 第三者によりデバイスがロックされたか、紛失モードに設定された場合。
- 送信した覚えのないメッセージや、削除した覚えのない項目がある場合。
- 購入した覚えのないコンテンツに対する課金や通知があった場合。クレジットカードやデビットカードの明細に iTunes Store または App Store から覚えのない請求があった場合は、こちらの記事を参考に対処してください。
- パスワードが機能しなくなったか、変更されたりロックされたりしている場合。
- アカウントの詳細情報の一部または全部に覚えがない場合。
受け取ったメールが正当なものかどうか不明な場合や、不正な「フィッシング」メールではないかと思う場合は、こちらの記事のヒントを参考に、そのメールの正当性を判断してください。
Apple ID を取り戻すにはどうすればよいですか?
Apple ID が不正利用されたと思う場合は、以下の手順で Apple ID を取り戻し、アカウント情報を確認してください。
- Apple ID アカウント管理ページにサインインします。サインインできない場合や、サインインしようとしたときにアカウントがロックされているというメッセージを受け取った場合は、アカウントのリセットやロックの解除をお試しください。それでもサインインできない場合は、Apple サポートにお問い合わせください。
- Apple ID のパスワードを変更し、強力なパスワードを選択します。
- アカウントの個人情報とセキュリティ情報をすべて確認します。以下のような情報に正しくないものや覚えのないものがあれば更新します。
- 氏名。
- Apple ID の主要メールアドレス。* メールアドレスを変更する必要がある場合は、Apple ID を使う機能やサービスもそれぞれが変更後の Apple ID を使うように更新してください。
- すべての代替メールアドレス、修復用メールアドレス、および電話番号。
- セキュリティ質問とその答え。推測されやすいかもしれないと思う場合は、セキュリティ質問も変更してください。
- Apple ID に関連付けられているデバイス (2 ファクタ認証を設定済みの場合)。
- メールアドレス* のプロバイダに問い合わせて、Apple ID に関連付けられている各メールアドレスを自分が制御できる立場にあるか確認します。Apple ID に関連付けられているメールアドレスを制御できない場合は、そのメールアドレスのパスワードを変更するか、または別のメールアドレスを使う必要があります。
- Apple ID に 2 ファクタ認証を設定します。このセキュリティ強化機能は、たとえ Apple ID のパスワードを盗まれてもアカウントに不正アクセスされないように守ってくれます。
上記の手順を実施した上でも、まだアカウントが不正利用されていると思われる場合は、Apple サポートにお問い合わせください。
デバイスへのサインインに使われている Apple ID を把握する
お使いのデバイスでよく知らない Apple ID でサインインしている場合は、こちらの記事の手順に従ってサインアウトし、別の Apple ID でサインインし直してください。自分だけが制御できる Apple ID または信頼できる Apple ID でサインインしていることを確かめるため、お使いの各デバイスで以下の設定を確認してください。
iPhone、iPad、iPod touch:
- 「設定」>「[ユーザ名]」(iOS 10.2 以前の場合は、「設定」>「iCloud」)
- 「設定」>「[ユーザ名]」>「iTunes と App Store」(iOS 10.2 以前の場合は、「設定」>「iTunes Store と App Store」)
- 「設定」>「メッセージ」>「送受信」
- 「設定」>「FaceTime」
Mac:
- システム環境設定 >「iCloud」
- システム環境設定 >「インターネットアカウント」
- 「メッセージ」>「環境設定」>「アカウント」
- 「FaceTime」>「環境設定」>「設定」
- 「メール」>「環境設定」>「アカウント」
- 「カレンダー」>「環境設定」>「アカウント」
Windows 用 iCloud、Time Capsule または AirMac ベースステーション、および Apple TV (iCloud フォトまたはホームシェアリング用) についてもチェックする必要があります。
* 中国では、電話番号を Apple ID として使うことができます。