Mac ノートブックのバッテリーについて

Mac ノートブックのバッテリー駆動時間を最適化する方法、バッテリーに関する問題の解決方法、修理サービスを受ける方法などを説明します。

Mac ノートブックのバッテリーについて

MacBook、MacBook Air、MacBook Pro は、省スペースで最大限のバッテリー駆動時間を実現するリチウムポリマーバッテリーを搭載しています。バッテリーのテクノロジーやバッテリー駆動時間について理解する上で、バッテリー関連の一般的な用語を知っていると役に立ちます。

  • 充放電回数:バッテリーは所定の充放電回数までしか充電できません。この数字は、バッテリーの寿命を通じた、完全放電と部分放電の合計回数を表します。お使いのコンピュータの充放電回数の上限については、こちらの記事を参照してください。
  • 完全充電時の容量:バッテリーの蓄電能力から、デバイスのシステム終了に必要な消費電力を差し引いた値を mAh (ミリアンペア時間) で表しています。 使い方と経年変化によってバッテリーが劣化することで、この数字は減っていきます。
  • 残りの充電量:この数字は、現在のバッテリー残量を mAh (ミリアンペア時間) で表しています。AC 電源に接続していないときにコンピュータを使うと、バッテリーから電力が供給されるにつれて値が小さくなります。
  • 消耗/劣化:消耗部品は、時間の経過に伴って内部のコンポーネントが使われて劣化していく部品です。バッテリーは化学反応を利用する仕組みのため消耗部品とみなされており、電力を蓄える性能は時間が経つにつれて低下していきます。バッテリーの充放電回数が決まった上限を超えると、バッテリーは消耗したとみなされます。
  • 不良バッテリー:材質または製造上の欠陥によってバッテリーが機能しなくなると、不良バッテリーとみなされます。不良バッテリーは、Apple の 1 年間限定製品保証と延長サービス契約でカバーされます。
  • 負荷:1 つまたは複数のタスクによって実行されているされているアクティビティの量です。パワーが必要なプロセスは消費電力が大きくなり、その結果、充電 1 回あたりの駆動時間は短くなります。

Mac をはじめて設定する

Mac をはじめて設定するときは、メールや写真の設定、iCloud からのファイルのダウンロード、Spotlight でのファイルのインデックス作りなどの処理が行われるので、Mac の通常使用時よりも電力消費量が増える場合があります。 

Wi-Fi で転送するデータの量が多いと、Mac で設定プロセスが終わるまで数日かかることもあります。この間、コンピュータは電源に接続したままにしておいた方が確実です。一度設定が終われば、バッテリー駆動時間は、Mac で普段実行される作業を反映して変化するようになります。

メニューバーのバッテリー状況

バッテリー状況はメニューバーに表示できます。バッテリーの充電量と、現在充電中かどうかが表示されます。バッテリー状況はメニューバーの右側に表示されます。

バッテリー状況のメニューは、ディスプレイや App によるエネルギー消費が著しい場合、そのことも知らせてくれます。「エネルギーを著しく消費中」のリストに「ディスプレイの輝度」が表示されている場合、これをクリックするとディスプレイの明るさが 75 % に下がります。リストに App が表示されている場合は、バッテリーを節約するため、その App を閉じることを検討してください。

バッテリーの状態を確認するには、「option」キーを押しながらメニューバーのバッテリーアイコンをクリックし、バッテリー状況のメニューを開いてください。バッテリーの状態として、以下のいずれかが表示されます。

  • 正常:バッテリーは正常に機能しています。
  • 間もなく交換:バッテリーは正常に機能していますが、蓄電能力が新品時と比較して低下しています。メニューバーに表示されるバッテリー状況を定期的に確認し、バッテリーの状態に気を配っておいてください。
  • 今すぐ交換:バッテリーは正常に機能していますが、蓄電能力が新品時と比較して大幅に低下しています。コンピュータを使い続けても安全面に支障はありませんが、充電能力の低下のせいで作業効率が悪くなるようであれば、Apple Store 直営店または Apple 正規サービスプロバイダにお持ちください。
  • バッテリーの交換修理:バッテリーは正常に機能していません。適正な電源アダプタに接続している間は Mac を問題なくお使いいただけますが、できるだけ早く Apple Store 直営店または Apple 正規サービスプロバイダにお持ちください。

バッテリーの状態を報告する他社製の App もありますが、これらの App で報告されるデータは正確を欠くことがあり、システム稼働時間が短くなったという実情を示す決定的材料とはなりません。メニューバーに表示されるバッテリー状況の情報 (上記を参照) を参考に判断した方が確実です。

バッテリー駆動時間を最適化する

ノートブックのバッテリー駆動時間は、コンピュータの構成と使用状況によって異なります。MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のバッテリーを最大限長持ちさせる効果のある設定項目を以下にいくつか紹介し、設定手順も併せてご案内します。

システム環境設定の「省エネルギー」パネル

システム環境設定の「省エネルギー」パネルには、Mac ノートブックを操作していないときのバッテリー駆動時間を延ばす効果のあるオプションが用意されています。たとえば、操作していないときはディスプレイがスリープ状態になるように設定しておけば、一時的にバックライトが消え、バッテリー駆動時間が大幅に長くなります。

「バッテリー電源使用時に Power Nap をオンにする」の選択を解除しておくことにも、バッテリーの充電量を長持ちさせる効果があります。

2016 MacBook Pro コンピュータでは、「バッテリー電源使用時はディスプレイを少し暗くする」が有効になっている場合、コンピュータを電源から外すとディスプレイの明るさが 75 % に調節されます。

上記の例は、OS X Mountain Lion v10.8.4 のものです。グラフィックスの自動切り替えPowerNap などの一部の機能は、Mac ノートブックのモデルまたは macOS のバージョンによっては利用できません。

ディスプレイやキーボードの輝度を調整する

Mac ノートブックの内蔵キーボードは、バッテリーを自動的に節約できるように設定しておけます。

  • Apple メニュー >「システム環境設定」の順に選択し、「キーボード」を選択します。「環境光が暗い場合にキーボードの輝度を調整」を有効にすると、キーボードのバックライトが自動的に暗くなったり明るくなったりします。
  • システム環境設定の「キーボード」セクションで、操作しない状態が所定の期間続いたらキーボードのバックライトを消すように設定することもできます。

また、「F5」キーや「F6」キーでキーボードの明るさを手動で調整できるので、キーが見える程度に極力暗く設定することもできます。 

ディスプレイの明るさがバッテリー駆動時間に与える影響は大きく、ディスプレイの輝度を自動調節する設定にしておけば、かなりの省電力になります。Apple メニュー >「システム環境設定」の順に選択し、「ディスプレイ」を選択します。「輝度を自動調節」を有効にしておくと、環境光の明るさに応じてディスプレイが暗くなったり明るくなったりします。

バッテリー状況のメニューを使って、ディスプレイの明るさをすばやく 75 % に下げることができます。バッテリー状況のメニューで、「エネルギーを著しく使用中」セクションの「ディスプレイの輝度」を選択してください。

ディスプレイを心地よい明るさに手動で調節するには、「F1」キーと「F2」キーを使います。

Touch Bar を搭載した MacBook Pro

新しい MacBook Pro をお使いの場合は、Touch Bar の右側にある Control Strip の をタップして、ディスプレイの明るさをすばやく調節できます。キーボードの明るさ調節のボタンを表示するには、Control Strip の をタップします。

Control Strip が拡大表示になるので、   をタップしてディスプレイの明るさを調節し、   をタップしてキーボードの明るさを調節できます。

グラフィックスパフォーマンスとバッテリー駆動時間への影響

15 インチおよび 17 インチの MacBook Pro ノートブックには、通常 2 基のグラフィックプロセッサ (GPU) が搭載されています。1 基がディスクリート GPU で、もう 1 基が統合 GPU だと明記されている場合もあります。

ディスクリート GPU は一般にパフォーマンスが高く、その分、消費電力も多くなります。統合 GPU はバッテリー駆動時間の面では最適ですが、たいていの場合、パフォーマンス面ではディスクリート GPU に劣ります。

バッテリー駆動時間の最適化を目指すなら、統合 GPU をお使いください。これらの 2 種類の GPU の使い方や、ディスクリート GPU が予期せず使われてしまう原因については、以下の記事を参照してください。

電力を消費する機能およびテクノロジーを無効にする

Mac ノートブックには数多くのテクノロジーが統合されていますが、中には、バッテリー電力への影響が大きいものもあります。

  • Wi-Fi または Bluetooth が不要な場合は、AirMac や Bluetooth をそれぞれのメニューバーアイコンまたはシステム環境設定で無効にしておくことができます。そうすれば省電力になります。
  • 外付けの USB、FireWire、Thunderbolt、SD カード、ExpressCard デバイスもノートブックに接続していると電力を消費するため、バッテリーのパフォーマンスを最適化するには、接続を外しておきます。
  • ドライブが定期的に回転しないように、内蔵 SuperDrive (お使いのノートブックに搭載されている場合) に CD や DVD が挿入されている場合は取り出します。

バッテリーのトラブルシューティング

バッテリーの問題のトラブルシューティングを行うときは、まず Mac ノートブックに搭載されている診断ツールを使うことをお勧めします。以下の記事の手順に従ってください。

Apple Diagnostics で、バッテリーの修理が必要だと診断され、リファレンスコード PPT004 が報告された場合は、問題が起きていることを確認するため、Apple Diagnostics をインターネット経由で実行してください。インターネット経由だと、最新の診断情報が使われます。実行するには、Apple () メニューから「システム終了」を選択して、Mac の電源を切ります。続いて、電源ボタンを押して Mac の電源を入れます。すぐに「option + D」キーを押し、Apple Diagnostics が開始するまで押し続けます。

Apple Diagnostics をインターネット経由で実行して問題が確認された場合は、Apple にお問い合わせいただくか、Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 直営店にコンピュータをお持ち込みください。利用可能な修理サービスおよびサポートオプションをご案内します。

Apple Diagnostics または Apple Hardware Test で問題が検出されない場合は、バッテリーのトラブルシューティングについて、この先を読み進めてください。

バッテリー駆動時間が短い

  1. Mac の初期設定が終わるまで待ちます。Mac をはじめて使うときは、メールや写真の設定、iCloud コンテンツの移行、Spotlight でのファイルのインデックス作りなどの処理が行われるので、Mac の通常使用時よりも電力消費量が増える場合があります。転送するデータの量が多い場合は、バッテリー駆動時間に毎日の平均的な利用状況が反映される状態に戻るまで、数日かかることがあります。
  2. 製品のバッテリーの平均駆動時間を確認します。技術仕様の Web サイトで、Apple のバッテリーの平均駆動時間を確認してください。各製品の技術仕様の記事には、ワイヤレスでの Web 閲覧時やスタンバイ時のバッテリー駆動時間が具体的に記載されています。
  3. 一般的なバッテリーの放電は、原因に応じて最小限に抑えられます。
  • この記事の前半の「バッテリー駆動時間を最適化する」の説明を参考にして、バッテリーを長持ちさせる方法をお試しください。
  • App が Mac のパフォーマンスに与える影響については、こちらの記事を参照してください。ブラウザ、ビデオ編集ソフトウェア、ビデオゲームなど、アプリケーションの中には、利用方法によっては電力消費量が多くなるものがあります。ソフトウェアのアップデートがないか定期的に調べてください。提供されている最新のバージョンを使うことが重要です。
  • バックアップや同期を自動化するソフトウェアは、コンピュータが電源に接続されている場合に限り実行するか、またはバッテリー残量が所定のパーセント値を下回ったら一時停止するように設定してください。
  • 特にソフトウェアアップデートや新しいオペレーティングシステムをインストールした後は、誤動作しているソフトウェアプロセスがないか、アクティビティモニタで調べてください。すべてのアプリケーションで性能が最大限に発揮されるよう、アップデートをインストールしておくことが重要です。
  • コンピュータのパフォーマンスを最適化し、誤動作しているソフトウェアプロセスがないか確認した上でも、バッテリーに問題がある場合は、セーフモードでテストします。セーフモードでは、システム上のアクティブな項目が制限され、最小構成の環境でテストできます。セーフモードでバッテリー駆動時間が長くなる場合は、セーフモードで無効になる項目についてソフトウェアの切り分けをさらに進め、セーフモードで動作していないときに電力を消費するものが何かを特定する必要があります。

バッテリーが充電されない

コンピュータに適切なワット数の AC アダプタが使われているかどうか確認します。システムの必要条件以下のワット数の電源アダプタが使われている場合は、コンピュータが正しく充電されないことがあります。

適切なアダプタを確認する方法については、こちらの記事を参照してください。アダプタのその他のトラブルシューティングについては、こちらの記事を参照してください。 問題が解決しない場合は、SMC をリセットしてください。

バッテリーを 100 % まで充電できない

場合によって、電源アダプタを長時間接続した後でも、バッテリー残量が 100 % (フル充電) として表示されないことがあります。93 ~ 99 % の間で充電が停止したように見える場合があります。 これは正常な動作であり、バッテリーの寿命を延ばすのに役立ちます。

バッテリーが認識されない

MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のバッテリーは、完全に消耗すると充電能力を保つために自動的に低電力モードに入ります。

Mac ノートブックを AC 電源に接続し、5 分以上充電します。5 分充電した後も電源に接続するよう勧める画面が表示される場合は、SMC をリセットしてください。

バッテリーの残量低下の警告が表示されない

バッテリーの残量が低下しても警告が表示されない場合は (通常、残量が 15 % 以下になると表示されます)、メニューバーのバッテリー状況アイコンが無効になっている可能性があります。以下の手順にそって、メニューバーのバッテリー状況アイコンを有効にしてください。

  1. システム環境設定を開きます。
  2. 「省エネルギー」をクリックします。
  3. 「メニューバーにバッテリーの状況を表示」チェックボックスを選択し、バッテリー状況のメニュー項目を表示します。

OS X Mavericks v10.9 以降が搭載されているノートブックコンピュータでは、バッテリーの残り時間が約 10 分になると、バッテリー残量低下の警告が表示されます。それより前のバージョンの OS X では、バッテリー容量が 15 % 以下になると警告が表示されます。

Mac ノートブックのバッテリーを修理する

バッテリー内蔵モデルの MacBook、MacBook Air、MacBook Pro コンピュータのバッテリー交換は、必ず Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 直営店に依頼してください。 自分で内蔵バッテリーを交換しようとすると機器が損傷する恐れがあります。自分でバッテリーを交換しようとして生じた損傷は保証対象外となりますので、ご注意ください。

以下の Mac ノートブックにはバッテリーが内蔵されています。

  • MacBook (13-inch, Late 2009) 以降 
  • MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以降
  • すべての MacBook Air コンピュータ
  • MacBook Pro Retina ディスプレイモデルのすべてのコンピュータ
  • MacBook Pro (13-inch, Mid 2009) 以降、MacBook Pro (15-inch, Mid 2009) 以降

古い Mac ノートブックのバッテリーは大半が取り外し可能で、お客様ご自身で交換できます。取り外し可能なバッテリーの修理については、Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 直営店にご連絡ください。

バッテリーの保証情報

Apple 製品 1 年限定保証では、欠陥のあるバッテリーの交換が保証対象になります。Mac ノートブックの AppleCare Protection Plan にご加入いただいている場合は、バッテリーが本来の容量の 80 % 未満しか維持できなくなったとき、そのバッテリーを無償で交換いたします。ご加入いただいていない場合は有償での交換となります。

関連情報

Apple 製品に搭載されているバッテリーについて詳しくは、こちらを参照してください。

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