バッテリーの有効利用に効果的な設定を利用する
ノートブックのバッテリーがどれくらい持つかは、Mac の構成と使用状況によって異なりますが、省エネ効果のある設定項目を使ってバッテリーを長持ちさせることができます。
バッテリーの設定を確認する
メニューバーの Apple メニュー から「システム設定」(または「システム環境設定」) を選択し、「バッテリー」をクリックします。macOS Ventura 以降をお使いの場合、追加の設定項目を表示するには、「オプション」をクリックします。
電力モードやエネルギーモードに関するバッテリー設定によって、エネルギー消費量が変わってきます。ネットワークアクセス時に Mac のスリープを解除する設定や、バッテリー使用時のビデオストリーミングを最適化する設定も同様です。これらの設定やその他の設定を利用できるかどうかは、Mac のモデルによって異なります。
ディスプレイの設定を確認する
Apple メニュー >「システム設定」(または「システム環境設定」) の順に選択し、「ディスプレイ」をクリックします。追加の設定項目を表示するには、「詳細設定」をクリックします。
Mac で輝度を自動調節する設定や、環境光に合わせて補正する設定、バッテリー使用時にディスプレイを暗くする設定など、輝度に関するディスプレイ設定によって、エネルギー消費量が変わってきます。これらの設定やその他の設定を利用できるかどうかは、Mac のモデルによって異なります。
バッテリーの問題を診断する
バッテリーの問題の診断に役立てるため、バッテリーの状態と充電状況を確認してください。
バッテリーの状態を確認する
Apple メニュー >「システム環境設定」(または「システム設定」) の順に選択し、「バッテリー」をクリックします。この画面に表示されるバッテリー情報の中に、「バッテリーの状態」があります。
- 正常:バッテリーは正常に機能しています。
- 修理サービス推奨:バッテリーの蓄電容量が新品時と比べて少なくなっているか、バッテリーが正常に機能していません。Mac をそのまま使い続けても安全面で問題はありませんが、バッテリーの修理サービスが必要な場合や、バッテリーの充電容量が少なくなった場合は、Apple Store 直営店または Apple 正規サービスプロバイダでバッテリーの評価を受けてください。または、Apple にお問い合わせください。
一部の以前のバージョンの macOS では、バッテリーの状態として「間もなく交換」「今すぐ交換」「バッテリーの交換修理」と表示されることがあります。これらの情報は、「バッテリー」設定ではなく、「option」(または「alt」) キーを押しながらメニューバーのバッテリー状況のメニュー をクリックして確認できます。
バッテリーの状態を報告する他社製の App もありますが、これらの App で報告されるデータは精度を欠くことがあり、システム稼働時間が短くなったことを裏付けるには至らない場合が考えられます。macOS で報告されるバッテリーの状態情報を参考にした方が確実です。
バッテリーの充電の問題を解決する
メニューバーのバッテリー状況のメニュー には、バッテリーの充電残量、充電中かどうか、ディスプレイやその他の App がエネルギーを著しく消費しているかどうかが表示されます。Mac が電源に接続されていて、macOS Big Sur 以降でバッテリー充電の最適化設定を使っている場合は、充電の保留中かどうかや、バッテリーがフル充電されるまでの時間といった情報もこのメニューに表示されます。
場合によって、電源アダプタを長時間接続しておいた後でも、バッテリー残量が 100 % (フル充電) として表示されないことがあります。これは、バッテリーの充電が最適化されている状態で、バッテリーを長持ちさせる効果があります。充電が保留中のときにバッテリーをすぐにフル充電する必要がある場合は、バッテリーの状況メニュー から「今すぐフル充電」を選択してください。
バッテリーが充電されない場合は、お使いの Mac 用の正しい電源アダプタを使っているか確認してください。電源アダプタのワット数が、Mac に必要なワット数を下回っている場合、Mac を確実には充電できない可能性があります。正しい電源アダプタをお使いの場合は、電源アダプタに問題がないか確認してください。
依然としてバッテリーが充電されない場合は、以下の点を確認してください。
- Mac をシステム終了し、蓋を閉めて 30 秒待ってから再び充電してみます。
- Intel 搭載モデルの Mac をお使いの場合は、SMC をリセットしてみると問題が解決する可能性があります。
Apple Diagnostics を使う
Apple Diagnostics で実行されるテストの中には、バッテリーの問題のテストも入っています。
バッテリーの修理サービスを受ける
Apple 製品 1 年限定保証では、欠陥のあるバッテリーの交換が保証対象になります。Mac ノートブックの AppleCare Protection Plan にご加入いただいている場合は、バッテリーが本来の容量の 80 % 未満しか維持できなくなったとき、そのバッテリーを無償で交換いたします。ご加入いただいていない場合は有償での交換となります。
バッテリー内蔵モデルの MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のバッテリー交換は、Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 直営店、または Apple 純正部品を扱う独立系修理プロバイダにご依頼ください。1 未熟な個人が修理した場合や Apple 純正部品以外を使って修理した場合は機器が損傷するおそれがあります。そのような損傷には保証は適用されません。セルフサービス修理で実施する保証対象外修理でも、Apple 純正部品を利用できます。2
一部の古い Mac ノートブックのバッテリーは取り外し可能で、お客様ご自身で交換できます。取り外し可能なバッテリーの修理については、Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 直営店にご連絡ください。
1. 独立系修理プロバイダは、Apple の純正部品、ツール、トレーニング、サービスガイド、診断プログラム、リソースを利用できます。独立系修理プロバイダによる修理は、Apple の製品保証や AppleCare プランの保証対象にはなりませんが、プロバイダ独自の修理保証が適用される場合があります。
2. セルフサービス修理では、電子デバイスの複雑な修理をしたことがあるお客様に、Apple の純正部品、ツール、修理マニュアルを利用してご自身で保証対象外の修理を実施していただけます。セルフサービス修理は、現時点では、2020 年以降に発売された一部モデルの Mac コンピュータを対象に、一部の国や地域で利用できます。修理マニュアルの閲覧や対象モデルの部品の発注には、「Self Service Repair」ページをご利用ください。