Apple Vision Pro の視覚的な不快感について

Apple Vision Pro は快適な視聴体験が得られるよう設計されていますが、人によっては視覚的な不快感を覚える場合があります。デバイスの使用時にこうした症状を特定し、それらを回避する方法を説明します。

視覚的な不快感とは？

以下の症状のいずれかがある場合は、視覚的な不快感が生じている可能性があります。

• 視界がかすむ

• 物が二重に見える

• ドライアイまたは涙目

• 光感受性

• 眼精疲労 (目の疲れ、重いまぶた、目の刺痛、灼熱感、かゆみなどを含むがこれらに限定されない)

視覚的な不快感が生じている場合は、Apple Vision Pro の使用を中止し、症状が解消してから使用を再開するようにしてください。

視覚的な不快感を最小限に抑える方法

デバイスが適切にフィットしていること、視力矯正のニーズが満たされていること、快適な体験が確実に得られるようにデバイスの使用中に休憩を取ることを確認してください。

適切なフィット感を得る

最適なフィット感を得るには、頬と額全体にかかる圧力のバランスが均等になるようにする必要があります。鼻の周りで少量の光が漏れるのは正常ですが、ライトシーリングの側面から明かな光漏れが生じていると問題です。まつげが Vision Pro に当たってしまったり、鼻が圧迫されていると感じたり、目がディスプレイに近づきすぎているという通知が表示されたりした場合は、Vision Pro に付属している厚いライトシーリングクッションの使用を試します。目がディスプレイから遠すぎるという通知が表示された場合は、Vision Pro に付属している薄いライトシーリングクッションを使用します。ライトシーリングクッションを変更しても問題が解消しない場合は、ライトシーリングの別のサイズが必要になる場合があります。

Apple Vision Pro の装着時に最適なフィット感を得る方法について

目がディスプレイに近すぎる、または遠すぎる場合の対処法について

短い時間から始めて使用時間を少しずつ増やす

Apple Vision Pro を初めて使用するときは、短い時間から始めて使用時間を少しずつ増やすようにしてください。視覚的な不快感はすぐには現れず、症状が現れるまでに数分間かかる場合があります。

視力矯正が必要な場合は、ZEISS Optical Inserts を入手

日常生活で視力矯正具を使用しているかどうかにかかわらず、視力矯正が必要な場合は、ZEISS Optical Inserts を使用すると、視覚的な快適性が向上する可能性があります。

視力の矯正や状態に応じて Apple Vision Pro を使う方法について詳しく

定期的に休憩する

Apple Vision Pro を初めて使用するときは、少なくとも 20 ～ 30 分ごとに休憩してください。視覚的な不快感が生じた場合は、症状が完全に回復するまでデバイスの使用を中止してください。

一部の体験はほかの体験よりも視覚的な要求が厳しく、視覚的な不快感が現れるタイミングは人によって異なる可能性があります。視覚的な不快感は少しずつ蓄積することも、Apple Vision Pro の使用を開始した直後に現れることもあるため、必要ないと思っても定期的に休憩することが重要です。

Apple Vision Pro のコンテンツをカスタマイズする

次のような調整を加えることで、Apple Vision Pro でのコンテンツ表示をより自分に合ったものにすることができます。

• 文字サイズ

• ウインドウの位置と深さ

• ディスプレイの明るさ

• 特定のアクセシビリティ設定

コンテンツが視野の中心に向かって目の高さに表示されるようにすることが適切です。Apple Vision Pro で読書をするとき、最も快適な距離は通常、腕の長さよりも遠くなります。

Apple Vision Pro のアクセシビリティについて詳しく

頭をまっすぐ上に向ける

3D 映画、イマーシブメディア、空間ビデオを視聴するときは、頭を左右に傾けずにまっすぐ上に向けて、正しい姿勢で座ります。

必要に応じて、ディスプレイの位置を合わせる

Apple Vision Pro を初めて装着してセットアップするとき、ディスプレイを目の位置に合わせるために Digital Crown を長押しするよう求められる場合があります。これにより、Apple Vision Pro が瞳孔間の距離 (IPD)、つまり目の瞳孔の間の距離に合わせて調整されます。Apple Vision Pro は、さまざまな IPD に対応できるように設計されています。IPD が Apple Vision Pro の対応範囲外のため、使用時に視覚的な不快感を覚える方も少数ながら存在する可能性があります。

Apple Vision Pro のディスプレイの位置を調整する方法について詳しく