MacのVoiceOverで点字ディスプレイを使用する
VoiceOverが対応している点字ディスプレイをMacに接続すると、点字ディスプレイが検出されて、画面に表示されるものについての情報が点字ディスプレイに送信されます。1台のMacに複数の点字ディスプレイを接続できます。その場合は、各ディスプレイに同じ内容が同時に表示されるため、教室で使用する場合に便利です。VoiceOverユーティリティの「点字」カテゴリでディスプレイの設定をカスタマイズでき、「詳細度」カテゴリで詳細度レベルを設定できます。
1級英語点字と2級英語点字
VoiceOverでは、デフォルトでは8点式の点字を使用した点字の出力と入力が表示されますが、VoiceOverユーティリティで別のモードを選択できます。
6点式: 点字ディスプレイでの入力時に、1つの単語の入力が完了したと判断されるか、点字ディスプレイのスペースバーが押されると、各単語が自動的に点字出力に変換されます。
2級英語(6点式): より簡単に読んだり編集したりできるように、一時的にカーソルの下の表示が2級英語点字から1級英語点字に変わります。カーソルを動かすと、2級英語点字に戻ります。
8点式: 点字ディスプレイでの入力中に各文字が自動的に点字出力に変換されます。
行をパンする
デフォルトでは、VoiceOverカーソルがある場所だけでなく、複数の項目が点字ディスプレイに表示されます。例えば、VoiceOverカーソルをウインドウ上の特定の項目に置くと、アイコン、チェックボックス、ポップアップメニューなどの項目と、VoiceOverカーソルの左右にあるテキストが点字デバイスに表示されます。VoiceOverカーソル内の項目だけが表示されるように、VoiceOverユーティリティでこの設定を変更できます。
行の幅が大きすぎて点字ディスプレイに入らない場合は、ディスプレイの左ボタンまたは右ボタンを使用して、行を「パン」することができます。左方向または右方向に1回パンするときの移動量は、ディスプレイに含まれるセル(状況セルを含みます)の数に応じて決まります。VoiceOverカーソルを移動すると、カーソルに従って点字ディスプレイが必要に応じてパンされます。さらに前の行または次の行に復帰する必要がある場合には復帰します。
点字ディスプレイのキーにコマンドを割り当てて、VoiceOverでパンするときに次の行に自動的に進むかどうかを制御できます。VoiceOverユーティリティでオプションを設定して、自動的に進むまでの時間を制御できます。
VoiceOverのデフォルトでは、現在の点字行に収まらない長い語句は、次の行に折り返され、パンの後に表示されます。
ドット7および8
VoiceOverユーティリティで複数の項目を点字ディスプレイに表示するオプションを設定した場合は、ドット7および8が上がってVoiceOverカーソルの場所とテキスト選択(テキストを編集または選択している場合)を示します。テキスト選択カーソル(「Iビーム」)の位置は、Iビームの前の点字セルを点滅するドット8、Iビームの後の点字セルをドット7とすることで示します。
状況セル
3つの状況セルを使用して、画面上の内容に関する詳細情報を表示します。使用される状況セルの数と、それらを点字ディスプレイのどこに割り当てるかを設定できます。例えば、テキストの状況を示すセルを使用して、その場所をディスプレイの左側に設定することができます。
点字パネルにパーキンス式のキーボードがある場合は、それで入力することもできます。
このガイドをBraille Ready Formatでダウンロードする: BRF(英語)