イメージのタイプ
「システムイメージユーティリティ」を使用してネットワークイメージを作成します。ネットワークイメージは、拡張子 .nbi で終わるフォルダです。ネットワークイメージには、Ethernet ネットワーク経由で Mac を起動するために必要なファイルが含まれます。「システムイメージユーティリティ」では、4 つのタイプのネットワークイメージを作成できます。
NetBoot
NetInstall
NetRestore
構成プロファイル、スクリプト、またはパッケージを含み、オペレーティングシステムを含まない NetInstall ネットワークイメージ
NetBoot、NetInstall、および NetRestore ネットワークイメージを使用すれば、Mac コンピュータを、特定の作業に合わせて標準化された macOS 構成から起動できます。すべての Mac コンピュータが同じネットワークイメージから起動するので、1 つのディスクイメージまたはボリュームをアップデートするだけで、すべてのユーザの macOS をすばやくアップデートできます。
ネットワークイメージを作成する方法については、ネットワーク・ディスク・イメージを作成するを参照してください。
NetBoot イメージ
NetBoot ネットワークイメージでは、Server アプリケーションの NetInstall サービスを使って、Ethernet ネットワーク経由で複数の Mac コンピュータを起動できます。カスタム NetBoot ネットワークイメージを作成するワークフローでは、起動可能ボリューム、(起動可能ボリュームの)ディスクイメージ、または macOS インストールアプリケーションをソースとして使用できます。
NetInstall イメージ
NetInstall ネットワークイメージでは、macOS を Mac コンピュータにインストールできます。カスタム NetInstall ネットワークイメージを作成するワークフローには、macOS インストールアプリケーションが必要です。macOS インストール後は、Mac を内蔵ストレージデバイスから起動できます。このネットワークイメージによって、インストーラ環境が起動され、定義したワークフローアクションが実行されます。
NetRestore イメージ
NetRestore ネットワークイメージでは、Mac を起動して内蔵起動ボリュームのすべての内容をすばやく置き換えることができます。このタイプのネットワークイメージは、環境設定、設定、およびアプリケーションですでに構成された Mac、すぐに使用できる Mac、または macOS「設定アシスタント」を起動する Mac をベースに作成できます。カスタム NetRestore ネットワークイメージを作成するワークフローでは、起動可能ボリューム、(起動可能ボリュームの)ディスクイメージ、または macOS インストールアプリケーションをソースとして使用できます。たとえば、Mac の NetRestore ネットワークイメージを作成すると、ある時点でその Mac の内蔵ストレージデバイスに障害が起きた場合でも、作成したイメージを使って新しい内蔵ストレージデバイス上にボリュームを復元できます。
オペレーティングシステムを含まない NetInstall イメージ
オペレーティングシステムを含まないイメージには、構成プロファイル、スクリプト、パッケージなどが含まれます。これらのイメージは、スクリプトを実行する必要がある場合や、複数のコンピュータに同時にパッケージをインストールする必要がある場合に便利です。モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションを使用しないで構成プロファイルをインストールすることもできます。
イメージの内容
NetBoot、NetInstall、NetRestore の各ネットワークイメージには、ディスクイメージと Mac の起動に必要なその他のファイルが含まれています。これらのファイルは編集しないでください。万一編集した場合、イメージが使用できなくなる可能性があります。
MacBook コンピュータ用のグループや iMac コンピュータ用のグループなど、特定のコンピュータ機種の要件に合わせて、さまざまな NetBoot または NetInstall ネットワークイメージを設定できます。
詳しくは、ネットワーク・ディスク・イメージを作成するを参照してください。