ユーザ、ゲスト、およびグループを設定します
お使いの Mac を複数のユーザが使用している場合、それぞれの人がほかの人に影響を与えずに設定やオプションをパーソナライズできるように、個別にアカウントを設定する必要があります。臨時ユーザがほかのユーザのファイルまたは設定にアクセスすることなくゲストとしてログインすることを許可できます。グループを作成することもできます。これらのタスクを実行するには、Mac の管理者である必要があります。
ユーザを追加する
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択し、「ユーザとグループ」をクリックします。
カギのアイコン をクリックしてロックを解除してから、管理者の名前およびパスワードを入力します。
ユーザのリストの下にある「追加」ボタン()をクリックします。
「新規アカウント」ポップアップメニューをクリックしてから、ユーザのタイプを選択します。
管理者:管理者は、ほかのユーザを追加および管理したり、アプリケーションをインストールしたり、設定を変更したりできます。Mac をはじめて設定したときに作成した新しいユーザが管理者です。Mac には複数の管理者を指定できます。新しい管理者を作成することも、通常のユーザを管理者に変換することもできます。管理者には自動ログインを設定しないでください。自動的に管理者としてログインするように設定すると、だれかが、管理者のアクセス権を取得するために Mac を再起動することも考えられます。お使いの Mac を安全に運用するため、管理者の名前とパスワードは他人に教えないでください。
通常:通常ユーザは管理者によって設定されます。通常ユーザはアプリケーションをインストールしたり独自の設定を変更したりできますが、ほかのユーザを追加したりほかのユーザの設定を変更したりできません。
ペアレンタルコントロールで管理:ペアレンタルコントロールで管理されているユーザは、その管理者が指定したアプリケーションおよびコンテンツにのみアクセスできます。管理者はユーザの連絡先や Web サイトへのアクセスを制限したり、コンピュータの使用に時間制限を設定したりすることができます。
共有のみ:共有のみのユーザは、共有ファイルにリモートでアクセスできますが、コンピュータへのログインや設定の変更はできません。このユーザに共有ファイルや共有画面へのアクセス権を与えるには、「共有」環境設定の「ファイル共有」、「画面共有」、または「リモートマネージメント」パネルで設定の変更が必要になる場合があります。詳しくは、ファイル共有を利用するおよび画面共有の概要を参照してください。
各ユーザタイプのオプションについて詳しくは、ダイアログの左下隅にある「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。
新しいユーザのフルネームを入力します。アカウント名が自動的に生成されます。別のアカウント名を使用する場合は、ここで入力してください。アカウント名は後からは変更できません。
ユーザのパスワードを入力して、確認のためにもう一度入力します。ユーザが自分のパスワードを思い出すのに役立つパスワードヒントを入力します。
「ユーザを作成」をクリックします。
作成するユーザの種類に応じて、次のいずれかを実行することもできます:
管理者の場合は、「ユーザにこのコンピュータの管理を許可」を選択します。
子供や管理されるユーザの場合は、「ペアレンタルコントロールを適用」を選択します。「“ペアレンタルコントロール”を開く」をクリックして、ユーザの制限を設定します。詳しくは、ペアレンタルコントロールを設定するを参照してください。
お使いの Mac に Touch ID がある場合、新しいユーザは、Mac にログインした後で指紋を追加できます。その後、そのユーザは Touch ID を使って、Mac およびパスワードで保護された項目をロック解除したり、Apple ID を使って iTunes Store、App Store、および iBooks Store で項目を購入したりできます。詳しくは、Mac で Touch ID を使用するを参照してください。
グループを作成する
グループを使用して、複数のユーザに同一のアクセス権を設定できます。たとえば、フォルダまたはファイルへのグループ固有のアクセス権を付与すると、そのグループのすべてのメンバーがアクセスできるようになります。また、各共有フォルダについてグループ固有のアクセス権を割り当てることもできます。
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択し、「ユーザとグループ」をクリックします。
カギのアイコン をクリックしてロックを解除してから、管理者の名前およびパスワードを入力します。
ユーザのリストの下にある「追加」ボタン()をクリックします。
「新規アカウント」ポップアップメニューをクリックしてから、「グループ」を選択します。
グループに名前を付けて、「グループを作成」をクリックします。
新しいグループに追加したい各ユーザとグループを選択します。
通常ユーザまたは管理対象ユーザを管理者に変換する
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択し、「ユーザとグループ」をクリックします。
カギのアイコン をクリックしてロックを解除してから、管理者の名前およびパスワードを入力します。
通常ユーザまたは管理されるユーザをユーザのリストから選択して、「ユーザにこのコンピュータの管理を許可」を選択します。
臨時ユーザにゲストとしてのログインを許可する
ほかの人を個々のユーザとして追加することなく、ゲストユーザとして一時的にあなたの Mac を使用することを許可できます。ペアレンタルコントロールを使用して、ゲストがアクセスできる項目をあなたが共有したい項目のみに制限するように設定できます。
ゲストは、ログインするときにパスワードが不要です。
ゲストは、ユーザやコンピュータの設定を変更できません。
ゲストは、「共有」環境設定でリモートログインをオンにしている場合でも、リモートでログインすることができません。
ゲストが作成したファイルは一時フォルダに保存されますが、そのフォルダとその内容はゲストがログアウトすると削除されます。
ゲストアクセスは、iCloud の「Mac を探す」機能と連係するため、あなたが Mac をなくした場合にそれを見つけるのに役立ちます。その Mac をだれかが見つけ、ゲストとしてログインし、「Safari」を使用してインターネットにアクセスした場合に、Mac の位置が分かります。「Mac を探す」を使用するを参照してください。
注記:FileVault がオンの場合、ゲストは「Safari」を使用することのみでき、暗号化されたディスクにアクセスしたりファイルを作成したりできません。
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択し、「ユーザとグループ」をクリックします。
カギのアイコン をクリックしてロックを解除してから、管理者の名前およびパスワードを入力します。
ユーザのリストから「ゲストユーザ」を選択します。
「ゲストにこのコンピュータへのログインを許可」を選択します。
必要に応じて「ペアレンタルコントロールを適用」を選択してから、「“ペアレンタルコントロール”を開く」をクリックします。詳しくは、ペアレンタルコントロールを設定するを参照してください。
ネットワーク上の別のコンピュータから共有フォルダをゲストが使用できるようにするには、「ゲストユーザに共有フォルダへの接続を許可」を選択します。
ログインの操作方法をカスタマイズする
管理者である場合は、管理者がすべてのユーザにログインウインドウを表示する方法を指定できます。
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択して「ユーザとグループ」をクリックし、「ログインオプション」をクリックします。
カギのアイコン をクリックしてロックを解除してから、管理者の名前およびパスワードを入力します。
「自動ログイン」ポップアップメニューをクリックしてから、1 人のユーザまたは「オフ」を選択します。
ユーザを選択した場合、Mac が起動するときは常にそのユーザが自動的にログインします。「オフ」を選択した場合、Mac が起動するときに開くログインウインドウにすべてのユーザが表示されます。自動ログインは、Mac を次回再起動すると有効になります。
注記:自動ログインを許可すると、Mac を再起動するだけで、だれでも Mac にアクセスできるようになります。自動ログインを有効にする場合でも、管理者として自動的にログインするようには設定しないでください。FileVault がオンの場合は、自動ログインが無効です。
必要なオプションを選択します。不明な点がある場合、詳しくは、「ヘルプ」ボタン をクリックしてください。
新しいユーザに共有ファイルや共有画面へのアクセスを許可するには、「共有」環境設定の「ファイル共有」、「画面共有」、または「リモートマネージメント」パネルで設定の変更が必要になる場合があります。詳しくは、ファイル共有を利用するおよび画面共有の概要を参照してください。
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択し、「共有」をクリックします。