iPadでVoiceOverを使ってKeynoteプレゼンテーションを作成する
VoiceOverを使用してiPhoneまたはiPadでKeynoteプレゼンテーションを作成できます。VoiceOverは、画面を見ずにデバイスを使用できるようにする、高度な画面読み上げ機能です。テーマ(デザイン済みスライドレイアウトと要素のセット)から始めて、独自の内容を追加します。統一感を持たせるため、各テーマには、互いに調和するフォント、テキストスタイル、色が使用されています。
VoiceOverでは、軸の説明を読み上げたり、データとその傾向を要約したり、データのソニフィケーションを再生したりすることにより、プレゼンテーション内のグラフを解釈することができます。
テーマを選択する
スライドのサイズが標準またはワイドのテーマを選択することも、カスタムテーマ(変更して、あとでもう一度使用するために保存したテーマ)を選択することもできます。テーマはテーマセレクタで選択します。
Keynoteをはじめて開くと、プレゼンテーションマネージャが開きます。左右にスワイプして(またはキーボードの左右の矢印を使用して)、「追加ボタン」と読み上げられたところで放します。ダブルタップしてテーマセレクタを開きます。
VoiceOverローターを開き、「見出し」設定を使用して、「ボールド」や「ミニマル」などのテーマのカテゴリを切り替えます。
注記: 場合によっては、すべてのカテゴリが読み上げられるまでスクロールする必要があります。
左右にスワイプして、使用するテーマの名前が読み上げられたところで放します。ダブルタップしてテーマを選択します。
例えば、シンプルな黒の背景の写真を紹介するプレゼンテーションを作成する場合は、「写真エッセイ」テーマを選択できます。
「標準」カテゴリのテーマを使用しない場合は、左右にスワイプし、「省略記号ボタン」が読み上げられたところで放し、「設定」メニューをダブルタップして開きます。上下にスワイプし、「ワイド(16:9)」が読み上げられたところで放してから、ダブルタップして選択します。
スライドのレイアウトを変更する
別のマスタースライドを適用することで、スライドの外観を素早く変更できます。これは「フォーマット」サイドバーで行います。
iPadのKeynoteで、VoiceOverローターを開き、「コンテナ」設定を使用してキャンバスからツールバーに移動します。
左右にスワイプして(またはキーボードの左右の矢印を使用して)、「フォーマットボタン」と読み上げられたところで放します。ダブルタップして「フォーマット」サイドバーを開きます。
現在のスライドレイアウトが読み上げられるようにするには、右にスワイプしてから、ダブルタップして「マスターを選択」メニューを開きます。
「マスターを選択」メニューから新しいマスタースライドのレイアウトを選択するには、スワイプして、目的のレイアウトが読み上げられたところで放してから、ダブルタップします。
独自のテキストを追加する
マスタースライドには、タイトル、サブタイトル、本文テキストなどのテキスト要素を含むプレースホルダテキストボックスが含まれています。キャンバス内で、プレースホルダテキストを独自の内容に置き換えることができます。
iPadのKeynoteで、VoiceOverローターを開き、「コンテナ」設定を使用してキャンバスに移動します。
キャンバス内の内容を切り替えるには、左右にスワイプします(またはキーボードの左右の矢印を使用します)。置き換えるテキストが読み上げられたら、ダブルタップしてテキストボックスを選択します。
テキストを追加するには、もう一度ダブルタップしてから入力します。
独自のメディアを追加する
スライド上のプレースホルダメディアを置き換えて、独自のイメージやビデオを追加できます。これはキャンバス内で行います。
iPadのKeynoteで、VoiceOverローターを開き、「コンテナ」設定を使用してキャンバスに移動します。
キャンバス内の内容を切り替えるには、左右にスワイプします(またはキーボードの左右の矢印を使用します)。置き換えるイメージの名前が読み上げられたら、ダブルタップしてイメージを選択します。
イメージのハンドルを左右にスワイプして、「イメージを置き換えボタン」と読み上げられたところで放します。ダブルタップして「アルバム」サイドバーを開きます。
使用したいメディアを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
「アルバム」サイドバーの写真またはビデオを使用するには: アルバムを選択してから、追加するメディアをダブルタップして選択します。
iCloudなどのサービスから写真またはビデオを使用するには: アルバムの下にある「挿入」をダブルタップしてから、追加するメディアをダブルタップして選択します。
新しい写真またはビデオを使用するには: 「写真またはビデオを撮る」を選択してから、「写真を使用」または「ビデオを使用」を選択します。
自動的にスライド上のプレースホルダメディアがイメージまたはビデオに置き換わります。
また、ツールバーの「挿入」メニューを選択して、独自の図形などのオブジェクトを挿入することもできます。スライドレイアウト領域からツールバーに移動するには、VoiceOverローターの「コンテナ」設定を使用します。
イメージ、オーディオ、およびビデオにアクセシビリティの説明(これらはVoiceOverなどの操作補助技術によって読み上げられます)を追加するには、イメージの説明を追加する、オーディオの説明を追加する、またはビデオの説明を追加するを参照してください。
プレゼンテーションを再生する
Macでプレゼンテーションを再生すると、現在のスライドのテキストとイメージが読み上げられます。プレゼンテーションがフルスクリーンで再生されます。
プレゼンテーションを別のディスプレイで再生する方法については、別のディスプレイでプレゼンテーションを再生するを参照してください。
iPadのKeynoteで、VoiceOverローターを開き、「コンテナ」設定を使用してスライドレイアウト領域からツールバーに移動します。
ツールバーで左右にスワイプして(またはキーボードの左右の矢印を使用して)、最初に表示するスライドが読み上げられたところで放し、ダブルタップして選択します。
ツールバーに戻るには、左右にスワイプして、「再生ボタン」と読み上げられたところで放します。ダブルタップしてスライドショーを再生します。
キーボードを使用している場合は、Option+Command+Pキーを押してそのスライドからスライドショーを再生することもできます。
スライド上で移動して、イメージやテキストが読み上げられるようにするには、左右にスワイプします。
プレゼンテーションを進めるには、以下のいずれかを実行します:
次のスライドまたはビルドに移動する: ダブルタップします。
1つ前のスライドに戻る/スライド上のビルドをリセットする: 3本の指でスワイプします。
別のスライドにジャンプする: VoiceOverローターの「アクション」設定を使用して「スライドナビゲータを表示」を選択し、左右にスワイプし、再生するスライドが読み上げられたところで放してから、ダブルタップしてそのスライドにジャンプします。
VoiceOverを使ってグラフデータを解釈する
VoiceOverでは、プレゼンテーション内の特定の種類のグラフについて、軸に関する情報、データの形状、最小値、最大値など、データの理解に役立つ情報を読み上げることができます。VoiceOverでは、グラフデータのソニフィケーションを再生することもできます。それにより、グラフ内の値が、一連の異なるピッチで左から右に読み上げられます。
プレゼンテーション内で、より詳しい情報を取得したいグラフを選択します。
VoiceOverローターを開き、「データの理解」の設定を選択します。
上下にスワイプして以下のいずれかを選択します:
軸の説明を読み上げる: 軸のラベルと各軸の範囲を読み上げます。
グラフのソニフィケーションを再生する: グラフ内の値を表す一連のトーンを、左から右に、異なるピッチで再生します。値が大きいほどピッチが高くなります。
一連のデータの概要を読み上げる: データの方向(増加しているか減少しているかなど)、データの形状(対数か線形かなど)、相関性の強さ、および外れ値を列挙します。
数値の概要を読み上げる: グラフ内のデータの最小値、最大値、平均値を列挙します。