Macでディスクユーティリティを使用してディスクセットを作成する
RAID(Redundant Array of Independent Disks)セットを作成して、記憶域のパフォーマンスを最適化したり、ディスクに障害が発生した場合の信頼性を向上させたりできます。小さいディスクを連結するセットを作成して、1つの大きいディスクとして動作させることもできます。
Macのディスクユーティリティアプリ で、「ファイル」>「RAIDアシスタント」と選択します。
セットの種類を選択します:
ストライプ化された(RAID 0)セット: ストライプ化されたRAIDセットにより、データへのアクセス速度を向上できます。RAIDセットは起動ディスクには作成できません。最初に別のディスクからコンピュータを起動する必要があります。
ミラーリングされた(RAID 1)セット: ミラーリングされたRAIDセットにより、データをハードウェア障害から保護します。ミラーリングされたRAIDセットを作成すると、情報が冗長に保存されるように、データは複数のディスクに書き込まれます。RAIDセットは起動ディスクには作成できません。最初に別のディスクからコンピュータを起動する必要があります。
連結(JBOD)セット: 連結されたディスクセットによって記憶領域を増やします。1つの大きなディスクが必要だけれども、いくつかの小さなディスクがある場合は、連結されたディスクセットを作成して、1つの大きなディスクとして使用することができます。
セットに含めたいディスクのチェックボックスを選択します。
ディスクごとに、「役割」列のポップアップメニューをクリックし、「RAIDスライス」または「スペア」を選択してディスクをセットの標準のメンバーまたはスペアとして指定してから、「次へ」をクリックします。
「RAID名」フィールドに、RAIDセットの名前を入力します。
「フォーマット」ポップアップメニューをクリックして、セット内のすべてのディスクに使うボリュームフォーマットを選択します。(ディスクユーティリティで利用できるファイルシステムフォーマットを参照してください。)
「チャンクサイズ」ポップアップメニューをクリックして、すべてのディスクに使うディスクチャンクサイズを選択します。
ストライプ化されたセットを作成すると、同じファイルのデータのチャンクはドライブ間に分散されます。効率的にアクセスできるように、データはドライブ間で均等に最適なサイズで分散されることが理想的です。セットからのデータスループットを高くしたい場合は、小さなチャンクサイズを選択してデータがドライブ間で分散されるようにします。そうすると、一方のドライブがデータにアクセスしているときに、もう一方のドライブが次のチャンクをシークできます。ミラーリングされたディスクセットの場合は、アクセスするデータに一致するチャンクサイズを選択します。例えば、ビデオファイルを操作するときにMacは大きなチャンクのデータにアクセスしていますが、小さなレコードが多数含まれるデータベースを使うときにディスクは小さなチャンクの情報にアクセスしている可能性があります。
ミラーリングされたRAIDセットを作成する場合は、「自動的に再構築」チェックボックスを選択して、メンバーディスクが再接続されたときにセットが自動的に再構築できるようにします。
「作成」をクリックします。
「完了」をクリックします。
Mac ProにMac Pro RAIDカードが搭載されている場合は、「RAIDユーティリティ」を使用します。このユーティリティはRAIDカードを使用して、パフォーマンスを向上させ、さらに多くのタイプのRAIDセットを作成します。