Apple ConfiguratorでMacコンピュータのファームウェアを復活させる
この作業は、以下のAppleコンピュータを対象としています:
iMac Pro
Mac mini(2018)以降
Mac Pro(2019)
MacBook Pro(13インチ、2018、4つのThunderbolt 3ポート)以降
MacBook Pro(15インチ、2018)以降
MacBook Air(Retina、13インチ、2018)以降
macOSのアップグレード中の停電など、非常にまれな状況でApple T2セキュリティチップ搭載のAppleコンピュータが反応しなくなった場合は、このチップ上のファームウェアを復活させる必要があります。このプロセスを実行するには、以下のものが必要です:
Apple Configurator 2.6以降が、macOS 10.13.2以降に対応していてインターネットに接続できるMacにインストールされていること
AppleデバイスからAppleのネットワークである17.0.0.0/8へのすべてのネットワークトラフィックを許可するようにWebプロキシまたはファイアウォールポートを構成する必要がある場合があります。Apple製品で使われるポートについて詳しくは、「エンタープライズネットワークでApple製品を使う」を参照してください。
サポートされているUSB-C - USB-C充電ケーブル(Appleから販売されているケーブルなど。国や地域によっては販売されていません)
サポートされているUSB-A - USB-Cケーブル
USB-Cケーブルはサポートされている必要があります。Thunderbolt 3ケーブルはサポートされていません。
Apple Configurator 2を使ってMacをセットアップする
以下のことを確認します:
macOS 10.13以降とApple Configurator 2.6以降のバージョンが最新バージョンであること
Macが電源に接続されていること
インターネットに接続できること
必要に応じて、iTunesを終了し(macOS 10.14以前の場合)、Apple Configurator 2 を起動して、USBまたはThunderboltケーブルを(必要な場合はアダプタを使用して)接続します。
ファームウェアを復活させるためにiMac Proを準備する
iMac Proを電源から取り外します。
Ethernetポートに最も近いThunderboltポートにケーブルを接続します。
電源ボタンを押したままiMac Proを電源に接続し、電源ボタンを約3秒間押したままにします。
注記: iMac Proの画面に動作状況は表示されません。
ファームウェアを復活させるためにMac miniを準備する
プロセスが完了したら分かるように、モニタを接続します。
Mac miniを電源から取り外します。
HDMIポートに最も近いThunderboltポートにケーブルを接続します。
電源ボタンを押したままMac miniを電源に接続し、電源ボタンを約3秒間押したままにします。
注記: Mac miniの画面に動作状況は表示されません。
ファームウェアを復活させるためにMac Proを準備する
ランプがオレンジ色になり、4秒ごとに次の順序で点滅を繰り返す場合はMac Proのファームウェアを復活させる必要があります: 3回の短い点滅、3回の長い点滅、もう一度3回の短い点滅。詳しくは、「Mac Proのスリープ・インジケータ・ランプの動作」を参照してください。
Mac Proを電源から取り外します。
電源ボタンから最も遠いThunderboltポートにケーブルを接続します。
電源ボタンを押したままMac Proを電源に接続し、電源ボタンを約10秒間押したままにします。
注記: Mac Proの画面に動作状況は表示されません。
ファームウェアを復活させるためにAppleポータブルコンピュータを準備する
スリープ/スリープ解除ボタンを約5秒間押して、Appleポータブルコンピュータをシャットダウンします。
Appleポータブルコンピュータの左側にある右のThunderboltポートにケーブルを接続します。
電源ボタンを押したまま、以下の3つのキーを同時に約3秒間押します:
右Shiftキー
左Optionキー
左Controlキー
注記: Appleポータブルコンピュータの画面に動作状況は表示されません。
Apple T2セキュリティチップ上のファームウェアを復活させる
Apple Configurator 2 のデバイスウインドウで、チップ上のファームウェアを復活させるMacを選択します。
「アクション」>「詳細」>「デバイスを復活」と選択してから、「復活」をクリックします。
注記: このプロセスの間にいずれかのMacへの電源供給が遮断された場合は、復活プロセスを最初からやり直してください。
プロセスが完了するのを待ちます。このプロセスの間は、Appleのロゴが表示されたり消えたりします。
プロセスが完了すると、Appleコンピュータが再起動します。
重要: Apple T2セキュリティチップ上のファームウェアを復活させる場合、Apple Configurator 2からの通知はないため、プロセスが正常に完了したことを確認する必要があります。
必要に応じてmacOS復元を使ってmacOSを再インストールします。
「macOS復元からmacOSを再インストールする方法」を参照してください。
Apple Configurator 2を終了し、アダプタとケーブルを取り外します。