連携時にAppleのサービスを移行する
Apple Business Managerで連携を有効にすると、組織に必要なサービスのいくつかを、個人用のApple IDから管理対象Apple IDに移行しなければならない場合があります。以下は、そうしたサービスのリストと、サービスの利用に中断が生じないようにするための推奨手順です。
Appleプッシュ通知サービス(APNs)
Apple Push Notification Certificateは、モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションから管理対象デバイスへの通信を可能にするために、組織で最も一般的に使用されています。個人用のApple IDに関連付けられたApple Push Notification Certificateは、Appleに連絡して、管理対象Apple IDに移行できます。このプロセスには最大10営業日かかります。新しいアカウントへの移行が完了しても、MDMソリューションとデバイス間の通信が中断されることはありません。「Appleプッシュ通知サービスの証明書に関するAppleへのお問い合わせ」を参照してください。
Apple Developer Program
Apple Developer Programメンバーシップを持つ組織は、ユーザの管理対象Apple IDに対して、必要な役割が設定された新しいアカウントを作成する必要があります。これを行うには、以下を実行します:
既存のデベロッパ用Apple IDのユーザ名を、連携されていない別のドメインまたはサブドメインに変更します。デベロッパアカウントには、個人用の一般的なメールサービスを使用できます。
ユーザに、連携された新しい管理対象Apple IDを生成してもらいます。この操作は、iPhoneまたはiPadの「設定」、または「システム設定」(macOS 13の場合)もしくは「システム環境設定」(macOS 12以前の場合)からiCloudにサインインして実行するか、デバイスの初期設定時にiCloudにサインインすることで実行できます。
デベロッパアカウントで、新しく作成された管理対象Apple IDに対して別のチームメンバーに参加依頼を送信してもらい、適切な役割を割り当てます。デベロッパアカウント所有者の役割を開発チームの他のメンバーに移行する方法については、Apple Developer Webサイトの「Account Holderの役割の移行」を参照してください。
重要: App用パスワードを使用するコマンドラインサービス(公証など)では、管理対象Apple IDを利用できません。
Global Service Exchange(GSX)
Apple製品の自己修理が承認されている組織は、その移行を計画する必要があります。また、Apple GSXチームと連携する必要がある場合があります。Apple GSXチームのメールアドレスは、担当している国と地域と共に、以下にリストされています。
Apple GSXメールアドレス | 担当する国または地域 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
svc.authorize_amr@apple.com | カナダ ラテンアメリカ 米国 | ||||||||||
svc.authorize_emea@apple.com | アフリカ ヨーロッパ インド 中東 | ||||||||||
svc.authorize_apac@apple.com | アジア太平洋の国と地域 | ||||||||||
account_admin_china@apple.com | 中国本土 | ||||||||||
account_admin_china@apple.com(繁体字中国語でのサポートを希望する場合は、メールの件名に「中国語」と記載してください) | 香港 マカオ 台湾 |
GSXへのアクセスは、承認済みのドメインと、参加依頼を受けた管理対象Apple IDに限定されます。連携を有効にする前に、承認済みのドメインで管理対象Apple IDを少なくとも1つ作成し、そのユーザにGSXへの参加依頼を送信してください。個人用のApple IDをドメインから削除した後、同じ名前で管理対象Apple IDを作成できます(その管理対象Apple IDに対してGSXへの参加依頼を送信する必要があります)。ユーザに認証が設定されている場合は、その認証をアカウント間で移行できるよう、certifications@apple.comにメールを送信してください。
必要に応じて、https://aamt.apple.com/にサインインして、組織のアカウント情報を更新することができます。
個人用のApple IDを更新するよう求められた場合は、Appleサポート記事「Apple IDのメールアドレスの変更が必要になった場合」を参照してください。
Apple Online Store
組織のApple Online Storeへのアクセス権があるユーザは、競合を解決するためのプロセスを実行して、連携による影響を受けたログイン情報を更新する必要があります。連携された管理対象Apple IDをApple Online Storeで使用する場合は、以下の手順を実行します:
ユーザに、連携された新しい管理対象Apple IDを生成してもらいます。ユーザはiPhoneまたはiPadの「設定」、または「システム設定」(macOS 13の場合)もしくは「システム環境設定」(macOS 12以前の場合)からiCloudにサインインするか、デバイスの初期設定時にiCloudにサインインする必要があります。
以下のいずれかを実行します:
Apple School Managerで、ユーザの役割を職員、講師、またはマネージャに変更します。
Apple Business ManagerまたはApple Business Essentialsで、ユーザの役割を職員に変更します。
専任のApple Account Executiveに連絡して、連携された管理対象Apple IDについて新しい参加依頼を生成してもらうよう依頼してください。
注記: 問題が発生した場合は、myaccess.support@apple.comにメールを送信するか、サポートや修理サービスに関するAppleへのお問い合わせにアクセスして、セールス担当者に転送してもらうよう依頼してください。