Liquid Retina XDRディスプレイ、Apple Studio Display XDR、Apple Studio Display、またはApple Pro Display XDRを搭載したMacBook Proのキャリブレーションを測定する
ディスプレイのキャリブレーションをテストする方法をご案内します。ワークフローのニーズに応じて、ディスプレイのキャリブレーションを微調整したり、インフィールドリキャリブレーション(再補正)を実行したりすることもできます。
Appleのディスプレイは、ルミナンス、ホワイトポイント、色域などの視覚的特性が業界標準と一致するように、最先端のキャリブレーションプロセスを実施済みで、箱から出してすぐに最高の体験が保証されます。ワークフローでカスタムキャリブレーションが必要な場合は、ディスプレイのキャリブレーションを微調整するか、他社製の測定機器で調整済みのワークフローに合わせて再補正することができます。
Studio Display XDRは、新しい色合わせ機能であるApple CMF 2026に合わせてキャリブレーションされており、さまざまなディスプレイ間で視覚的な一貫性が高まるように設計されています。Studio Display XDRを正確に測定するには、測定機器がプリセットのキャリブレーションスペースに対応し、それに合わせて設定されている必要があります。Studio Display XDRのデフォルトプリセットはApple CMF 2026でキャリブレーションされていますが、リファレンスモードでCIE 1931を使用することもできます。
ディスプレイを測定する
Appleが提供しているQuickTimeムービーのテストパターン一式を使って、ディスプレイのキャリブレーションを評価できます。これらは適切にカラータグが付けられたリファレンスで、所属組織の機器を使って、EOTF(電気光伝達関数)も含め、原色/二次色やルミナンスを測定し、検証できます。
対応性を確認する
14インチおよび16インチのMacBook Proについては、MacにmacOS 14以降が搭載されていることを確認してください。
Studio Display XDRについては、MacにmacOS 26.3以降が搭載されていること、ディスプレイがディスプレイファームウェア26.3以降を使っていることを確認してください。
Studio Displayについては、MacにmacOS 13.3以降が搭載されていること、ディスプレイがStudio Displayファームウェア16.4以降を使っていることを確認してください。
Pro Display XDRについては、MacにmacOS 10.15.6以降が搭載されていること、ディスプレイがディスプレイファームウェア4.2.37以降を使っていることを確認してください。
すべてのディスプレイについて、測定機器が測定対象のプリセット(CIE 1931またはApple CMF 2026)と同じキャリブレーションスペースに設定されていることを確認してください。
テストパターンをダウンロードする
Apple DeveloperのAVFoundationのページにアクセスします。
「Related Resources」(関連リソース)セクションで、「Color Test Patterns」(カラーテストパターン)をクリックしてテストファイルをダウンロードします。
「QuickTime-Test-Pattern.zip」ファイルをダブルクリックして、アーカイブの圧縮を解除します。
ディスプレイを測定する
他社製の測定機器をディスプレイの中央に位置合わせします。
迷光やまぶしい光が測定に影響しないように、室内を暗くしておきます。
「QuickTime Test Pattern Movies」フォルダを開いて、テストしたいパターン一式を選択します。各フォルダに、BT.709、BT.601などの構成で色やルミナンスを測定するためのムービーファイル一式が入っています。
QuickTime Playerで各ファイルを開いて、フォルダ内のテストパターンの各ムービーファイルを測定します。使用中のリファレンスプリセットが、選択したテストパターンと一致しているか確認してください。たとえば、DCI SDRベースのパターンを使う際には、「Digital Cinema(P3–DCI)」モードを使います。
測定した色(色度)とルミナンスの値を、テストパターンのフォルダにある「Reference Values.txt」ファイル中の値と比較してください。分光測光器の許容誤差やキャリブレーションによっては、リファレンス値と比べて測定値に若干の誤差が生じることがあります。
測定値とリファレンス値との誤差が著しく大きい場合は、ディスプレイの測定のヒントを参照してください。
キャリブレーションをカスタマイズする
より高度なワークフローの場合には、以下のような調整が可能です。
* 以前のバージョンのmacOSをお使いの場合は、Pro Display XDR Calibratorアプリをダウンロードして、MacでPro Display XDRを再補正できます。
ディスプレイの測定とキャリブレーションのヒント
ディスプレイの測定やキャリブレーションで安定した結果が得られない場合は、以下の方法をお試しください。
環境を調べる
周囲の環境を整備して、ディスプレイ上の絞りの対象エリアに迷光が極力反射しないようにします。
Appleは、周囲の温度が摂氏25度以下の環境で測定とキャリブレーションを行うことを推奨しています。測定の繰り返し精度を上げるには、キャリブレーション中や、通常利用時の周辺温度を同程度に保ってください。
分光測光器の設定を確認する
ディスプレイを30分以上動作させ、動作温度を安定させます。
測光器の向きがディスプレイと垂直、x軸と平行になるようにして、偏光を最小限に抑えます。
分光測光器の露光設定を確認します。分光測光器に自動露光モードがある場合は、有効にします。さまざまなルミナンスレベルで最適な読み取りが可能になります。自動露光モードがない場合は、機器のメーカーに問い合わせて、推奨設定を確認してください。位置決めや焦点距離、絞り、帯域幅、露光、測定速度、ディスプレイ同期、機器が対応している自動/動的機能の構成オプションを確認します。
分光測光器に積分時間を設定できるか確かめます。積分時間をできるだけ長くすると、結果の精度が上がります。
測光器に自動ND(Neutral-Density)フィルタの設定がある場合は、オフにしてください。
分光測光器のキャリブレーションを確認する
メーカーの定める仕様を調べて、分光測光器の許容誤差を確認します。誤差が認められる場合は、以下のいずれかの状況が原因だと考えられます。
さまざまな機器のキャリブレーションでイルミナントAの入射角がそれぞれに異なる。
各イルミナントAに固有の不確実性がある。
機器ハードウェアの設計や光路の違いから、さまざまな誤差が生じている。
分光測光器をリセットする
機器が反応しなくなった場合は、メーカーにお問い合わせの上、分光測光器のリセット手順をご確認ください。
Studio Display XDRを測定している場合
測定機器をプリセットのキャリブレーションスペースに設定していることを確認してください。Studio Display XDRのデフォルトプリセットは、Apple CMF 2026でキャリブレーションされています。Apple CMF 2026には独自のスペクトル感度と機能があるので、CIE 1931のような古い規格で測定すると、ホワイトポイントやルミナンスの測定が不正確になる場合があります。
以下は、各標準で期待されているD65イルミナントの値です。
色合わせ機能 | x目標値 | y目標値 |
CIE 1931 | 0.3127 | 0.3290 |
Apple CMF 2026 | 0.3144 | 0.3302 |
関連情報
ディスプレイに備えられているmacOSリファレンスモードについては、こちらの記事を参照してください。
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