iPad Pro の Liquid Retina XDR ディスプレイについて

iPad Pro 12.9 インチ (第 5 および第 6 世代) の Liquid Retina XDR ディスプレイを最大限に活用する方法をご案内します。

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iPad Pro の Liquid Retina XDR ディスプレイは、Apple が驚異的な高水準を掲げて開発し、その水準を見事クリアしています。Extreme Dynamic Range を実現するため、コントラストも明るさも高く、ProMotion や True Tone といったディスプレイテクノロジーのおかげで映像がより滑らかに、自然に映し出されます。反射率がきわめて低いので、周囲が明るい状況でも気にならず、コンテンツに集中していられます。広色域対応で、豊かな色彩を鮮やかに再現できます。Liquid Retina XDR ディスプレイは工場で一台一台丁寧に補正されています。さらに iPadOS にはカラーマネジメント機能が組み込まれているので、最適な視覚体験が叶います。

ハイダイナミックレンジ

ハイダイナミックレンジ (HDR) コンテンツを観るなら、Liquid Retina XDR ディスプレイが理想的です。圧倒的に美しい映像、もっと色鮮やかな写真。細部にいたるまで、すべてが実物さながらに再現されます。HDR ビデオフォーマット (ドルビービジョン、HDR10、HLG など) の画像では、きわめて明るいハイライトはもちろん、最暗部の微妙な細部もとらえて映し出します。

ディスプレイテクノロジー

12.9 インチの Liquid Retina XDR ディスプレイは IPS LCD パネルを搭載していて、2732 x 2048 ピクセルの解像度、最大 560 万ピクセル、264 ppi に対応します。iPad Pro で Extreme Dynamic Range を実現するにあたっては、まったく新しいディスプレイアーキテクチャが必要でした。すべてが新しい 2D ミニ LED のバックライトシステムはローカルディミングゾーンを個別に制御できるので、クリエイティブなプロフェッショナルにとってワークフローで頼みの綱となる、きわめて高い輝度とコントラスト比でのフルスクリーン表示や、正面以外の角度から見たときの色精度を叶える上で最善の選択肢です。

Liquid Retina XDR ディスプレイは、最大 1,000 ニトのフルスクリーン輝度に対応します。また、画面領域の最大 40 パーセントがハイライトで、画像の残りの部分が黒または最大輝度 600 ニトの場合、ハイライト部で最大 1,600 ニトに対応します。

従来のデザインはディスプレイ側面に LED を配置し、背面全体を照らすエッジ型でしたが、Liquid Retina XDR ディスプレイは 10,000 超のカスタムデザインのミニ LED を画面の背面全体に均一に敷き詰めた直下型で、同種のほかのどのディスプレイよりも高密度な LED となっています。これらのミニ LED は、2,500 超のローカルディミングゾーンに分割されていて、ゾーンごとに制御が可能です。その結果が、1,000,000:1 のコントラスト比。漆黒の黒を明るい画像領域の真横に再現できます。

一般的なローカルディミングシステムは、LED ゾーンの方が LCD のピクセルサイズよりも大きいため、LED の高輝度を追求すれば、光漏れが若干生じるという犠牲をはらんでいますが、Liquid Retina XDR ディスプレイではこれも改善されています。このディスプレイは、くっきり鮮やかな画面品質 (FOS:Front of Screen) を実現する設計です。カスタムのミニ LED の設計はきわめてコンパクトで、ミニ LED の密度も業界屈指、多数のローカルディミングゾーンは個別の制御が可能。カスタムの光学フィルムは、画像の精度や、きわめて高い輝度やコントラストはそのまま維持しながら混光します。

さらに、M1 チップの先進的なディスプレイエンジンで実行されるカスタムのアルゴリズムが、ピクセルレベルでミニ LED とディスプレイの LCD レイヤを個別に制御し、両者を 2 つの個別のディスプレイとして扱います。こうした専用のアルゴリズムがミニ LED と LCD のレイヤを切り替わり時に調整し、最適な視覚体験を届けてくれます。たとえば、黒い背景でスクロールしたときに若干ぼやけたり色味が変わるなどは、ローカルディミングゾーンの切り替わり時の特性で、異常ではありません。

Liquid Retina XDR ディスプレイは P3 の広色域に対応しています。P3 の色空間で再現できる色域は sRGB よりも広く、より豊かな色彩を表現できます。特に、赤、黄、緑の系統の表現力は高くなっています。そのため、豊かで鮮やかな色再現が可能となり、デジタルシネマ業界でも使われています。一貫した視覚体験を届けられるように、Liquid Retina XDR ディスプレイは工場で一台一台、色、輝度、ガンマ、ホワイトポイントの補正を行っています。

ProMotion テクノロジーは、ディスプレイのリフレッシュレートをコンテンツに最適なレートに自動調整し、最大 120 Hz (一般的な LCD ディスプレイのレートの 2 倍) に対応します。そのため、スクロールが非常に滑らかで、指を使っていても Apple Pencil を使っていても、ディスプレイの反応の良さは抜群です。True Tone テクノロジーは、画面上のホワイトバランスを周辺の光源の色温度に合わせて微調整してくれるので、ディスプレイ上の画像が、印刷したページと同様に自然に見えます。Liquid Retina XDR ディスプレイのカバーガラスは独自の反射防止コーティングのおかげで、反射率は 1.8 パーセントです。業界屈指の低反射を実現した iPad Pro なら、屋内でも屋外でも「観る体験」がもっと快適になります。

Liquid Retina XDR ディスプレイの魅力を最大限に引き出す

Liquid Retina XDR ディスプレイを最大限に活用するためにできることをいくつか紹介します。

  • iPad を最新バージョンの iPadOS にアップデートします。新しいアップデートが公開されると、アップデートの案内が表示されます。「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」でアップデートを確認することもできます。

  • 「明るさの自動調節」を使って、周辺光に合わせてディスプレイの明るさを自動的に調節してください。この設定はデフォルトで有効になっています。設定状況を調べるには、「設定」>「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」の順に選択し、下にスクロールして「明るさの自動調節」をオンにします。

  • iPad を使っていないときは、ディスプレイの電源を切るように設定しておきましょう。時間を短く設定しておくことを推奨します。この設定を調整するには、「設定」>「画面表示と明るさ」>「自動ロック」の順に選択します。

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