AMD の既製品のグラフィックスカードを Mac Pro (2019) に取り付けた場合、Boot Camp を使って Microsoft Windows を実行したときに以下の症状が現れることがあります。
- 取り付けた AMD グラフィックスカードに接続したディスプレイに映像が映らない
- Mac の Thunderbolt 3 ポートに接続したディスプレイに映像が映らない
他社性の AMD グラフィックスカードを Windows で使いたい場合は、以下の手順で Apple MPX モジュールとそのドライバを取り除き、AMD カードを取り付け、そのドライバをインストールしてください。
必要に応じて HDMI を使って映像を出力する
AMD グラフィックスカードをすでに取り付けていて、接続しているディスプレイに映像が映らない場合は、AMD カードを取り外す代わりに、映像出力に HDMI を使う方法があります。
- Mac の電源ボタンを 10 秒以上、Mac の電源が切れるまで押し続けます。
- すべてのディスプレイを Mac から取り外し、1 台のディスプレイを MPX モジュールの HDMI ポートにつなぎます。
- Mac を再び Windows で起動します。これで、ディスプレイに映像が映るはずです。
- 映像出力に AMD グラフィックスカードを使いたい場合は、Microsoft Windows で以下の手順を実行してください。
MPX モジュールとそのドライバを削除する
- コントロールパネルで「プログラム」をクリックし、「プログラムと機能」をクリックします。
- AMD Radeon Software という名前のプログラムを右クリックし、「変更」を選択します。
- 「アンインストール」をクリックし、画面の案内に従ってドライバを削除します。
- Mac をシステム終了し、MPX モジュールを取り外します。
MPX モジュールとそのドライバを削除すると、Mac の上部および背面にある Thunderbolt 3 ポートを映像出力に使えなくなります。
AMD グラフィックスカードを取り付けてドライバをインストールする
- AMD カードをまだ取り付けていない場合は、取り付けます。
- ディスプレイを AMD カードにつなぎます。
- Mac を Windows で起動します。
- Windows で自動的に AMD カードのドライバをインストールするように案内されます。案内されない場合は、AMD の Web サイトの「ドライバーとサポート」ページから適切なドライバをダウンロードし、インストールしてください。
- Mac を Windows で再起動します。
関連情報
AMD カードではなく MPX モジュールを使う状態に戻したくなった場合、上記と同様の手順を Windows で実行しますが、順番を逆にします。
- AMD カードのドライバをアンインストールしてから Mac を再起動します。
- Mac をシステム終了し、MPX モジュールを取り付け、AMD カードを取り外します。
- ディスプレイを MPX モジュールの HDMI ポートに接続し、Mac を再起動します。
- Mac Pro 用の AMD グラフィックスドライバをダウンロードし、インストールします。
- Mac を再起動します。HDMI ポートを使いたくない場合も、別のビデオポートを使えるようになります。
Mac Pro で他社性の PCIe カードを使う方法については、こちらの記事を参照してください。