修理アシスタントを使ってMacの修理を完了する
Macの修理の一環として部品が取り付けられたら、修理アシスタントを使ってAppleからキャリブレーション情報を取得し、修理を完了します。
修理アシスタントとは
修理アシスタントは、Apple製デバイスの修理担当者向けの内蔵ユーティリティで、セルフサービス修理プログラムの一部にもなっています。Appleの部品に対してキャリブレーションプロセスを実行し、修理を完了するために使用します。これにより、取り付けられた部品がパフォーマンス、セキュリティ、プライバシー、安全性、信頼性に関する期待値を満たしていることを確認します。
部品のキャリブレーションが行われていないと、部品の修理を完了する必要があるという通知がMacに表示されます。部品を自分で取り付けたかどうかにかかわらず、修理アシスタントを使って修理を完了できます。
修理アシスタントを使って修理を完了する
Macがインターネットに接続されており、この機能のシステム条件を満たしていることを確認してください。Appleシリコン搭載のMacで、macOS Tahoe 26以降を搭載していることが条件です。
Appleメニュー>「システム設定」の順に選択します。
サイドバーで「一般」をクリックし、右側の「情報」をクリックします。
「部品とサービス」をクリックします。このオプションは、対象となる部品が修理されたことをMacが検出した場合にのみ表示されます。
「再起動して修理を完了」をクリックします。このボタンは、修理アシスタントを使って部品を補正し、修理を完了していない場合にのみ表示されます。
ソフトウェアアップデートが必要というメッセージが表示されたら、最新のソフトウェアアップデートをインストールしてから、もう一度やり直してください。
Macが再起動し、修理アシスタントが開きます。画面の案内に従って、修理を完了します。
対象となる部品
修理アシスタントは、Macのモデルに応じて、以下の部品の修理を完了できます。
MacBook Proの部品
蓋角度センサー | TouchIDボード | ディスプレイ | 上部ケース(TouchBar搭載) | ロジックボード | |
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2024年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
2023年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
2022年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
2021年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
2020年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
MacBook Airの部品
蓋角度センサー | TouchIDボード | ディスプレイ | ロジックボード | |
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2025年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
2024年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
2023年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
2022年 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
2020年 | ✓ | ✓ | ✓ |
iMacの部品
ディスプレイ | ロジックボード | |
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2024年 | ✓ | ✓ |
2023年 | ✓ | ✓ |
2021年 | ✓ | ✓ |
Mac miniの部品
アンテナコネクタボード | ロジックボード | |
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2024年 | ✓ | ✓ |
2023年 | ✓ | |
2020年 | ✓ |
Mac Studioの部品
ロジックボード | |
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2025年 | ✓ |
2023年 | ✓ |
2022年 | ✓ |
Mac Proの部品
上部I/Oボードまたは前面I/Oボード | ロジックボード | |
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2023年 | ✓ | ✓ |
修理アシスタントが修理を完了できない場合
部品は、修理を完了していなくても使うことができます。ただし、構成されていないため、期待通りに機能しなかったり、プライバシー、セキュリティ、安全性に欠かせない機能を使えない可能性があります。
部品が正しく取り付けられていることを確認するか、別の部品を試してください。
部品が所有者によりロックされていると修理アシスタントに表示された場合の対応方法については、こちらを参照してください。
部品を自分で取り付けていない場合は、修理サービス拠点に連絡してサポートを求めてください。