Macの部品と修理の履歴について

Macの一部の部品を修理したことがある場合は、システム設定で「部品とサービス」をチェックして、Appleの純正部品を使って修理が行われたかどうかを確認できます。Macを売却/譲渡した場合は、新しい持ち主も修理履歴を確認することができます。

部品と修理の履歴を表示する

  1. Macがこの機能のシステム条件を満たしていることを確認してください。Appleシリコン搭載のMacで、macOS Tahoe 26以降を搭載していることが条件です。

  2. Appleメニュー>「システム設定」の順に選択します。

  3. サイドバーで「一般」をクリックし、右側の「情報」をクリックします。

  4. 「部品とサービス」をクリックします。このオプションは、Macが修理されたことがあると検出された場合にのみ表示されます。

    macOS Tahoeの「一般」設定に「部品とサービス」が表示されている

「部品とサービス」では、部品の横に以下のいずれかのメッセージが表示されている場合があります。このように表示されても、Macは問題なく使えます。

  • 純正部品:修理はAppleの純正部品とプロセスを使用して行われた

  • 不明:部品が非純正部品と交換されていた場合や、部品が正常に機能していなかった場合など、状況によってはこのラベルが表示される。

  • 中古:部品は、過去に別のMacに使用されていた/取り付けられていたことがある。

Macのモデルによっては、以下の部品に関する情報を入手できます。

ロジックボード

Touch IDボード

MacBook Pro

MacBook Air

iMac

Mac mini

Mac Studio

Mac Pro

部品が複数回修理されている場合、直近の修理の情報だけが表示されます。

部品と修理の履歴に関する情報はAppleが収集し、ご利用のMacのデバイス情報記録の一部として保管します。この情報は、安全性の解析、修理アシスタントの改善、今後の製品の品質向上のために使われます。

Apple純正部品について

Apple純正部品は、製造時にAppleのサーバにアップロードおよび保存されているデータを用いて個別にキャリブレーションされており、その後、修理を完了する際にこのデータが取り込まれます。このキャリブレーションのプロセスを経ることで、Apple純正部品は、性能、セキュリティ、プライバシー、安全性に関する期待を確実に満たすことができます。

修理を完了しないままデバイスをお使いいただくこともできますが、そのような部品はキャリブレーションされた部品と比べて性能が劣る場合があります。たとえば、その部品のキャリブレーションプロセスが完了するまでは、Touch IDでデバイスをロック解除したり、アプリにサインインしたりすることができません。修理アシスタントで修理を完了するまで、デバイスの「部品とサービス」では、部品の横に「修理を完了」と表示されます。

修理サービス時にAppleの純正部品が使用され、キャリブレーションプロセスが実施された場合は、その部品名の横に「純正」または「中古」と表示されます。1 修理サービスの完了後にMacをインターネットに接続し、部品名をクリックすると、修理サービスの実施日などの詳細情報が表示されます。

「不明」のメッセージについて

「不明」のメッセージが表示される理由にはいくつかあります。たとえば、交換部品が以下の状態である場合です。

  • 非純正部品である

  • 正常に機能していない

  • 修理完了後に検証とMacへの関連付けが行われていない

  • 改造されている、またはその他の理由で検証できない

不明な部品が検出された場合は、修理後に初めてMacのロックを解除したときに通知が表示され、5日後にもう一度通知が表示されます。

コンポーネントの問題によってデバイスの機能に著しい影響が及んでおり、問題解決のために注意が必要な場合は、Macに一度だけ通知が表示されます。このような通知は、問題が検出された後にMacのロックを初めて解除したときに表示され、「部品と修理の履歴」セクションの通知は、ユーザが閉じるまで表示されます。

修理オプションについて

Macの修理が必要な場合は、いくつかの選択肢から選ぶことができます。ほとんどのお客様にとって、Apple製品は、認定技術者を擁する専門の修理サービスプロバイダにApple純正部品を使って修理してもらうのが一番安全で安心です。Apple純正部品を扱えるプロバイダは、AppleおよびApple正規サービスプロバイダです。独立系修理プロバイダも、Apple純正部品を取り扱うことができます。2 Apple純正部品はデバイス内に正確に収まるように精密に設計されており、最善の性能、安全性、信頼性を提供します。AppleおよびApple正規サービスプロバイダによる修理は、Appleの製品保証の対象になります。

お住まいの地域にもよりますが、お近くのApple StoreやApple正規サービスプロバイダへご来店いただくか、MacをAppleリペアセンターに送る配送修理をご利用いただく形で、Macの修理を保証修理または保証対象外修理にて承っています。独立系修理プロバイダによる保証対象外修理やセルフサービス修理でも、Apple純正部品を利用できます。3

トレーニングを受けていない個人が修理したり、非純正の部品を使って修理したりした場合、デバイスの機能、安全性、セキュリティ、プライバシーが損なわれるおそれがあります。

「部品とサービス」が無効になっている場合

「このMacのセキュリティ設定が変更されたため、『部品とサービス』が無効になりました」というメッセージが表示される場合は、以下を実行します。

関連情報

  1. 過去に使用されていた部品は、別のMacでも機能するかもしれませんが、以前の使用や変更によって、性能や品質に一貫性がない場合があります。

  2. 独立系修理プロバイダは、Appleの純正部品、ツール、トレーニング、サービスガイド、診断プログラム、リソースを利用できます。独立系修理プロバイダによる修理は、Appleの製品保証やAppleCareプランの保証対象にはなりませんが、プロバイダ独自の修理保証が適用される場合があります。

  3. セルフサービス修理では、電子デバイスの複雑な修理をしたことがあるお客様に、Appleの純正部品、ツール、修理マニュアルを利用してご自身で保証対象外の修理を実施していただけます。セルフサービス修理は、現時点では、2020年以降に発売された一部モデルのMacを対象に、一部の国や地域で利用できます。修理マニュアルの閲覧や対象モデルの部品の発注には、「Self Service Repair」ページをご利用ください。

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