Mac用Photomatorが機能しない場合
Mac用Photomatorが正常に機能しないが、原因がわからない場合は、問題を切り分けることで根本原因を特定できます。
トラブルシューティングを始める前に
PhotomatorまたはmacOSのアップデート後にPhotomatorが機能しなくなった場合は、お使いの他社製ソフトウェアまたはハードウェアが非対応の可能性があります。お使いの他社製品のすべての開発元またはメーカーに問い合わせて、お使いのPhotomatorとmacOSのバージョンに対応しているかどうかを確認してください。
写真アプリで、使用する写真ライブラリがシステム写真ライブラリとして指定されていることを確認します。
以下の手順を順番に試してください
以下の手順を1つずつ試しながら、そのつどPhotomatorをテストし、問題が解決したかどうかを確認してください。
Macを再起動する
Appleメニュー から「再起動」を選択します。
外付けデバイスを取り外す
外付けのデバイスが対応していなかったり誤動作したりしているせいで、Photomatorで問題が起きることがあります。外付けのドライブを以下の要領でテストしてください。
Photomatorを終了し、Appleメニュー から「システム終了」を選択します。
キーボードとマウス以外のすべての外付けデバイスの接続を外します。
Intel搭載モデルのMacの場合に限り、NVRAMをリセットします。この作業は、外付けデバイスの接続をはじめて外すときにだけ必要です。
Macの電源を入れます。
特定のデバイスを接続した場合にだけ問題が起きる場合は、おそらく、そのデバイスのアップデートや修理が必要です。サポートが必要な場合はメーカーにお問い合わせください。
システム条件を確認する
PhotomatorにはmacOS Ventura 13以降が必要です。お使いのmacOSのバージョンを確認するには、以下の手順を実行します。
Appleメニュー（）から「このMacについて」を選択します。
リストで「macOS」の横に記載されているmacOSのバージョンを見つけます。
対応していないバージョンのmacOSをお使いの場合は、Macにインストールしてあるすべての他社製ソフトウェアが最新バージョンのmacOSに対応していることを確認した上で、macOSをアップデートしてください。
アプリが正常に機能しているか確かめる
Photomatorユーザガイドを参照し、アプリが正常に機能していることを確認します。警告メッセージ、メニュー、エラーメッセージに表示されているキーワードでユーザガイドを検索できます。
Photomatorをアップデートする
アップデートする前に、アクティブなプロジェクトをすべて終了した後、アプリをバックアップし、自動アップデートをオフにします。アプリのバックアップとPhotomatorなどのプロ向けアプリをアップデートする方法を確認できます。
Photomatorが写真ライブラリにアクセスできることを確認する
Macの「プライバシーとセキュリティ」設定を確認し、アプリが写真ライブラリにアクセスできることを確認します。
Appleメニュー（）から「システム設定」を選択します。
サイドバーで「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
「写真」をクリックし、「Photomator」がオンになっていることを確認します。
Macの「プライバシーとセキュリティ」の設定が正しく設定されているのに、Photomatorの写真ブラウザに写真ライブラリが表示されない場合は、別の写真ライブラリがシステム写真ライブラリとして指定されている可能性があります。
システム写真ライブラリを確認する
Photomatorはシステム写真ライブラリとして指定されたライブラリにのみアクセスするため、Photomatorで使いたいライブラリをシステム写真ライブラリとして指定しておく必要があります。
写真と画像が対応デバイスに保存されていることを確認する
Time Machineバックアップに使用しているストレージデバイスには、写真ライブラリを保存できません。データが損失する事態を避けるため、SDカードやUSBフラッシュドライブといったリムーバブルストレージデバイス、またはネットワークやインターネットで共有しているデバイス（クラウドベースのストレージサービスも含む）にライブラリを保存するのはやめましょう。
写真ライブラリをSSDドライブなどの外付けストレージデバイスに保存している場合は、デバイスがAPFSでフォーマットされていることを確認してください。古い外付けストレージデバイスも、MacOS拡張としてフォーマットすることができます。
対応しているタイプの外付けストレージデバイスに写真ライブラリを移動する場合は、移動方法をご覧ください。
MS-DOS（FAT32）、ExFAT、NTFSなどのWindowsファイルシステムでフォーマット済みの外付けドライブを購入した場合は、ドライブをAPFSで再フォーマットしてください。
メディアの対応状況を確認する
Photomatorは、HEIF、JPEG、PNG、TIFF、WebP、macOS対応のRAW画像形式など、最も一般的なすべての画像フォーマットに対応しています。以下の手順でメディアのフォーマットを確認し、Photomatorに対応していることを確認してください。
Photomatorの写真ブラウザでファイルを選択し、「command + I」キーを押します。
画像のフォーマットを確認してください。
お使いのファイルが非対応のフォーマットの場合は、対応しているフォーマットで画像を撮影し直してください。SDR（標準ダイナミックレンジ）の画像は、引き続き編集・書き出し可能です。
他社製ソフトウェアの対応状況を確認する
Macでお使いのすべての他社製ソフトウェア（Photomator以外の画像編集アプリ、ユーティリティ、セキュリティ、ウイルス対策、マルウェア対策ソフトウェアなど）を確認してください。開発元に問い合わせて、インストールされているPhotomatorとmacOSのバージョンにそれぞれの製品が対応していることを確認してください。
カメラやストレージデバイスのファームウェアを確認する
カメラやストレージデバイスなど、お使いの外付けデバイスについては、ソフトウェアやファームウェアのアップデートが提供されていないかメーカーに確認します。メーカーの指示に従い、アップデートを行ってください。
新しいユーザアカウントでテストする
Macで別の管理者ユーザアカウントを作成してから、その新しいアカウントで問題を再現してみます。新しいアカウントだと問題が起きない場合は、本来使用しているアカウントの設定やファイルが問題の原因だと考えられます。
別の画像でテストする
Photomatorのテストメディアを以下の手順で作成します。
スクリーンショットを撮るには、「shift」「command」「3」の3つのキーを同時に押して放します。スクリーンショットはデスクトップに保存されます。
Photomatorで「File」（ファイル）>「Import」（読み込み）を選択した後、スクリーンショットのファイルを探して選択し、「Import」（読み込み）をクリックします。
テストメディアを使って問題を再現してみます。
テスト用に撮影したメディアで問題を再現できない場合は、お使いのソースファイルに問題があることが考えられます。ソースファイルの新しいコピーを入手してください。
Photomatorをリセットする
Photomatorを終了します。
Finderを開き、「移動」>「フォルダへ移動」の順に選択します。
「フォルダへ移動」フィールドにパス「~/Library/Containers」をペーストします。
「Photomator」という名前のフォルダをすべてゴミ箱にドラッグします。
Photomatorを削除して再インストールする
Photomatorを削除して再インストールしても、メディアは削除されず、何の影響も受けません。
Finderで、「移動」>「アプリケーション」の順に選択します。
Photomatorを探してゴミ箱にドラッグします。
App Storeからアプリを再インストールするか、バックアップから復元します。Photomatorアプリケーションのコピーをバックアップから復元する場合は、保存されている場所からアプリケーションを「アプリケーション」フォルダにドラッグします。
Macで新しいボリュームを使ってPhotomatorをテストする
Photomator、macOS、およびMacが正常に機能していることを確認するための最終チェックとして、Macで新しいボリュームを作成し、macOSとPhotomatorを新しいボリュームにインストールした後、テストメディアを使ってテストします。
内蔵の起動ディスクの新しいボリュームにmacOSをインストールします。現在使用しているmacOSと同じバージョンであることを確認してください。
macOSのインストールが終わったら、Macを設定し、デフォルトの起動ディスクを新しいテストボリュームに設定します。
Macをシステム終了し、キーボードとマウスまたはトラックパッドを除くすべてのデバイスの接続を外します。
Macの電源を入れます。
Finderでプライマリボリュームを選択し、「command + E」キーを押してプライマリボリュームのマウントを解除します。これで、テストボリュームだけがマウントされた状態になります。
Mac App StoreからPhotomatorをダウンロードし、インストールします。Photomatorの購入に使ったApple Accountを使ってApp Storeにサインインします。
Photomatorのテストメディアを以下の手順で作成します。
スクリーンショットを撮るには、「shift」「command」「3」の3つのキーを同時に押して放します。スクリーンショットはデスクトップに保存されます。
Photomatorで「File」（ファイル）>「Import」（読み込み）を選択した後、スクリーンショットのファイルを探して選択し、「Import」（読み込み）をクリックします。
新しいボリュームで、Photomatorを使って問題を再現してみます。これで問題が解消した場合、Photomator、macOS、Macは正常に機能していることを確認できたことになります。問題は、作業対象の画像、外付けデバイス、またはプラグインなどの他社製品にある可能性が高いことになります。
Macをシステム終了した後、指示に従って起動ディスクを変更し、プライマリボリューム（デフォルトでは「Macintosh HD」）を起動ディスクとして選択していることを確認します。
プライマリボリュームで他社製のハードウェアとソフトウェアの対応を再確認し、macOSを最新バージョンにアップデートしていることを確認します。
テストが終わったら、ディスクユーティリティを使ってテストボリュームを削除します。