iPhoneのバッテリーの減りが早い場合

「バッテリー駆動時間」とはバッテリーの再充電が必要になるまでの動作時間のことです。バッテリー駆動時間は、デバイスの使用量や使用するアプリなど、多くの要因の組み合わせで決まります。バッテリーの減りが早いように思われる場合の対策を説明します。

バッテリーの改善策を確認する

iOSは、バッテリー駆動時間を延ばす方法をバッテリーの改善策により提案することがあります。「設定」>「バッテリー」の順に選択します。改善策があれば画面上部に表示されます。

機能を調整するには、改善策をタップします。

バッテリーの使用状況を確認する

バッテリーの使用状況の概要を把握するには、「設定」>「バッテリー」を選択して、「アクティビティ」チャートと「アプリごとのバッテリー使用状況」を確認します。データは次のように理解します。

  • 「画面作動」(または「画面オン」)は、「アクティビティ」チャートに濃い青のバーで表示され、iPhoneの画面が作動している(オンになっている)間にアプリがバッテリーを使用した時間が表示されます。

  • 「画面待機」(または「画面オフ」)は、「アクティビティ」チャートに水色のバーで表示され、音楽の再生中など、iPhoneの画面が待機状態になっている(オフになっている)間にアプリがバッテリーを使用した時間が表示されます。

  • 「アプリごとのバッテリー使用状況」には、バッテリーを使用しているアプリのリストと、各アプリが使用しているバッテリーの割合が表示されます。アプリをタップすると、画面表示中およびバックグラウンドでの使用時間が表示されます。最も多くのバッテリーを使用しているアプリの使用を減らすことで、バッテリー駆動時間を改善できます。

    • アプリによっては、バッテリーの大半を消費するのは正常です。たとえば、高画質のビデオのストリーミングに使われ、グラフィックやプロセッサに負荷がかかるアプリやゲームは、ほかのアプリと比べてバッテリーの消費量が多くなりがちです。

ある期間にバッテリー残量が予想以上に低下した場合は、「アクティビティ」チャートでその期間をタップします。その期間中にどのアプリがバッテリーの使用に寄与したか、およびそのアプリが使用したバッテリーの割合を確認できます。

各アプリには、次のような使用タイプが表示されます。

  • バックグラウンド処理:アプリのバッテリー消費(音楽の再生や位置情報の追跡など)は、ほとんどがアプリがバックグラウンドでアクティブな間に進んでいました。このアプリの使用を減らすことで、バッテリー駆動時間を改善できます。

  • 「圏外」および「低信号」:iPhoneでWi-Fiまたはモバイル通信信号が探索されているか、iPhoneが低信号の環境で使用されており、デバイスのバッテリー駆動時間に影響しています。バッテリー駆動時間を改善するため、信号強度の強い場所でiPhoneを使用してください。しばらく信号のない場所で使用することがわかっている場合、機内モードを有効にしてください

  • 通知:アプリの通知によりデバイスのスリープが解除されます。バッテリー駆動時間を改善するため、アプリの通知を調整して、デバイスのスリープが解除される頻度を減らすことができます。

  • 充電器に接続:アプリはiPhoneの充電中にのみ使用されたため、バッテリーは使用されませんでした。

可能な場合はWi-Fiを使用する

Wi-Fiはモバイル通信ネットワークに比べて消費電力が少なくて済みます。インターネットを使用するアプリを使う場合は、Wi-Fiがオンになっていることを確認し、可能であればWi-Fiネットワークに接続します。「設定」>「Wi-Fi」の順に進み、Wi-Fiネットワークを選択します。

可能であれば、信号が強い場所でiPhoneを使用します。Wi-Fi接続もモバイルデータ通信接続も、信号強度が高い場所で利用すれば、エネルギー消費が少なくて済みます。しばらく信号のない場所で使用することがわかっている場合、機内モードを有効にしてください

iPhone 12以降のモデルとiPhone SE(第3世代)では、「5Gオート」をオンにしてスマートデータモードを有効にできます。5Gの速度にしても際立った成果が見られない場合は、LTEに自動的に切り替わるので、バッテリーの節約になります。

「5Gオート」をオンにするには、「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「音声通話とデータ」の順に選択し、「5Gオート」をタップします。

アップデート後にバッテリー駆動時間が予想より短い場合

iPhoneをアップデートした後、バッテリー駆動時間が短くなったことに気付いた場合は、数日待ってからもう一度確認してください。

アップデート後はすぐにiPhoneを使用できますが、アップデートに関連する特定のタスクはバックグラウンドで継続され、バッテリー駆動時間と熱性能に影響を与える可能性があります。

低電力モードを使用する

低電力モードをオンにすることで、iPhoneのバッテリー駆動時間を延長できます。低電力モードを使用すると、iPhoneの消費電力量を抑えられます。低電力モードがオンの間は、所定の設定と機能(メールのフェッチ、Hey Siri、アプリのバックグラウンド更新、一部のビジュアル効果など)が制限されるか、無効になります。

低電力モードを使用するには、「設定」>「バッテリー」の順に選択してオンにします。iPhoneを80%以上充電すると、低電力モードは自動的にオフになります。

バッテリーの状態を調べる

バッテリーがどれくらい長く持つかは、バッテリーそのものの容量と、ソフトウェアやハードウェアの機能の使用状況によって異なります。

すべての充電式バッテリーと同様に、iPhoneのバッテリー寿命は限られており、最終的に交換が必要になる場合があります。バッテリー容量を確認できる場所は次のとおりです。

  • iPhone 15の場合:「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」の順にタップします。

  • iPhone 14以前の場合:「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」の順にタップします。

「バッテリーの状態」の隣に「サービス」が表示される場合、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すためにバッテリーを交換することを検討してください。画面の指示に従います。

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