Macをセーフモードで起動する
Macをセーフモードで起動することで、Macの起動時に読み込まれるソフトウェアが問題の原因かどうかを突き止めることができます。
セーフモードはどのような機能ですか?
セーフモードでは、Macの起動時に特定のソフトウェアが読み込まれません。たとえば、macOSで必要とされないログイン項目と機能拡張、macOSでインストールされたものではないフォントなどが該当します。
また、起動ディスクの基本的なチェックも実行されます。これは、ディスクユーティリティのFirst Aid機能で実行される総合的なチェックと似たチェック作業です。
フォントキャッシュやカーネルキャッシュなど、一部のシステムキャッシュもクリアされます。これらは、必要に応じて適宜自動的に再作成されます。これにより、起動ディスクの空き容量が一時的に広がります。
セーフモードで起動する前に
最新のmacOSアップデートと、他社製アプリのアップデートをインストールします。これだけで、ほかのどの方法よりも、セーフモードで特定できる類の問題を解決できる可能性があります。ソフトウェアアップデートをインストールできない場合は、セーフモードでインストールしてみてください。
不要なデバイスをすべて取り外して、Macをテストしてみます。接続している周辺機器やアクセサリが問題の原因になっている場合があります。
セーフモードで起動する
お使いのMacがAppleシリコンを搭載しているかどうかを確認し、以下の該当する手順を実行してください。
セーフモードで起動する(Appleシリコン搭載のMac)
Macの電源が切れていることを確認します。通常通りにシステム終了できない場合は、Macの電源ボタンを10秒ほど、電源が切れるまで押し続けます(どのMacにも電源ボタンがあります。Touch ID搭載のノートブックコンピュータでは、Touch IDボタンを長押ししてください)。
電源ボタンを長押しします。電源ボタンを押し続けると、Macの電源が入り、起動オプションが読み込まれます。「起動オプションを読み込み中」というメッセージ、または「オプション」アイコンが表示されたら、電源ボタンを放します。
起動ディスクを選択します。名前は変更していない限りは「Macintosh HD」です。
「shift」キーを押しながら、起動ディスクの下に表示されている「セーフモードで続ける」をクリックします。Macが再起動します。

ログインウインドウが表示されると、右上隅に「セーフブート」と赤い文字で表示される場合があります。Macにログインします。Macの起動が完了する前に、再度ログインするよう求められる場合があります。
セーフモードで起動する(Intel搭載モデルのMac)
Macの電源を入れるか再起動した直後に「shift」キーを押し、Macが起動している間押し続けます。ログインウインドウが表示されたら、「shift」キーを放します。
ログインウインドウの右上隅に「セーフブート」と赤い文字で表示される場合があります。この表示は、このログインウインドウか、もう一度ログインするように求められた場合は2つ目のログインウインドウに表示されます。

セーフモードで起動できない場合
Macの起動時に、疑問符や円に斜線が入ったマークが表示されたり、セーフモードでの起動を妨げる画面が表示される場合は、こちらの記事を参照してください。
Intel搭載モデルのMacでファームウェアパスワードを使用している場合は、セーフモードで起動できません。
Macがセーフモードで起動しているかどうかわからない場合は、「option」キーを押しながらAppleメニュー から「システム情報」を選択します。「システム情報」ウインドウのサイドバーで「ソフトウェア」をクリックし、右側のシステムソフトウェアの概要に「起動モード:セーフ」と示されているかどうか確認します。
セーフモードでテストする
一部の機能はセーフモードでは正常に動作しない場合があります。そのため、ビデオキャプチャ、グラフィックスのパフォーマンス、ファイル共有、Wi-Fi、アクセシビリティ、オーディオデバイス、USB/Thunderbolt/FireWireで接続されたデバイスに支障が出る可能性があります。
セーフモードでも問題が解決しない場合
セーフモードでも問題が解決しない場合、最も簡単で解決の見込みが高い方法は、macOSを再インストールすることです。macOSを再インストールしても個人用のファイルは削除されないため、必要に応じていつでも再インストールできます。
セーフモードだと問題が起きない場合
Macを通常通りに再起動してセーフモードを解除します。問題が解消した場合は、ディスクのチェックやキャッシュの消去など、セーフモードで起動時に行われたほかの処理が解決につながった可能性があります。
Macの再起動後に問題が再発する場合は、セーフモードでは起動時に読み込まれないログイン項目やその他のソフトウェアが原因です。以下の解決法で対処してみてください。
対応していないログイン項目に問題があるかどうかを確認するには、システム設定でログイン項目を削除し、Macを再起動します。
Macユーザアカウントに、問題を引き起こしているほかのソフトウェア(起動時に読み込まれる特定のソフトウェアなど)が含まれている可能性があります。確認するには、「ユーザとグループ」設定でユーザアカウントを追加した後、Macを再起動してそのアカウントにログインしてテストします。新しいアカウントの起動ソフトウェアと設定は古いアカウントとは異なります。
macOSを再インストールします。macOSを再インストールしても個人用のファイルは削除されないため、必要に応じていつでも再インストールできます。
セーフモードを終了する
Appleメニュー から「再起動」を選択してセーフモードを終了し、Macを通常通り再起動します。