Mac Pro (2019) で Radeon Pro W6800X MPX Module を使う
Mac Pro (2019) で MPX Module を使い、さまざまな構成でディスプレイを使いこなせます。詳しくご説明します。
Radeon Pro W6800X MPX Module には、32 GB の GDDR6 メモリを搭載した AMD Radeon Pro W6800Xグラフィックプロセッサ (GPU) があり、Thunderbolt 3 ポートが 4 つ、HDMI 2.0 ポートが 1 つあります。Thunderbolt 3 ポートを使ってディスプレイや外付けのデバイスを Mac Pro に接続できます。また、Mac Pro の上部*と背面にある Thunderbolt 3 ポートも併せて使えば、さらにディスプレイを接続できます。
ポートとバスについて
![No alt supplied for Image](https://cdsassets.apple.com/live/7WUAS350/images/mac-pro/mpx/locale/ja-jp/radeon-pro-vega-2-duo-mpx-module-ports-diagram.png)
MPX Module には、Thunderbolt 3 ポート用のバスが 2 つあります。MPX Module の Thunderbolt 3 ポートに 5K または 6K のディスプレイを 2 台接続する場合は、それぞれのバスに 1 台ずつ接続してください。
MPX Module の HDMI ポートにディスプレイを接続する場合、バス 0 の Thunderbolt 3 ポートに 4K 以下の解像度のディスプレイを追加で 1 台接続できます。HDMI ポートに接続したディスプレイにオーディオを出力する必要があり、Thunderbolt 3 でほかのディスプレイも接続する場合、HDMI ポートの横にある Thunderbolt 3 ポートにはディスプレイを接続しないでください。
1 つの Radeon Pro W6800X MPX Module にディスプレイを接続する
Radeon Pro W6800X MPX Module を 1 つ取り付けている場合、Thunderbolt 3 を使って、以下の構成で最大 6 台のディスプレイを接続できます。
3 台の Pro Display XDR (解像度 6016 x 3384、60 Hz) を以下の構成で接続する。
バス 0 に 1 台のディスプレイ
バス 1 に 1 台のディスプレイ
Mac の上部*または背面 (Apple I/O カード) の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
3 台の 5K ディスプレイ (解像度 5120 x 2880、60 Hz) を以下の構成で接続する。
バス 0 に 1 台のディスプレイ
バス 1 に 1 台のディスプレイ
Mac の上部*または背面 (Apple I/O カード) の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
6 台の 4K ディスプレイ (解像度 3840 x 2160、60 Hz) を以下の構成で接続する。
バス 0 に 2 台のディスプレイ
バス 1 に 2 台のディスプレイ
Mac の上部*または背面 (Apple I/O カード) の Thunderbolt 3 ポートに 2 台のディスプレイ
2 つの Radeon Pro W6800X MPX Module にディスプレイを接続する
Radeon Pro W6800X MPX Module を 2 つ取り付けている場合、Thunderbolt 3 を使って、以下の構成で最大 12 台のディスプレイを接続できます。
6 台の Pro Display XDR (解像度 6016 x 3384、60 Hz) を以下の構成で接続する。
2 台のディスプレイ:各カードのバス 0 に 1 台
2 台のディスプレイ:各カードのバス 1 に 1 台
Mac の上部*の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
Mac の背面 (Apple I/O カード) の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
6 台の 5K ディスプレイ (解像度 5120 x 2880、60 Hz) を以下の構成で接続する。
2 台のディスプレイ:各カードのバス 0 に 1 台
2 台のディスプレイ:各カードのバス 1 に 1 台
Mac の上部*の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
Mac の背面 (Apple I/O カード) の Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
12 台の 4K ディスプレイ (解像度 3840 x 2160、60 Hz) を以下の構成で接続する。
各 Thunderbolt 3 ポートに 1 台のディスプレイ
Infinity Fabric Link を接続する
Radeon Pro W6800X MPX Module を 2 つ取り付けている場合は、Infinity Fabric Link で両者をつないで、パフォーマンスの向上と GPU 間のデータ転送の高速化を図れます。
各 MPX Module のキャップを外します。
Infinity Fabric Link ブリッジのコネクタの位置を MPX Module のコネクタと合わせて、ゆっくりと押し込みます。
プラスドライバーを使って、両方のネジを右に回し、ロック位置になるまで締めます。
![No alt supplied for Image](https://cdsassets.apple.com/live/7WUAS350/images/mac-pro/2019-mac-pro-diagram-bridge-card-screws.png)
Radeon Pro W6800X MPX Module 用の Infinity Fabric Link ブリッジ (モデル A2666) は、それ以前の世代の Radeon Pro MPX Module とは互換性がありません。
Infinity Fabric Link ブリッジを取り付けていて、Boot Camp を使う場合は、バス 1 と Mac Pro の上部*にある Thunderbolt 3 ポートにはディスプレイを接続できません。
関連情報
Mac Pro (2019) に取り付け可能な PCIe カードについては、こちらの記事を参照してください。
Mac Pro (2019) に PCIe カードを取り付ける方法については、こちらの記事を参照してください。
Apple Pro Display XDR を設定して使う方法については、こちらの記事を参照してください。