Mac でセーフモードを使用する
セーフモードを使えば、Mac の起動時に読み込まれるソフトウェアが問題の原因かどうかを突き止めることができます。
セーフモードはどのような機能ですか?
セーフモードでは、Mac の起動時に特定のソフトウェアが読み込まれません。たとえば、ログイン項目、macOS で必要とされないシステム機能拡張、macOS でインストールされたものではないフォントなどが該当します。
また、起動ディスクの基本的なチェックも実行されます。これは、ディスクユーティリティの First Aid 機能で実行される総合的なチェックと似たチェック作業です。
フォントキャッシュやカーネルキャッシュなど、一部のシステムキャッシュも消去されます。これらは必要に応じて自動的に再作成されます。
セーフモードを使用する前に
可能であれば、セーフモードを使う前に macOS とアプリをアップデートしてください。これだけで、ほかのどの方法よりも、セーフモードで特定できる類のソフトウェアの問題を解決できる可能性があります。必要に応じて、セーフモードで起動してからソフトウェアをアップデートできます。
他社製のアプリの最新のアップデートをインストールします。App Store から入手したアプリの場合は、App Store の「アップデート」タブをクリックして、アップデートがないか確認してください。または、アプリの開発者やその Web サイトから直接アップデートを入手してください。
接続している周辺機器やアクセサリが問題の原因ではないことを確かめるため、プリンタ、ドライブ、USB ハブ、その他の不要なデバイスを Mac から取り外して、もう一度テストしてください。
セーフモードで起動する
お使いの Mac が Apple シリコンを搭載しているかどうかを確認し、以下の該当する手順を実行してください。
Apple シリコン搭載の Mac をお使いの場合
Mac をシステム終了します。
Mac の電源ボタンを長押しします。電源ボタンを押し続けると、Mac の電源が入り、起動オプションが読み込まれます。「オプション」と表示されたら、電源ボタンから指を放してください。
起動ディスクを選択します。名前は変更していない限りは「Macintosh HD」です。
「shift」キーを押しながら、起動ディスクの下に表示されている「セーフモードで続ける」をクリックします。
Mac にログインします。もう一度ログインするように求められる場合があります。
Intel 搭載の Mac をお使いの場合
お使いの Mac に Apple シリコンが搭載されていない場合、その Mac は Intel 搭載モデルです。
Mac の電源を入れるか再起動した直後に「shift」キーを押し、Mac が起動している間押し続けます。
ログインウインドウが表示されたらキーを放し、Mac にログインします。
もう一度ログインするように求められる場合があります。1 つ目または 2 つ目のログインウインドウの右上隅に「セーフブート」と表示されるはずです。セーフモードで起動できない場合は、Mac でファームウェアパスワードが使用されていないことを確認してください。
セーフモードでテストする
セーフモードで起動した後で、以下の手順を実行してください。一部の機能はセーフモードでは利用できない場合があります。そのため、ビデオキャプチャ、グラフィックスのパフォーマンス、ファイル共有、Wi-Fi、アクセシビリティ、オーディオデバイス、USB/Thunderbolt/FireWire で接続されたデバイスに支障が出る可能性があります。
セーフモードでも問題が解決しない場合
セーフモードでも問題が解決しない場合、最も簡単で解決の見込みが高い方法は、macOS を再インストールすることです。macOS を再インストールしても個人用のファイルは削除されないため、必要に応じていつ実行しても大丈夫です。
セーフモードだと問題が起きない場合
Mac を通常通りに再起動してセーフモードを解除してから、問題を再現してみてください。問題が解消した場合は、ディスクのチェックやキャッシュの消去など、セーフモードで起動時に行われたほかの処理が解決につながった可能性があります。
問題が再発する場合は、セーフモードでは起動時に読み込まれないログイン項目やその他のソフトウェアが原因です。その場合は、ログイン項目を削除して、ログイン項目が原因かどうかを調べます。
ログイン項目が原因ではない場合は、対応していないほかのソフトウェア (起動時に読み込まれる特定のソフトウェアなど) がユーザアカウントに含まれている可能性があります。確認するには、「ユーザとグループ」設定でユーザアカウントを追加し、そのアカウントにログインして再びテストします。新しいアカウントの設定は古いアカウントと同じではありませんが、該当する設定を作成し直すことができます。
ほかのどの方法でも解決しない場合は、macOS を再インストールしてください。macOS を再インストールしても個人用のファイルは削除されないため、必要に応じていつ実行しても大丈夫です。
それでも問題を解決できず、サポートが必要な場合は、Apple サポートにお問い合わせください。