iPad用Logic Remoteでステップシーケンサーのパターンをライブ録音する
パターンのライブ録音を使うと、MIDIノートイベントとオートメーション可のパラメータイベントの両方を、パターンの再生中にパターンリージョンまたはパターンセルに録音することができます。既存のノート行に一致したノートはその行のステップとして録音され、既存のノート行に一致しない新しいノートには新しいノート行が作成されます。同様に、すでに行が存在するオートメーションパラメータはその行に録音され、まだ行が存在しないパラメータには新しいオートメーション行が作成されます。
インターバルやコードを演奏すると、「モノラル」モードがアクティブでない限り、演奏されたピッチと一致するノート行のステップがオンになります。「モノラル」モードではノート入力が制限され、それぞれの時間位置でアクティブになるステップは1つだけです。複数のノートが演奏された場合は、ステップの時間範囲で最後に受信したノートのみアクティブになります。
パターンのライブ録音中、「メロディック」行が選択されている場合は、受信ノートイベントでオンになるのは「メロディック」行のステップだけです。それぞれのアクティブなステップは、正しいノートとオクターブの値に設定されます。「メロディック」ノート行では、パターンのライブ録音は常にモノフォニックです。複数のノートが同時に演奏された場合は、ステップの時間範囲で最後に受信したノートがそのステップのピッチを決定します。
受信ノートまたはオートメーションのイベントがステップ間で起こった場合は、ステップシーケンサーにより、そのイベントの時間位置に最も近いステップがアクティブになります。
パターンのライブ録音のオプション
Logic Proでは、ノートのベロシティと長さをパターンのライブ録音中に取り込むかどうか、また、録音したノートやオートメーションを、それらがアクティブになるステップの始点へとクオンタイズするかどうかを制御できます。パターンのライブ録音のオプションは以下の通りです。
ベロシティ: 選択すると、新しくアクティブになったステップに受信ノートイベントのベロシティが適用されます。選択を解除すると、新しいステップではそのステップの既存の値が保持されます。
ノートの長さ: 選択すると、録音中に演奏されたノートの長さが取り込まれて再生されます。ステップのゲートとタイの値は、録音されたMIDIイベントとステップが同じ長さになるように変更されます。演奏されたノートがステップの長さより短い場合は、ゲート値が小さくなって、演奏されたノートに一致するようにステップが短くなります。演奏されたノートがステップの長さより長く持続する場合、そのステップの継続時間を長くするためにタイがアクティブになります。ゲート値は、演奏されたノートの長さにできるだけ一致するように、タイで結ばれたステップに合わせて調整されます。「ノートの長さ」の選択が解除されていると、持続するノートに対応するために「タイ」と「ゲート」の値は変更されません。受信イベントの先頭に最も近いステップのみが、その標準のステップの長さでアクティブになります。
通常、「ノートの長さ」は、ドラムの録音時には「オフ」、ピッチがある音源のイベントの録音時には「オン」にすることをおすすめします。
クオンタイズ: 「クオンタイズ」を選択すると、有効なステップの先頭にノートがスナップするため、オフセットなしで完璧なメトロノームのような拍子で演奏されます。選択を解除すると、それぞれの有効なステップにステップオフセット値が追加されるため、イベントは再生されるノートの正確な時間位置でトリガされます。
パターンのライブ録音を作成する
パターン再生を開始します。
ステップグリッドの下にある「パターンのライブ録音」ボタン をタップします。
録音したい部分を演奏します。演奏されたノートとコントローラ駆動のオートメーションの変化の両方が録音されます。
完了したら、「パターンのライブ録音」ボタンを再度タップして、ライブ録音を停止します。