Apple Configuratorについて
Apple Configuratorは、iPhone、iPad、およびApple TVを構成したり、AppleシリコンやApple T2セキュリティチップを搭載したMacコンピュータを復元したりするためのmacOSアプリです。
多数のデバイスを構成する
Apple Configuratorは、デバイス中心の柔軟な設計を特徴としており、USB経由またはワイヤレス(Apple TVの場合)でMacに接続されている1台または数十台のiPhone、iPad、およびApple TVデバイスを素早く簡単に構成できます。デバイスを接続すると、Apple Configuratorで確認できます。1台のデバイスまたは一度に多数のデバイスを選択して、アクションを実行するだけです。Apple Configuratorでは、ソフトウェアをアップデートしたり、アプリや構成プロファイルをインストールしたり、デバイスの壁紙または壁紙の名前を変更したり、デバイスの情報や書類を書き出したりするなど、多くのことができます。
Apple Configuratorには、オペレーティングシステムのバージョン、シリアル番号、ハードウェアIDとアドレス、空き容量、コンピュータによって収集されるログメッセージなどのデバイス情報を表示するウインドウもあります。
Appleデバイスを復活させる/復元する
場合によっては、Appleデバイスを復活させる/復元する必要があります。以下の表は、復活させる/復元することができるAppleデバイスを示しています。
デバイス | 復活 | 復元 |
---|---|---|
iPhone | 復旧可能な場合はユーザデータが保持されます。 | ユーザデータは消去されます。 消去して、最新バージョンのiOSをインストールします。 |
iPad | 復旧可能な場合はユーザデータが保持されます。 | ユーザデータは消去されます。 消去して、最新バージョンのiPadOSをインストールします。 |
Apple TV | 復旧可能な場合はユーザデータが保持されます。 | ユーザデータは消去されます。 消去して、最新バージョンのtvOSをインストールします。 |
Appleシリコンを搭載したMac | sepOSおよびrecoveryOSを最新の公開出荷バージョンにアップデートします。 復旧可能な場合はユーザデータが保持されます。 | ユーザデータは消去されます。 sepOS、recoveryOS、macOSを消去して、最新の公開出荷バージョンを再インストールします。 |
IntelプロセッサとApple T2セキュリティチップを搭載したMac | T2チップファームウェアのみをアップデートします。 復旧可能な場合はユーザデータが保持されます。 | ユーザデータは消去されます。 消去して、T2チップファームウェアのみを再インストールします。 recoveryOSおよびmacOSはインターネット復元を使用して再インストールする必要があります。 |
以下を参照してください:
インターネットに接続されていないデバイスをアクティベートする
Apple Configuratorを使用して、インターネットに接続できないiPhone、iPad、およびApple TVデバイスをアクティベートできます。その場合は、デバイスの設定時に、インターネットに接続されているホストMacに接続されていることを確認してください。管理者は、アプリ、プロファイル、および書類などを含む必要な構成を使用して、デバイスの復元、アクティベート、および準備を行うことができます。Wi-Fiまたはモバイル通信ネットワークへの接続は必要ありません。管理者がこの機能を使用しても、テザリングによらない通常のアクティベーションで求められる既存のアクティベーションロック要件を回避することはできません。
デバイスの構成をカスタマイズする/自動化する
Apple Configuratorでは、MDMへの登録が自動化され、シームレスにApp Storeからアプリを配付できます。それを行うには、Apple School Manager、Apple Business Manager、またはApple Business Essentialsと統合します。準備アシスタントによって、教室で使用する複数台のiPadデバイスの監視や構成が容易になり、また継続的に管理するためにMDMソリューションへ多数のデバイスを素早く登録できます。ビルトインの構成プロファイルエディタは、最新のiOS、iPadOS、およびtvOSの設定でプロファイルを作成したり編集したりするのに役立ちます。
統一性が重要な環境でデバイスを構成する場合、Apple Configuratorでブループリントを使用すれば、ワンクリックでデバイスに適用可能なカスタム構成を作成できます。ブループリントはテンプレートとなるデバイスで、接続されている物理デバイスに対して行うのと同じように、構成プロファイル、アプリ、実行するアクションを追加します。
搭載されているコマンドラインツール、AppleScriptのスクリプトライブラリやAutomatorアクションを使用して、Apple Configuratorを完全に自動化し、その機能を既存のデバイス管理ワークフローに統合できます。
iCloud Driveに対応しているため、Apple Configuratorを使用する複数台のコンピュータで、共通の構成プロファイルやその他の設定の一貫性を維持できます。
Apple Configuratorでは以下の方法でデバイスを構成および展開できます:
ブループリントを作成する: ブループリントを使って、実際のデバイスに適用できるアクションを記録できます。物理デバイスに追加するのと同じように、構成プロファイルおよびアプリをブループリントに追加します。モバイルデバイス管理(MDM)情報と監視識別情報を含めるようにブループリントを準備できます。デバイスをシングルアプリモードにするなど、特定のアクションをブループリントに追加することもできます。ブループリントを思い通りに設定したら、デバイスに適用できます。ブループリントを使用するを参照してください。
構成プロファイルを作成する: デバイス設定を変更して、Wi-Fiネットワークへの接続や、メールおよび「Microsoft Exchange」の事前設定などを自動的に行えます。構成プロファイルを作成する/編集するを参照してください。
デバイスを準備する: はじめに1台のデバイスを構成してから、その構成を一度に複数のデバイスに展開できます。デバイスの準備は、従業員や学生が日常的に使用するデバイスを用意する企業や学校にとっては、優れた展開オプションです。組織がすでに所有しているデバイスを再利用することも、新しいデバイスで開始することもできます。デバイスの準備についてを参照してください。