watchOS 7.5 のセキュリティコンテンツについて
watchOS 7.5 のセキュリティコンテンツについて説明します。
Apple セキュリティアップデートについて
Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。
Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。
watchOS 7.5
Audio
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30707:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する hjy79425575 氏
Audio
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを解析すると、ユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30685:Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Core Services
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションがルート権限を取得できる場合がある。
説明:symlinks の処理に、検証不備の脆弱性がありました。この問題は、シンボリックリンクの検証を強化することで解決されました。
CVE-2021-30681:Zhongcheng Li 氏 (CK01)
CoreAudio
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、制限されたメモリが漏洩する可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30686:Trend Micro の Mickey Jin 氏
CoreText
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:入力検証を強化し、領域外読み込みの脆弱性に対処。
説明:悪意を持って作成されたフォントを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性があります。
CVE-2021-30753:Ant Security Light-Year Lab の Xingwei Lin 氏
CVE-2021-30733:Knownsec 404 の Sunglin 氏
Crash Reporter
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションに、ファイルシステムの保護された部分を変更されるおそれがある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30727:Cees Elzinga 氏
CVMS
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルの攻撃者が権限を昇格できる場合がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30724:Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)
FontParser
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みに対処しました。
CVE-2021-30771:Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)、Topsec Alpha Team の CFF
FontParser
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:入力検証を強化し、領域外読み込みの脆弱性に対処。
説明:悪意を持って作成されたフォントを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性があります。
CVE-2021-30755:Ant Security Light-Year Lab の Xingwei Lin 氏
Heimdal
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルユーザにより、重要なユーザ情報が漏洩される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30697:Gabe Kirkpatrick 氏 (@gabe_k)
Heimdal
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションのせいでサービス運用妨害が起きたり、メモリコンテンツが漏洩したりする場合がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30710:Gabe Kirkpatrick 氏 (@gabe_k)
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたイメージを処理すると、ユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30687:Qihoo 360 の Hou JingYi 氏 (@hjy79425575)
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたイメージを処理すると、ユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30700:Baidu Security の Ye Zhang 氏 (@co0py_Cat)
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30701:Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t) および Baidu Security の Ye Zhang 氏
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された ASTC ファイルを処理すると、メモリのコンテンツが漏洩する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30705:Baidu Security の Ye Zhang 氏
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:チェックを強化し、この問題に対処。
説明:悪意を持って作成されたイメージを処理すると、ユーザ情報が漏洩する可能性があります。
CVE-2021-30706:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する匿名者、Trend Micro Zero Day Initiative に協力する Jzhu 氏
Kernel
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30740:Linus Henze 氏 (pinauten.de)
Kernel
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30704:匿名の研究者
Kernel
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたメッセージを処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30715:英国の National Cyber Security Centre (NCSC)
Kernel
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:サイズ検証を強化し、バッファオーバーフローに対処しました。
CVE-2021-30736:Google Project Zero の Ian Beer 氏
Kernel
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:メモリ管理を強化し、ダブルフリー (二重解放) の脆弱性に対処。
説明:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性があります。
CVE-2021-30703:匿名の研究者
LaunchServices
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:この問題は、環境のサニタイズ処理を改善することで解決されました。
CVE-2021-30677:Ron Waisberg 氏 (@epsilan)
Security
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された証明書を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:脆弱なコードを削除することで、ASN.1 デコーダーのメモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30737:xerub 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。
説明:セキュリティオリジンの追跡を改善して、iframe 要素のクロスオリジンの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30744:jsontop の Dan Hite 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-21779:Cisco Talos の Marcin Towalski 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションにより、重要なユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30682:匿名の研究者および 1lastBr3ath 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30689:匿名の研究者
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30749:匿名の研究者および Trend Micro Zero Day Initiative に協力する SEFCOM lab, ASU. の mipu94 氏
CVE-2021-30734:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する RET2 Systems, Inc. (@ret2systems) の Jack Dates 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のある Web サイトに、任意のサーバの制限されたポートにアクセスされる可能性がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30720:David Schütz 氏 (@xdavidhu)
ご協力いただいたその他の方々
CommCenter
CHRISTIAN MINA 氏のご協力に感謝いたします。
ImageIO
Trend Micro Zero Day Initiative に協力する Jzhu 氏、および匿名の研究者のご協力に感謝いたします。
Mail Drafts
Lauritz Holtmann 氏 (@_lauritz_) のご協力に感謝いたします。
WebKit
Makai Security の Chris Salls 氏 (@salls) のご協力に感謝いたします。
Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。