iCloud データへの Web アクセスを管理する

iOS 16.2、iPadOS 16.2、macOS 13.1 から、iCloud のデータに Web からアクセスできるようにするかどうかを自分で選べるようになりました。

iCloud に保管しているデータには、Web (iCloud.com) からアクセスできます。セキュリティを強化し、個人データを各自でもっと思い通りに管理できるように、Web から iCloud データへのアクセスをオフにする (遮断する) ことを選べるようになりました。その場合、それらのデータには、信頼できるデバイスでのみアクセス可能になります。

Web アクセスをオフにすると、通常なら Web (iCloud.com) で利用できる iCloud のデータ (メール、連絡先、カレンダー、写真、メモ、リマインダー、ファイル、書類など) には、信頼できるデバイスからしかアクセスできなくなります。

iCloud の高度なデータ保護を有効にすると、iCloud.com での Web アクセスが自動的にオフになります。ただしその場合でも、Web からのアクセスをオンに戻して、信頼できるデバイスを使ってデータへの一時的なアクセスを許可するという選択肢があります。

iCloud データへの Web アクセスを管理する方法

iCloud.com での Web アクセスは iCloud の設定で管理できます (iOS 16.2 以降、iPadOS 16.2 以降、macOS 13.1 以降が必要です)。

iPhone や iPad の場合

  1. 設定アプリを開きます。

  2. ユーザ名をタップし、「iCloud」をタップします。

  3. 「Web 上の iCloud データにアクセス」をタップして、オン/オフを切り替えます。

Mac の場合

  1. Apple メニュー  >「システム設定」の順に選択します。

  2. ユーザ名をクリックし、「iCloud」をクリックします。

  3. 「Web 上の iCloud データにアクセス」をクリックして、オン/オフを切り替えます。

「Web 上の iCloud データにアクセス」をオフにした後に iCloud.com にサインインすると、iCloud データへの Web アクセスがオフになっているという旨のメッセージが表示され、iCloud データにアクセスできません。iCloud データへの Web アクセスを再びオンにするには、iCloud.com の画面に表示される「Manage on Device」(デバイスで管理する) ボタンを選択してから、信頼できるデバイスのいずれかで画面の案内にそって操作します。

Web アクセスと iCloud の高度なデータ保護

iCloud の高度なデータ保護を有効にすると、iCloud.com でのデータへの Web アクセスは自動的にオフになり、信頼できるデバイスからしかデータを利用できなくなります。iCloud.com でデータにアクセスしたい場合は、まず Web アクセスをオンに戻す必要があります。その場合は、iCloud データにアクセスするたびに毎回、信頼できるデバイスを使って一時的なアクセスを承認します。

Web で iCloud のデータにアクセスするには、以下の要領で行ってください。

  1. 「Web 上の iCloud データにアクセス」をオンにします。

  2. Apple ID とパスワードを使って iCloud.com にサインインします。

  3. 信頼できるデバイスを使って、データへの一時的なアクセスを承認します。

信頼できるデバイスからアクセスを承認すると、iCloud.com でデータにアクセスできるようになります。その後 1 時間は、新しいカテゴリ (写真、メモ、ファイルなど) のデータにアクセスするたびに、デバイスを使った承認が行われ、デバイスが新しいカテゴリへのアクセスを承認するたびに、通知が届きます。

1 時間が過ぎてから新しいカテゴリのデータにアクセスするには、信頼できるデバイスから再びアクセスを承認する必要があります。一度アクセスしたカテゴリのデータには、iCloud.com からサインアウトするか、そのブラウズセッションを終了するまでアクセスできます。

一部のデータ (ヘルスケアデータや、iCloud キーチェーンのパスワードなど) は iCloud.com で利用できません。

Web アクセスと privacy.apple.com

iCloud データへの Web アクセスをオフにした場合、Apple の「データとプライバシー」管理ツール (privacy.apple.com) で受け取れるデータも制限され、利用できるデータのリストに、メール、連絡先、カレンダー、写真、メモ、リマインダー、ファイル、書類などの iCloud データが表示されなくなります。こうしたデータをリクエストするには、先に Web アクセスをオンに戻す必要があります。

また、iCloud の高度なデータ保護が有効になっている場合、Web アクセスが許可されているかどうかにかかわらず、エンドツーエンドの暗号化で保護されている iCloud データのコピーに Apple がアクセスしたり提供したりすることはできません。該当するデータカテゴリについては、iCloud のデータセキュリティの概要に関する記事に掲載しています。

Apple がユーザの Apple ID に関連付けて保管している一部の個人データ (Apple ID の情報、取引履歴、サポート履歴など) は、Web アクセスやデータ保護の設定にかかわらず、引き続き privacy.apple.com から入手できます。

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