watchOS 7.1 のセキュリティコンテンツについて
watchOS 7.1 のセキュリティコンテンツについて説明します。
Apple セキュリティアップデートについて
Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。
Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。
watchOS 7.1
オーディオ
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
CVE-2020-27910:Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏および XingWei Lin 氏
オーディオ
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みに対処しました。
CVE-2020-27916:Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏
CoreAudio
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みに対処しました。
CVE-2020-10017:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する Francis 氏、Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏
CoreAudio
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
CVE-2020-27908:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する匿名者、Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏および XingWei Lin 氏
CVE-2020-27909:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する匿名者、Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏および XingWei Lin 氏
CoreText
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2020-27922:Trend Micro の Mickey Jin 氏
Crash Reporter
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルの攻撃者が権限を昇格できる場合がある。
説明:シンボリックリンクのパス検証ロジックに脆弱性が存在します。この問題は、パスのサニタイズ処理を改善することで解決されました。
CVE-2020-10003:Leviathan の Tim Michaud 氏 (@TimGMichaud)
FontParser
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたフォントを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性を悪用したエクスプロイト (攻撃) が確認されている旨の報告を受けています。
説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27930:Google Project Zero
FontParser
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27927:Ant Security Light-Year Lab の Xingwei Lin 氏
Foundation
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルユーザが任意のファイルを読み込める可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2020-10002:James Hutchins 氏
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
CVE-2020-27924:Lei Sun 氏
ImageIO
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みに対処しました。
CVE-2020-27912:Ant Security Light-Year Lab の Xingwei Lin 氏
CVE-2020-27923:Lei Sun 氏
IOAcceleratorFamily
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27905:Mohamed Ghannam 氏 (@_simo36)
カーネル
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションによって、カーネルメモリが漏洩する可能性がある。Apple では、この脆弱性を悪用したエクスプロイト (攻撃) が確認されている旨の報告を受けています。
説明:メモリ初期化の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27950:Google Project Zero
カーネル
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションが、カーネルメモリのレイアウトを判断できる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2020-9974:Tommy Muir 氏 (@Muirey03)
カーネル
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-10016:Alex Helie 氏
カーネル
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意のあるアプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性を悪用したエクスプロイト (攻撃) が確認されている旨の報告を受けています。
説明:ステート処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27932:Google Project Zero
libxml2
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、コードが実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27917:OSS-Fuzz により検出
CVE-2020-27920:OSS-Fuzz により検出
libxml2
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:リモートの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2020-27911:OSS-Fuzz により検出
ログ入力
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルの攻撃者が権限を昇格できる場合がある。
説明:検証を強化して、パスの処理における脆弱性に対処しました。
CVE-2020-10010:Tommy Muir 氏 (@Muirey03)
Symptom Framework
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:ローカルの攻撃者が権限を昇格できる場合がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27899:ZecOps に協力する 08Tc3wBB 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27918:Ant Security Light-Year Lab の Liu Long 氏
XNU
対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降
影響:サンドボックス化されたプロセスが、サンドボックスの制約を回避できる可能性がある。
説明:ロジックを改善し、複数の脆弱性に対処しました。
CVE-2020-27935:Lior Halphon 氏 (@LIJI32)
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