ディスクユーティリティで Mac を修復する方法

ディスクユーティリティの First Aid 機能を使って、ディスクのエラーを検出し、修復する方法をご紹介します。

ディスクユーティリティは、Mac のディスクのフォーマットやディレクトリ構造に関連するエラーを検出し、修復してくれます。エラーがあると、Mac の使用時に予期しない症状が現れかねません。また、重大なエラーになると、Mac がまったく起動しなくなるおそれもあります。

作業を進める前に、破損したファイルを復元する必要ができた場合や、ディスクユーティリティで修復不能なエラーが見つかった場合に備えて、Mac の最新のバックアップを取っておいてください。

ディスクユーティリティを開く

一般に、ディスクユーティリティは「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダから開けます。ただし、Mac が最後まで起動しなくなった場合や、Mac の起動ディスクを修復したい場合には、macOS 復旧からディスクユーティリティを開いてください。

  1. お使いの Mac が Apple シリコンを搭載しているかどうかを確認し、以下の該当する手順を実行します。

    • Apple シリコン:Mac の電源を入れて、そのまま起動オプションのウインドウが表示されるまで電源ボタンを押し続けます。「オプション」というラベルの付いたギアマークのアイコンをクリックし、「続ける」をクリックします。

    • Intel プロセッサ:Mac の電源を入れてすぐに「command (⌘) + R」キーを長押しし、Apple ロゴやその他の画像が表示されるまで押し続けます。

  2. ユーザの選択画面が表示される場合は、パスワードがわかっているユーザを選択して「次へ」をクリックし、そのアカウントの管理者パスワードを入力します。

  3. macOS 復旧のユーティリティウインドウから「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリックします。

    macOS Recovery options with Disk Utility selected

ディスクユーティリティでディスクを選択する

ディスクユーティリティのメニューバーまたはツールバーから「表示」>「すべてのデバイスを表示」の順に選択します (選択可能な場合)。

ディスクユーティリティ:すべてのデバイスを表示

ディスクユーティリティのサイドバーに、利用可能な各ディスクとその他のストレージデバイスが、起動ディスクを筆頭に表示されます。各ディスクの下には、そのディスクのコンテナとボリュームが表示されます。ディスクが表示されない場合

ディスクユーティリティ:コンテナとボリューム

この例では、起動ディスク (「APPLE SSD」) にコンテナが 1 つあり、ボリュームが 2 つ (「Macintosh HD」「Macintosh HD - Data」) あります。ディスクにコンテナがない場合や、ボリュームの数が違う場合もあります。

ボリューム、コンテナ、ディスクの順に修復する

修復対象となるディスクそれぞれについて、まず、そのディスクの最後のボリュームを選択して、「First Aid」ボタン画像の代替テキストなし またはタブをクリックします。

ディスクユーティリティ:First Aid を実行しますか?

この例では、ディスクの最後のボリュームは「Macintosh HD - Data」です。

「実行」をクリックし、選択したボリュームにエラーがないかどうかの確認作業を始めます。

  • 「実行」ボタンがない場合は、代わりに「ディスクを修復」ボタンをクリックします。

  • ボタンがグレイ表示になっていてクリックできない場合は、選択したディスク、コンテナ、またはボリュームについてはこの手順を飛ばしてください。

  • ディスクのロックを解除するためパスワードの入力を求められたら、管理者のパスワードを入力します。

ディスクユーティリティでボリュームのチェックが終わったら、サイドバーでそのボリュームの 1 つ上にある項目を選択し、もう一度 First Aid を実行します。リストを 1 つずつ上に移動し、ディスクの各ボリューム、次にディスクの各コンテナ、最後にディスク本体という具合に First Aid を実行していきます。

Disk First Aid:プロセスが完了しました

この例の場合は、「Macintosh HD - Data」の次に「Macintosh HD」、その次に「Container disk4」、そして最後に「APPLE SSD」の順番で修復していきます。

終わったら、ディスクユーティリティを終了します。macOS 復旧からディスクユーティリティを使った場合は、ここで Mac を再起動します。Apple メニュー  >「再起動」の順に選択してください。

ディスクユーティリティで修復不能なエラーが見つかった場合

ディスクユーティリティで修復できないエラーが見つかった場合は、ディスクユーティリティを使ってディスクを消去 (フォーマット) してください。

ディスクユーティリティにディスクが表示されない場合

ディスクユーティリティでディスクが認識されない場合は、そのディスク上のコンテナやボリュームも認識されません。その場合は、以下の手順で対処してください。

  1. Mac をシステム終了し、必須ではないデバイスをすべて Mac から取り外します。

  2. 外付けのドライブが修復対象の場合は、動作確認済みのケーブルを使って、そのドライブを Mac に直接接続します。その上で、ドライブの電源を切り、入れ直してください。

  3. 上記の手順を行ってもなおディスクユーティリティにディスクが表示されない場合は、Mac の修理が必要だと考えられます。サポートが必要な場合は、Apple サポートにお問い合わせください。

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