watchOS 6 のセキュリティコンテンツについて

watchOS 6 のセキュリティコンテンツについて説明します。

Apple セキュリティアップデートについて

Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。

Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。

セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。

watchOS 6

2019 年 9 月 19 日リリース

オーディオ

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8706:Ant-Financial Light-Year Security Lab の Yu Zhou 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

オーディオ

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、制限されたメモリが漏洩する可能性がある。

説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。

CVE-2019-8850:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する匿名の研究者

2019 年 12 月 4 日に追加

CFNetwork

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、クロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。

説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。

CVE-2019-8753:Standard Chartered GBS Poland の Łukasz Pilorz 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

CoreAudio

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成されたムービーを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性がある。

説明:検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8705:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する VulWar Corp の riusksk 氏

2019 年 10 月 8 日に追加

CoreCrypto

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:大量の入力を処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性がある。

説明:入力検証を強化し、サービス運用妨害の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8741:NIST の Nicky Mouha 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

Foundation

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:リモートの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。

説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。

CVE-2019-8746:Google Project Zero の natashenka 氏および Samuel Groß 氏

2019 年 10 月 29 日に更新、2020 年 2 月 11 日に更新

IOUSBDeviceFamily

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8718:Joshua Hill 氏および Sem Voigtländer 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションに、昇格した権限を取得される可能性がある。

説明:この問題は、エンタイトルメントを改善することで解決されました。

CVE-2019-8703:匿名の研究者

2021 年 3 月 16 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ロック処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8740:Mohamed Ghannam 氏 (@_simo36)

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:ローカルの App が、永続的なアカウント識別子を読み取れる可能性がある。

説明:ロジックを改良し、検証の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8809:Apple

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8712:Mohamed Ghannam 氏 (@_simo36)

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意のあるアプリケーションが、カーネルメモリのレイアウトを判断できる可能性がある。

説明:IPv6 パケットの処理に、メモリ破損の脆弱性が存在します。この問題はメモリ管理を改善することで解決されました。

CVE-2019-8744:Qihoo 360 Vulcan Team の Zhuo Liang 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8709:derrek (@derrekr6) derrek (@derrekr6) 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8717:Google Project Zero の Jann Horn 氏

2019 年 10 月 8 日に追加

libxml2

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:libxml2 に複数の脆弱性がある。

説明:入力検証を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8749:OSS-Fuzz により検出

CVE-2019-8756:OSS-Fuzz により検出

2019 年 10 月 8 日に追加

mDNSResponder

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:物理的に近くにいる攻撃者が、AWDL 通信でデバイスの名前をパッシブに観察できる場合がある。

説明:この問題は、デバイス名をランダムな識別子に置き換えることで解決されました。

CVE-2019-8799:ダルムシュタット工科大学 Secure Mobile Networking Lab の David Kreitschmann 氏および Milan Stute 氏

2019 年 10 月 29 日に追加

UIFoundation

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成されたテキストファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:配列境界チェック機能を改善することで、バッファオーバーフローに対処しました。

CVE-2019-8745:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する VulWar Corp の riusksk 氏

2019 年 10 月 8 日に追加

UIFoundation

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8831:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する VulWar Corp の riusksk 氏

2019 年 11 月 18 日に追加

WebKit

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8710:OSS-Fuzz により検出

CVE-2019-8728:LINE Security Team の Junho Jang 氏および ABLY Corporation の Hanul Choi 氏

CVE-2019-8734:OSS-Fuzz により検出

CVE-2019-8751:Venustech の ADLab に協力する Dongzhuo Zhao 氏

CVE-2019-8752:Venustech の ADLab に協力する Dongzhuo Zhao 氏

CVE-2019-8773:OSS-Fuzz により検出

2019 年 10 月 29 日に追加

Wi-Fi

対象となるデバイス:Apple Watch Series 3 以降

影響:デバイスが Wi-Fi MAC アドレスでパッシブに追跡される可能性がある。

説明:ブロードキャスト MAC アドレスを削除し、ユーザのプライバシーにかかわる問題に対処しました。

CVE-2019-8854:UCCU Hacker の Ta-Lun Yen 氏、United States Naval Academy および Mitre Cooperation の FuriousMacTeam

2019 年 12 月 4 日に追加

ご協力いただいたその他の方々

オーディオ

Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する VulWar Corp の riusksk 氏のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

boringssl

Computest の Thijs Alkemade 氏 (@xnyhps) のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 8 日に追加

HomeKit

Tian Zhang 氏のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

カーネル

Google Project Zero の Brandon Azad 氏のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

mDNSResponder

e.solutions GmbH の Gregor Lang 氏のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

プロファイル

Vernon Hills High School の Erik Johnson 氏、Shriver Job Corps の James Seeley 氏 (@Code4iOS) のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

Safari

Yiğit Can YILMAZ 氏 (@yilmazcanyigit) のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加、2020 年 4 月 4 日に更新

WebKit

忠南大学校の Information Security Lab の MinJeong Kim 氏、忠南大学校 (韓国) の Information Security Lab の JaeCheol Ryou 氏、Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する cc 氏のご協力に感謝いたします。

2019 年 10 月 29 日に追加

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