tvOS 10.2.1 のセキュリティコンテンツについて

tvOS 10.2.1 のセキュリティコンテンツについて説明します。

Apple セキュリティアップデートについて

Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。

セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。Apple との通信は、Apple Product Security PGP キーで暗号化できます。

Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。

tvOS 10.2.1

2017 年 5 月 15 日リリース

AVEVideoEncoder

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-6989:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6994:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6995:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6996:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6997:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6998:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

CVE-2017-6999:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

2017 年 5 月 17 日に更新

CoreAudio

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションが、制限されたメモリを読み取れる可能性がある。

説明:入力のサニタイズ処理を強化し、検証の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2502:Qihoo360 Qex Team の Yangkang 氏 (@dnpushme)

CoreFoundation

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成されたデータを解析すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2522:Google Project Zero の Ian Beer 氏

2017 年 5 月 19 日に追加

CoreText

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成されたファイルを処理すると、アプリケーションが予期せず終了する可能性がある。

説明:検証を強化し、サービス運用妨害の問題に対処しました。

CVE-2017-7003:SPYSCAPE の Jake Davis 氏 (@DoubleJake)、Salesforce の João Henrique Neves 氏および Stephen Goldberg 氏

2017 年 6 月 7 日に更新

Foundation

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成されたデータを解析すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2523:Google Project Zero の Ian Beer 氏

2017 年 5 月 19 日に追加

IOSurface

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得される可能性がある。

説明:ロック処理を強化することで、競合状態の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-6979:Zimperium zLabs Team の Adam Donenfeld 氏 (@doadam)

2017 年 5 月 17 日に更新

JavaScriptCore

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-7005:Google Project Zero の lokihardt 氏

2017 年 6 月 9 日に追加

カーネル

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ロック処理を強化することで、競合状態の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2501:Google Project Zero の Ian Beer 氏

カーネル

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションが、制限されたメモリを読み取れる可能性がある。

説明:入力のサニタイズ処理を強化し、検証の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2507:Google Project Zero の Ian Beer 氏

CVE-2017-6987:Synack の Patrick Wardle 氏

SQLite

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された SQL クエリによって、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2513:OSS-Fuzz により検出

SQLite

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された SQL クエリによって、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、バッファオーバーフローの脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2518:OSS-Fuzz により検出

CVE-2017-2520:OSS-Fuzz により検出

SQLite

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された SQL クエリによって、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2519:OSS-Fuzz により検出

TextInput

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成されたデータを解析すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2524:Google Project Zero の Ian Beer 氏

WebKit

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。

説明:WebKit Editor コマンドの処理におけるロジックに問題がありました。この問題は、ステート管理を改善することで解決されました。

CVE-2017-2504:Google Project Zero の lokihardt 氏

WebKit

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2505:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2017-2515:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2017-2521:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2017-2525:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する、Tencent の Xuanwu Lab (tencent.com) の Kai Kang 氏 (4B5F5F4B)

CVE-2017-2530:Baidu Security Lab の Wei Yuan 氏、Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する Baidu Security Lab の Zheng Huang 氏

CVE-2017-2531:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2017-6980:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2017-6984:Google Project Zero の lokihardt 氏

2017 年 6 月 20 日に更新

WebKit

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2536:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する Samuel Groß 氏および Niklas Baumstark 氏

WebKit

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。

説明:フレームの読み込み処理におけるロジックに問題がありました。この問題は、ステート管理を改善することで解決されました。

CVE-2017-2549:Google Project Zero の lokihardt 氏

WebKit Web インスペクタ

対象となるデバイス:Apple TV (第 4 世代)

影響:アプリケーションに未署名のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2017-2499:George Dan 氏 (@theninjaprawn)

ご協力いただいたその他の方々

カーネル

HCL Technologies、Aleph Research の Orr A. 氏のご協力に感謝いたします。

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