Final Cut Pro X、Motion、Compressor で DVD や Blu-ray のメニュー用のグラフィックを作成する

DVD や Blu-ray ディスクのメニューの背景にカスタムのグラフィックを追加する方法をご案内します。

Final Cut Pro X、Motion、Compressor では、DVD や Blu-ray のメニューの背景に静止画像を追加できます。この静止画は、Adobe Illustrator、Adobe Photoshop などのグラフィックアプリケーションで準備できます。 

メニューの背景用の静止画を作成する際の一般的なガイドライン

Final Cut Pro X、Motion、Compressor は、JPEG、TIFF、PNG、BMP、Photoshop PSD ファイルなど、静止画の各種ファイル形式に対応しています。メニューの背景に使う静止画を作成する際は、きれいに仕上がるように、以下のガイドラインを参考にしてください。

  • テレビ画面でのちらつき防止のため、水平方向のラインは 3 ピクセル以上の太さにします。同様の理由から、線の細い書体も使わないようにしてください。Serif フォントを使うと、ちらつきが目立ちやすい傾向にあります。
  • 垂直方向のラインは、エンコードやデコードによる色ずれ防止のため、2 ピクセル以上の太さにします。また、画像の左右の端の垂直線は細くしないようにします。
  • テレビの標準の色空間 (Rec. 601 または Rec. 709) の色を使います。明るすぎたり彩度が高すぎたりする色は、テレビ画面に映したときに正しく表示されない場合があります。

DVD メニューの背景用の静止画を作成する

DVD ビデオが表示される画面のアスペクト比は 4:3 (フルスクリーン) または 16:9 (ワイドスクリーン) いずれかですが、通常の記録方式は 720 x 480 ピクセル (NTSC) または 720 x 576 ピクセル (PAL) です。これらの方式は、どちらのアスペクト比にも一致していません。そのため、DVD プレーヤーはビデオを適宜引き伸ばして、4:3 または 16:9 いずれかのアスペクト比で再生します。これは、アナモルフィックとして知られる映像処理です。この縮尺処理があるので、静止画を適切に準備しておく必要があります。

用意した静止画がメニューに正しく表示されるように、下表を参考にして、以下の手順で準備してください。

  1. DVD のメインのビデオのアスペクト比と映像方式を確認します。
  2. グラフィックアプリケーションで以下の手順を実行します。
    • 下の表の「変換前の画像のフレームサイズ」列で、目的のアスペクト比と映像方式に対応するサイズを確認し、そのサイズで画像を準備します。
    • 用意した画像を、「最終画像のフレームサイズ」列の、目的のアスペクト比と映像方式に対応するサイズになるように拡大縮小します。拡大縮小すると歪んで (横方向につぶれたり引き伸ばされたりして) 見える場合がありますが、最終的な DVD や Blu-ray ディスクでは正しい比率で表示されます。
    • 画像の色空間として、目的のアスペクト比と映像方式に対応するものを選択してから、画像を保存します。
  3. 仕上がった画像を DVD のメニューの背景として Final Cut Pro、Compressor、または Motion のプロジェクトに追加します。DVD の再生時、メニューのアスペクト比は、メインのビデオのアスペクト比と一致します。

DVD のアスペクト比と映像方式

変換前の画像のフレームサイズ

最終画像のフレームサイズ

色空間

16:9 NTSC ビデオ

853 x 480 または 720 x 404 ピクセル

720 x 480 ピクセル

Rec. 601 NTSC

16:9 PAL ビデオ

1024 x 576 ピクセル

720 x 576 ピクセル

Rec. 601 PAL

4:3 NTSC ビデオ

640 x 480 または 720 x 540 ピクセル

720 x 480 ピクセル

Rec. 601 NTSC

4:3 PAL ビデオ

768 x 576 ピクセル

720 x 576 ピクセル

Rec. 601 PAL

従来、DVD のオーサリングアプリケーションでは、テレビ画面の「非正方形」ピクセルに対応するため、NTSC 方式および PAL 方式の旧型のアナログテレビでも画像が正しく表示されるように別途補正を行っていました。新型の高精細度テレビでは正方形ピクセルしか使われていないため、上の表の値を実現する上で、別途補正の必要はありません。

Blu-ray メニューの背景用の静止画を作成する

Blu-ray ディスクは、SD (標準解像度) ビデオにも HD (高解像度) ビデオにも、最大フレームサイズ 1920 x 1080 ピクセルまで対応しています。メニューは通常 HD で制作され、アスペクト比は 16:9、色空間は Rec. 709 です。HD ビデオはアナモルフィック処理が行われないため、画像を拡大縮小する必要がありません。

用意した静止画がメニューに正しく表示されるように、以下の手順で準備してください。

  1. 画像を 1920 x 1080 ピクセルのフレームサイズで準備します。これは、アスペクト比 16:9 の HD ビデオの標準サイズです。
  2. 準備した画像を Blue-ray ディスクのメニューの背景として、Final Cut Pro、Compressor、または Motion のプロジェクトに追加します。

DVD と Blue-ray のメニュー要素について

Final Cut Pro X、Motion、Compressor では、ディスクのタイトル、再生時間、メニューボタンなどのメニュー要素が自動的に組み込まれます。さらに、カスタムのタイトル画像やロゴを追加することもできます。こうしたメニュー要素は、背景画像の上に表示されます。

以下の表には、メニュー要素について、Final Cut Pro X 10.3、Motion 5.3、Compressor 4.3 で DVD および Blue-ray で共有した際に画面のどこに配置されるかをまとめています。

メニュー要素 Blu-ray DVD NTSC DVD PAL
ディスクのタイトルと再生時間 92 ピクセル幅の帯状に、上端から 100 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。 54 ピクセル幅の帯状に、上端から 36 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。 66 ピクセル幅の帯状に、上端から 102 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。
メニューボタン 78 ピクセル幅の帯状に、上端から 861 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。 39 ピクセル幅の帯状に、上端から 373 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。 39 ピクセル幅の帯状に、上端から 469 ピクセルの位置に左揃えで表示されます。
カスタムのタイトル画像 (任意追加) 960 x 540 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、画面の中央に配置されます。 360 x 240 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、画面の中央に配置されます。 360 x 288 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、画面の中央に配置されます。
カスタムのロゴ (任意追加)
350 x 160 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、左端から 1378 ピクセル、上端から 108 ピクセルの位置に表示されます。 108 x 72 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、左端から 522 ピクセル、上端から 40 ピクセルの位置に表示されます。 108 x 86 ピクセルのボックスに収まるように拡大縮小され、左端から 522 ピクセル、上端から 40 ピクセルの位置に表示されます。

上の表のサイズと配置はすべて最終画像のフレームサイズを基準にしています。

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