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Xsan 4 でネイティブの拡張属性を使えるようにする

コマンドラインを使って、OS X Yosemite 以降を搭載したメタデータコントローラで Xsan ボリュームに対してネイティブの拡張属性の使用を認めることができます。

以下の手順は、OS X Yosemite 以降に適用されます。StorNext クライアントをご利用の場合は、以下の手順は実行しないでください。

  1. Xsan ボリュームが実行中の場合は、Server アプリを使って停止します。

  2. cvfsck を使って、Xsan ファイルシステムのチェックを実施します。ファイルシステムが破損している場合は、修復してください。

  3. ボリューム構成を編集して、ネイティブの拡張属性を使えるようにします。これらの属性は、「名前付きストリーム」と呼ばれることもあります。各コマンドの VolumeName の部分は、実際の Xsan ボリュームの名前に置き換えてください。

    sudo /usr/libexec/PlistBuddy -c 'set :config:globals:namedStreams true' /Library/Preferences/Xsan/VolumeName.cfgp

  4. LDAP に保存されている Xsan の構成をアップデートします。

    sudo xsanctl pushConfigUpdate

  5. Xsan ボリュームのメタデータで、名前付きストリームを有効にします。

    sudo cvupdatefs VolumeName

    このコマンドを実行すると、次のような出力が表示されるはずです。

    The following changes have been detected in the configuration. Please review these changes carefully.

    Stripe Group Name Stripe Status MetaData Journal ================= ============= ========= ========= MetadataAndJourna No Change No Change No Change Data No Change *** Names streams will be enabled in the file system. *** This will modify the file system "VolumeName". Are you sure you want to continue? [y/N]

  6. 出力で変更してもよいか確認されている内容が、名前付きストリームを許可することだけであることが確認できたら、「y」と入力し、「return」キーを押します。その後、次のような出力が表示されるはずです。

    Flushing journal entries... done Flushing buffers... Updating ICB information... Updating SuperBlock information... *Warning*: File system 'VolumeName' was modified. *Warning*: Please run dot_clean(1) on the volume to migrate extended attributes and Resource Fork data.

  7. Server アプリを使ってボリュームを起動します。

  8. dot_clean(1) ユーティリティを使って、ネイティブ拡張属性への変換を終わらせます。

    sudo dot_clean /Volumes/VolumeName

ボリューム上のファイルの数によっては、数時間以上かかる場合があります。この工程で、リソースフォークに保存されているカスタムアイコンなどの拡張属性がファイルから削除されます。dot_clean が完了した後で、クライアントコンピュータでボリュームをマウントしてください。

inode パニックメッセージがログに表示される場合

MDC でネイティブ拡張属性の使用を認めた後で、Xsan ボリュームが起動しなくなることがあります。この場合は、「inode バージョンが一致しない (Inode version mismatch)」という趣旨の以下のようなファイルシステムマネージャ (FSM) パニックメッセージが記録されます。

Feb 25 17:27:42 server.example.com fsm[7101] : Xsan FSS 'VolumeName[0]': PANIC:

/System/Library/Filesystems/acfs.fs/Contents/bin/fsm "Inode_init_pre_activation:

nodeInode version mismatch! Expected XSan 2.2 named streams inode version (0x205) or 4.0 big inodes + NamedStreams (0x207), received 4.0 inode version with big inodes (0x206) " file /SourceCache/XsanFS/XsanFS-546.1/snfs/fsm/inode.c, line 5086

OS X Yosemite でこのようなログエントリが表示された場合は、OS X El Capitan にアップグレードするか、この記事の手順をもう一度実行してください。

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