仕組み
iCloud 写真は、撮影した写真やビデオをすべて iCloud に自動保存してくれるので、どのデバイスからでも、いつでも好きなときにライブラリを閲覧できます。1 台のデバイスでコレクションを変更すれば、ほかのデバイスにも反映されます。写真やビデオは「年別」「月別」「日別」「すべての写真」に整理されます。 「メモリー」も「ピープル」もすべて、どこからでも新しいものを楽しめます。そのおかげで、探している瞬間を、家族や友人を、すぐに見つけ出せます。
デバイスを Wi-Fi に接続するたびに、バッテリーが充電されていれば、コレクションが iCloud にアップロードされます。iOS 11 以降をお使いの場合、ライブラリをモバイルデータ通信でもアップデートできます。インターネット接続の速度によって、写真とビデオがお使いのすべてのデバイス、および iCloud.com に表示されるまでの所要時間には差が出ます。
始める前に
- iPhone、iPad、iPod touch を最新の iOS または iPadOS に、Mac を最新の macOS に、Apple TV を最新の tvOS にアップデートしておきます。
- お使いのすべてのデバイスで iCloud を設定しておきます。
- iCloud 写真を使うすべてのデバイスで同じ Apple ID を使って iCloud にサインインしてください。
- Windows パソコンをお使いの場合は、Windows 7 以降にアップデートし、Windows 用 iCloud をダウンロードしてください。
iCloud 写真を有効にする
- iPhone、iPad、iPod touch では、「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」>「写真」の順に選択し、「iCloud 写真」をオンにします。
- Mac では、システム環境設定 >「Apple ID」の順に選択します。サイドバーで「iCloud」をクリックし、「写真」を選択します。以前のバージョンの macOS をお使いの場合は、システム環境設定 >「iCloud」の順に選択します。「写真」の横にある「オプション」をクリックし、「iCloud 写真」を選択します。
- Apple TV 4K および Apple TV HD では、「設定」>「ユーザおよびアカウント」>「iCloud」の順に選択します。「iCloud 写真」をオンにします。
- Windows パソコンでは、こちらの記事の手順にそって設定します。
「iCloud 写真」は、以前のバージョンの iOS、macOS、tvOS、Windows 用 iCloud では、「iCloud フォトライブラリ」と呼ばれていた機能です。
すべてのデバイスに編集結果を反映する
iOS/iPadOS デバイスまたは Mac の写真 App で写真を編集した場合、お使いのすべてのデバイスに編集内容が自動的に反映されます。iPhone で写真を切り取ったり補正した結果を、Mac からライブラリにアクセスした場合にも見ることができます。元の状態の写真やビデオが iCloud に保管されているので、どれだけ変更しても、いつでも元に戻せます。
1 台のデバイスで写真やビデオを削除すると、iCloud 写真を使っているすべてのデバイスから削除されます。写真やビデオは「最近削除した項目」フォルダに 30 日間保管された後、完全に削除されます。
iPhone、iPad、iPod touch、Mac で編集した内容も、Apple TV に自動的に反映されます。メモリーも、共有アルバムも、コレクション全体を Apple TV で楽しめます。
iCloud 写真で使えるファイルの種類
写真とビデオは撮影したときのままの状態で iCloud に保管されます。写真はすべてオリジナルの形式のまま、フル解像度で保存されます。HEIF、JPEG、RAW、PNG、GIF、TIFF、HEVC、MP4 をはじめ、スローモーション、タイムラプス、4K ビデオ、Live Photos など、iPhone で撮った特別なフォーマットにも対応しています。
写真とビデオをバックアップする
iCloud 写真を有効にすると、写真とビデオが自動的に iCloud にアップロードされます。iCloud バックアップで二重に保存されることはないので、ライブラリのバックアップコピーは常にとっておくことをお勧めします。iCloud.com からコンピュータに写真とビデオをダウンロードして別のライブラリとして保存するか、イメージキャプチャや写真 App で別のコンピュータに転送するか、または、別のドライブに保存することができます。
iOS 11 以降または macOS High Sierra 以降を搭載したデバイスをお使いの場合、撮影した写真やビデオは HEIF/HEVC フォーマットになります。これらのフォーマットなら、画質は同じまま、ストレージはさほど消費しません。
写真とビデオをダウンロードする
オリジナルの写真やビデオのコピーを iCloud.com、iOS、iPadOS、Mac でダウンロードできます。
- iCloud.com では、「写真」をクリックし、ダウンロードしたい写真やビデオを選択します。ウインドウの右上隅にあるダウンロードボタン
をクリックしたまま長押しします。コンテンツを当初撮影したときや読み込んだときのままダウンロードしたい場合は、「未編集のオリジナル」を選択します。JPEG または H.264 フォーマットの場合は (編集内容を含める場合、また、当初のフォーマットが HEIF または HEVC でも)、「互換性優先」を選択します。「ダウンロード」をクリックします。
- iOS および iPadOS では、AirDrop を使えます。写真 App で、写真やビデオをいくつか選択します。共有ボタン
をタップし、共有先のデバイスを選択します。AirDrop の使い方については、こちらの記事を参照してください。
- Mac では、写真を 1 つまたは複数選択します。コンテンツをデスクトップにドラッグするか、右クリックして「共有」>「AirDrop」の順に選択します。
ストレージに十分な空きを確保する
iCloud 写真に保存した写真とビデオは、iCloud ストレージとデバイス本体のストレージを消費します。iCloud およびデバイス本体の容量に十分に空きがあれば、好きなだけ何枚でも写真やビデオを保管できます。
iCloud にサインアップすると、自動的に 5 GB の無料ストレージが使えるようになります。容量が足りなくなったら、iCloud ストレージプランをアップグレードできます。月々 130 円で 50 GB からプランをご用意しています。200 GB と 2 TB のプランなら、家族と分け合うこともできます。
お住まいの地域のプランと価格体系については、こちらの記事を参照してください。
デバイスの容量を節約する
iCloud 写真には、写真やビデオがすべてオリジナルの高解像度で保管されます。「ストレージを最適化」を有効にすれば、デバイスの容量を節約できます。
iPhone、iPad、iPod touch の場合:
- 「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」の順に選択します。
- 「写真」をタップします。
- 「[デバイス] のストレージを最適化」を選択します。
Mac の場合:
- 写真 App を開き、メニューバーの「写真」をクリックします。
- 「環境設定」をクリックします。
- 「iCloud」タブを表示して、ストレージ設定を選択します。
「ストレージを最適化」を有効にすると、iCloud 写真がデバイス上のライブラリのサイズを自動的に管理してくれます。iCloud にはオリジナルの写真とビデオが保管され、デバイスには省スペースのバージョンが保存されます。ライブラリが最適化されるのは容量が必要になったときに限られ、アクセス頻度の低い写真やビデオから先に処理されます。オリジナルの写真やビデオが必要な場合は、Wi-Fi またはモバイルデータ通信経由でダウンロードすることができます。「ストレージを最適化」は、iPhone、iPad、iPod touch、および Mac で使えます。
iOS では「オリジナルをダウンロード」、macOS では「オリジナルをこの Mac にダウンロード」を有効にした場合、iCloud 写真は、iCloud にもデバイスにもオリジナルのフル解像度の写真とビデオを保管します。
iCloud へのライブラリのアップロードを一時停止する
iCloud 写真を有効にしたときに、写真やビデオが iCloud にアップロードされるまでの所要時間は、コレクションのサイズとインターネット接続の速度によって異なります。写真とビデオのコレクションが大容量の場合、通常よりもアップロードに時間がかかると考えられます。進捗状況を確認し、アップロードを 1 日一時停止することができます。
- iPhone、iPad、iPod touch では、「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」>「写真」の順に選択します。または、写真 App を開いて、「写真」タブを開き、画面の下部までスクロールします。
- Mac では、写真 App を開きます。サイドバーで「写真」を選択し、ツールバーに並んだタブの中から「すべての写真」をクリックします。写真の下部までスクロールして、「一時停止」をクリックします。