注意:この手順では、Xsan 2.0 以降からのアップデート方法を説明しています。古いバージョンの Xsan からのアップグレードについてサポートが必要な場合は、「Xsan 2 移行ガイド (第 2 版)」を参照してください。http://www.apple.com/jp/xsan/resources/ から入手いただけます。
Xsan 2.3 アップグレードの一環として PowerPC ベースのコンピュータを Intel ベースのコンピュータに交換する必要がある場合は、次の手順に従います (Xsan 2.3 では、すべての SAN コンピュータに Intel プロセッサが搭載されている必要があります)。
- 
	
- 
	
SAN ボリュームをバックアップする


	最初に、SAN ボリュームにあるファイルのバックアップコピーを作成します。

	 
	 - 
	
すべてのボリュームで Spotlight を無効にする


	新しい SAN コンピュータへの移行中は、すべての Xsan ボリュームで Spotlight を無効にします。


	- 
		
- Xsan Admin の「SAN アセット」リストで「ボリューム」を選択します。 
		
- ボリュームを選択し、操作ポップアップメニュー (歯車) から「ボリューム設定を編集」を選択します。 
		
- 「Spotlight」の横にある「このボリュームで有効にする」のチェックボックスをクリックして選択を解除します。 
		
- SAN のすべてのボリュームで上記の手順を繰り返します。 
	

	 - 
	
すべてのボリュームをマウント解除して停止する


	古いメタデータコントローラから新しいコンピュータにデータを移行する前に、すべての SAN ボリュームを停止して、SAN ボリュームが変更されないようにする必要があります。


	- 
		
- Xsan Admin の「SAN アセット」リストで「マウント」を選択します。 
		
- 「ボリューム」ポップアップメニューからボリュームを選択します。 
		
- リストですべてのクライアントを選択し、マウント解除ボタンをクリックします。

		クライアントを複数選択するには、「command」キーまたは「shift」キーを押したままリストでクライアントを選択します。 
		 - 操作ポップアップメニュー (歯車) から「ボリュームを停止」を選択します。 
		
- SAN のすべてのボリュームで上記の手順を繰り返します。 
	

	 - 
	
新しいコンピュータを SAN に接続する


	新しい Mac を SAN の Ethernet ネットワークおよびファイバーチャネルネットワークに接続します。必要に応じて、古いコンピュータの接続を外してポートを使えるようにします。


	新しい Mac では、まだ設定アシスタントを使わないでください。


	重要:すべての SAN コントローラに Lion Server が推奨されています。Xsan Admin を使ってユーザとグループを管理する場合は、Lion Server が必要です。コントローラに変更するクライアントでは Lion Server を実行するようにしてください。

	 
	 - 
	
プライマリコントローラを新しいコンピュータに移行する


	「サーバアシスタント」を使って、古いプライマリコントローラから新しいサーバにサーバのデータを移行します。


	- 
		
- Xsan Admin を使って、すべての SAN ボリュームでフェイルオーバー優先順位リストにプライマリメタデータコントローラがあるか確認します。 
		
メタデータコントローラに接続する可能性があるすべてのコンピュータで Xsan Admin が開いていないことを確認します。

		SAN コンピュータの IP アドレスを新しいコンピュータに移行するときに Xsan Admin が開いている場合、Xsan Admin が混乱することがあります。

		「サーバアシスタント」が古いプライマリメタデータコントローラから新しいサーバにデータを転送できるように、古いプライマリメタデータコントローラをターゲットディスクモードで再起動します。

		ターゲットディスクモードで再起動するには、コンピュータの起動時に「T」キーを押したままにします。

		- プライマリメタデータコントローラにする新しいサーバの電源を入れ、「サーバアシスタント」の「ようこそ」パネルが表示されるまで待ちます。 
		
- 「サーバアシスタント」の画面の指示に従って「既存の Mac サーバを転送しますか」パネルまで進み、「既存のサーバから情報を転送」を選択して「続ける」をクリックします。 
		
- 古いプライマリメタデータコントローラを新しいサーバに FireWire ケーブルで接続し、データの転送を開始する準備ができたら「Mac サーバの転送」パネルで「続ける」をクリックします。 
		
- データの転送が完了したら、「サーバアシスタント」の残りの設定パネルの指示に従います。 
		
- 古いプライマリメタデータコントローラをシステム終了し、Ethernet ネットワークおよびファイバーチャネルネットワークからこのコントローラの接続を解除します。 
	
古いプライマリメタデータコントローラの IP アドレスは移行先の新しいサーバの IP アドレスと同じであるため、Ethernet ネットワークへの接続中は、古いプライマリメタデータコントローラを起動しないでください。

	 
	 - 
	
スタンバイコントローラを移行する


	「サーバアシスタント」を使って、古いスタンバイメタデータコントローラから新しいサーバにサーバのデータを移行します。


	- 
		
メタデータコントローラに接続する可能性があるすべてのコンピュータで Xsan Admin が開いていないことを確認します。

		SAN コンピュータの IP アドレスを新しいコンピュータに移行するときに Xsan Admin が開いている場合、Xsan Admin が混乱することがあります。

		「サーバアシスタント」が古いスタンバイメタデータコントローラから新しいサーバにデータを転送できるように、古いスタンバイメタデータコントローラをターゲットディスクモードで再起動します。

		ターゲットディスクモードで再起動するには、コンピュータの起動時に「T」キーを押したままにします。

		- スタンバイメタデータコントローラにする新しいサーバの電源を入れ、「サーバアシスタント」の「ようこそ」パネルが表示されるまで待ちます。 
		
- 「サーバアシスタント」の画面の指示に従って「既存の Mac サーバを転送しますか」パネルまで進み、「既存のサーバから情報を転送」を選択して「続ける」をクリックします。 
		
- 古いスタンバイメタデータコントローラを新しいサーバに FireWire ケーブルで接続し、データの転送を開始する準備ができたら「Mac サーバの転送」パネルで「続ける」をクリックします。 
		
- データの転送が完了したら、「サーバアシスタント」の残りの設定パネルの指示に従います。 
		
- 古いスタンバイメタデータコントローラをシステム終了し、Ethernet ネットワークおよびファイバーチャネルネットワークからこのコントローラの接続を解除します。 
	
古いスタンバイメタデータコントローラの IP アドレスは移行先の新しいサーバの IP アドレスと同じであるため、Ethernet ネットワークへの接続中は、古いスタンバイメタデータコントローラを起動しないでください。

	 
	 - 
	
残りの SAN クライアントを移行する


	すべての SAN コントローラに Lion Server が搭載されているとき、SAN クライアントを移行またはアップグレードできます。


	- 
		
- SAN のクライアントコンピュータを新しいコンピュータに交換する場合は、OS X Lion の「設定アシスタント」または Lion Server の「サーバアシスタント」を使って、古いクライアントコンピュータから新しいコンピュータにデータを移行します。 
		
- SAN にクライアントコンピュータを残しておく場合は、残しておくコンピュータを OS X Lion または Lion Server にアップグレードします。 
		
- クライアントコンピュータをアップグレードしない場合で、クライアントコンピュータに Mac OS X v10.6 または Mac OS X Server v10.6 が搭載されている場合は、Xsan 2.2.1 以降にアップグレードします。 
		
- クライアントコンピュータに Mac OS X v10.5.x または Mac OS X Server v10.5.x 以前が搭載されている場合は、クライアントコンピュータを v10.6 にアップグレードして Xsan 2.3 SAN で使えるようにする必要があります。 
		
- PowerPC プロセッサが搭載されているクライアントコンピュータは、Xsan 2.3 SAN で使えません。Intel プロセッサおよびファイバーチャネルのポートまたはアダプタが搭載されている Mac は使用できます。 
	
新しいコンピュータに移行する


	- 
		
メタデータコントローラに接続する可能性があるすべてのコンピュータで Xsan Admin が開いていないことを確認します。

		SAN コンピュータの IP アドレスを新しいコンピュータに移行するときに Xsan Admin が開いている場合、Xsan Admin が混乱することがあります。

		- 新しいコンピュータの電源を入れ、「設定アシスタント」が表示されるまで待ちます。 
		
「設定アシスタント」の画面の指示に従って、既存のコンピュータからデータを転送するパネルが表示されるまで進み、データを転送することを選択します。

		古いコンピュータと新しいコンピュータを FireWire ケーブルで接続し、古いコンピュータをターゲットディスクモードで再起動します。ターゲットディスクモードで再起動するには、コンピュータの起動時に「T」キーを押したままにします。

		FireWire を使ってコンピュータを接続していない場合は、画面上の指示に従ってコンピュータを接続します。

		- データの転送が完了したら、「設定アシスタント」の残りの設定パネルの指示に従います。 
		
古いコンピュータをシステム終了し、Ethernet ネットワークおよびファイバーチャネルネットワークからこのコンピュータの接続を解除します。

		古いコンピュータの IP アドレスは移行先の新しいコンピュータの IP アドレスと同じです。

		OS X Lion または Lion Server に移行したクライアントで SAN ボリュームがマウントされない場合は、クライアントのシステム環境設定の「Xsan」パネルを使って、Xsan が有効になっているか確認してください。

	
Mac OS X および Xsan をアップグレードする


	アップグレードするクライアントコンピュータで Mac App Store を開き、OS X Lion を購入します。


	OS X Lion の購入後、Mac OS X インストールアシスタントが開きます。Mac OS X v10.6 は OS X Lion に、Mac OS X Server v10.6 は Lion Server にアップグレードされます。


	アップグレードするクライアントコンピュータに Mac OS X または Mac OS X Server v10.5 が搭載されている場合は、OS X Lion の購入前にクライアントコンピュータを v10.6 にアップグレードしてください。v10.6 にアップグレードした後、次の手順に従います。


	- 
		
- 「ソフトウェア・アップデート」を使って、最新バージョンの Mac OS X または Mac OS X Server v10.6 にアップデートします。 
		
- 「ソフトウェア・アップデート」を使って、Xsan 2.2.1 以降にアップデートします。Mac OS X v10.5 用の Xsan 2.2 と Mac OS X v10.6 用の Xsan 2.2 には根本的な違いがあるため、Xsan はアップデートする必要があります。 
	
OS X Lion または Lion Server にアップグレードすると、Xsan はバージョン 2.3 にアップグレードされます。


	OS X Lion または Lion Server にアップグレードしたクライアントで SAN ボリュームがマウントされない場合は、クライアントのシステム環境設定の「Xsan」パネルを使って、Xsan が有効になっているか確認してください。


	Xsan のみをアップグレードする


	Mac OS X または Mac OS X Server v10.6 搭載のクライアントコンピュータで、Apple メニューから「ソフトウェア・アップデート」を選択し、Xsan 2.2.1 以降にアップデートします。


	クライアントコンピュータに Mac OS X または Mac OS X Server v10.5 以前が搭載されている場合は、クライアントコンピュータを v10.6 にアップグレードして Xsan 2.3 SAN で使えるようにする必要があります。


	Xsan Admin で「検索方式が正しくありません」というメッセージが表示された場合は、システム環境設定の「ユーザとグループ」パネル (Mac OS X v10.6 では「アカウント」パネル) の「ログインオプション」セクションを使って、正しいネットワークアカウントサーバ (ディレクトリサーバ) に接続します。

	 
	 - 
	
ボリュームをマウントする


	- 
		
- Xsan Admin の「SAN アセット」リストで「マウント」を選択します。 
		
- リストでクライアントを選択します。 
		
- 「ボリューム」ポップアップメニューからボリュームを選択します。 
		
- クライアントによるそのボリューム上のファイルへの修正を許可するには、「読み/書き可能な状態でマウント」ボタンをクリックします。 
	
ボリュームがクライアントにマウントされない場合は、システム環境設定を開き、「Xsan」パネルで Xsan が有効になっているか確認します。

	 
	 - 
	
拡張属性を有効にする


	SAN にあるのが Mac のみの場合は、SAN ボリュームで拡張属性を有効にして、ボリュームのパフォーマンスと効率を向上させます。


	重要:拡張属性の有効化は取り消せません。


	重要:データの損失を防ぐため、Quantum の StorNext ファイルシステムを使うクライアント (Windows、AIX、IRIX、Linux、および Solaris コンピュータ) から、拡張属性を使うボリュームにアクセスしないようにします。


	- 
		
- Xsan Admin を開き、「SAN アセット」リストで「ボリューム」を選択します。 
		
- ボリュームを選択し、操作ポップアップメニュー (歯車) から「ボリューム設定を編集」を選択します。 
		
- 拡張属性の横にある「このボリュームで有効にする」のチェックボックスをクリックして選択します。 
		
ボリュームを変換して拡張属性を使えるようにする場合、変換に要する時間はボリュームに含まれているファイルの数によって異なります。ファイル数が多い場合は数時間かかる場合もあります。変換中、ボリュームは変換を実行しているコントローラにのみマウントされ、クライアントではボリュームを利用できません。変換が完了すると、クライアントとほかのコントローラにボリュームがマウントされます。

	 
	 - 
	
ファイル名の大文字/小文字の区別の設定を変更する


	すべての SAN コンピュータに OS X Lion または Lion Server が搭載されている場合、ボリュームのファイル名で大文字/小文字の区別が無視されるかどうか指定できます。たとえば、「myfile」「MyFile」「MYFILE」が同じファイル名と判断されるか、別のファイル名と判断されるかを設定できます。


	SMB プロトコルを介して共有しているボリュームで最高のパフォーマンスを得るには、大文字/小文字を区別する設定にします。


	- 
		
- Xsan Admin の「SAN アセット」リストで「ボリューム」を選択します。 
		
- ボリュームを選択し、操作ポップアップメニュー (歯車) から「ボリューム設定を編集」を選択します。 
		
- 「大文字/小文字の区別」の横にあるチェックボックスを選択するか、選択を解除して、「OK」をクリックします。

		
大文字/小文字の区別の設定を変更すると、その結果、個々のファイルの名前が同一と判断されないかを確認するため、すべての既存のファイル名がチェックされます。このチェックには多少時間がかかります。


		「大文字/小文字の区別」が選択されている場合、スペルが同じで大文字/小文字が異なるファイル名は同一と判断されます。


		「大文字/小文字の区別」が選択されていない場合、スペルが同じで大文字/小文字が異なるファイル名は別のものと判断されます。


		注意:「OK」をクリックした後、すべての Xsan コンピュータからボリュームのマウントが解除され、再度マウントされます。

		 
	

	 - 
	
Spotlight を再度有効にする


	Spotlight を無効にして SAN コンピュータを OS X Lion または Lion Server にアップグレードした場合、ここで Spotlight を再度有効にします。


	- 
		
- Xsan Admin の「SAN アセット」リストで「ボリューム」を選択します。 
		
- ボリュームを選択し、操作ポップアップメニュー (歯車) から「ボリューム設定を編集」を選択します。 
		
- Spotlight の横にある「このボリュームで有効にする」のチェックボックスをクリックして選択します。