MacBook Pro(16-inch, M5 Pro/M5 Max):バッテリー
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
この手順を実行する前に、バッテリー放電ツールを使って、バッテリー残量が30%以下になるまでバッテリーを放電させる必要があります。「MacBook Proのバッテリー放電手順」を参照してください。
修理中は、コンピュータを外部電源に接続しないでください。
バッテリーは必ず、電子デバイスを修理するための知識と経験がある技術者が交換してください。不適切なバッテリー交換、部品の不適切な取り扱い、提供された指示に従わないことなどがあると、火災、ケガ、データ損失、またはデバイス、部品、その他の財産の損傷につながる可能性があります。
バッテリーにへこみ、膨張、穴、その他の物理的損傷が見られる場合は、修理を中止してください。このような場合は、バッテリーをデバイスから取り外さず、上部ケースを新しいバッテリー/キーボード付き上部ケースに交換します。
バッテリーを再利用したり、接触の悪いバッテリーや取り外したバッテリーを取り付け直したりせず、必ず、新しいバッテリーに交換してください。
コンピュータから保護ケースをすべて取り外します。
破損したバッテリー接着シートを取り外す際、ブラックスティックは画像に示されている位置(1~8)にのみ差し込んでください。赤い印の付いた部分には、ブラックスティックやその他のツールを差し込まないでください。バッテリーセルの柔らかい端部に穴をあけたり、ほかの部品を損傷させたりするおそれがあります。
注意
バッテリーは、黒いフレームによって連結された6つのバッテリーセルで構成されています。黒いフレームを曲げたり、たわませたりしないでください。
バッテリー接着シートをはがす際、上部ケースの部品を押さえて力をかけないでください。どこかを押さえながら接着シートを引き出す必要がある場合は、アルミニウム筐体部分だけを押さえるようにしてください。
以下の部品を取り外してから作業を開始してください。
ツール
接着剤活性化ローラー
調整可能なトルクドライバー(10~34 Ncm)
バッテリーの位置合わせピン
バッテリープレスプレート
静電気放電防止ピンセット(先端が丸いもの)
エタノールワイプまたはイソプロピルアルコール(IPA)ワイプ
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)
トルクスプラス5IP 50mmビット
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。
注:交換用バッテリーにはバッテリー接着シートが同梱されています。バッテリー接着シートを別途注文することはできません。
取り外し
注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
重要
手順を実施する際には、バッテリーセル1、2、3、4から接着シートを1枚ずつはがし、その後バッテリーセル5と6から接着シートをはがしてください。バッテリーの取り外し作業中は、この画像を参照してください。
警告
この手順の実行中にバッテリー接着シートのタブやシートが破れた場合は、「MacBook Pro(14-inch, M5)の破損したバッテリー接着シートを取り除く方法」の手順に従ってください。
バッテリーが手前に来るようにコンピュータを置きます。

10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、バッテリーアセンブリから5IPネジ(923-14209)を1本取り外します。

バッテリーからバッテリーカバーを取り外します。調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、バッテリーアセンブリから5IPネジ(923-14208)を1本取り外します。

バッテリーセル1と2、バッテリー接着シートのタブが手前に来るようにコンピュータを置きます。

静電気放電防止ピンセットを使って、バッテリーセル1の側面に接着されているバッテリー接着シートのタブの中央をつかみます。セル2に接着されている接着シートのタブはまだ引きはがさないでください。
警告:ピンセットでバッテリーセルの側面に触れないでください。

静電気放電防止ピンセットを使って、バッテリーセルの側面からバッテリー接着シートのタブをそっと引き出します。接着シートのタブがバッテリーセルの側面から完全にはがれるまで、タブを引っ張ります。
重要:接着シートのタブの中央には接着剤が付いていません。タブの両端に接着剤が付いており、それによってタブがバッテリーセルの側面に接着されています。

静電気放電防止ピンセットを使って、バッテリーセルの横の溝の中でバッテリー接着シートのタブ全体をつかみます。
注意:タブの一部だけをつかむと、タブが破ける可能性があります。
静電気放電防止ピンセットの先は、バッテリーセルの横にある溝に差し入れた状態を保つようにします。ピンセットの先端にバッテリー接着シートのタブを軽く巻き付け、白い接着シートが見えるまで巻き付けていきます。
注意:ピンセットをひねり、ピンセットの平らな面がバッテリーの方へ倒れるように回してください。

バッテリー接着シートを、バッテリーセルからコンピュータの側面に向かって斜めにゆっくりとはがします。接着シートは一度に5cmずつのペースで引きはがしてください。静電気放電防止ピンセットはコンピュータと平行になるように持ち、接着シートをピンセットの先の部分に巻き付けて、接着シートが平らになるようにします(画像を参照)。
注意
上部ケースのフレームに接着シートが擦れないようにしてください。ピンセットがロジックボードに触れないようにしてください。バッテリーやその他の部品を押さえないでください。
バッテリーセル2と4の接着シートでスピーカーのフォームを擦らないでください。接着シートでフォームを損傷させてしまった場合は、両方のスピーカーを交換します。
重要:接着シートを引っ張る際は、アルミニウム筐体部分を押さえるようにしてください。

ピンセットに軽く巻き付けて引っ張る動作を繰り返して、バッテリー接着シートをバッテリーセルの下から完全に取り除きます。
警告:接着シートのタブやシートが破れた場合は、「MacBook Proの破損したバッテリー接着シートを取り除く方法」の手順に従ってください。
セル1の2つ目のバッテリータブについても手順5~10を繰り返し、手順12に進みます。
手順5~10を繰り返してバッテリーセル2、3、4からバッテリー接着シートをはがし、手順13に進みます。
重要:バッテリーセル3と4から接着シートをはがす際は、バッテリーセル3と4が手前に来るようにコンピュータの向きを変えてください。
手順5~10を繰り返してバッテリーセル5と6からバッテリー接着シートをはがし、手順14に進みます。
重要:バッテリーセル5と6から接着シートをはがす際は、ディスプレイヒンジが手前に来るようにコンピュータの向きを変えてください。

注意:以下の画像の赤い印の位置から、バッテリーセル5と6の下にツールを差し込まないでください。これにより、トラックパッド関連の電子部品の損傷を防止できます。

すべてのバッテリー接着シートをはがしたら、バッテリーアセンブリが手前に来るようにコンピュータを置きます。アセンブリの下に手が届くようになるまで、アセンブリの端を少し持ち上げて傾けます。アセンブリを金属製のバッテリー管理ユニット(BMU)タブ(1)の下からスライドさせ、上部ケースから取り外します。
注意
取り外す際は、フレームが曲がらないようにバッテリーアセンブリを支えてください。
バッテリーアセンブリが金属製のBMUタブ(1)に引っかからないように注意してください。バッテリーをスライドさせる際は、バッテリーを上部ケースに対して低い角度に保ちます。

「Battery Management Unitのフレックスケーブル」の取り外し手順を完了し、取り外したフレックスケーブルを脇に置いておきます。このフレックスケーブルは、取り付け手順で交換用バッテリーに取り付けます。その後、手順16に進みます。
エタノールワイプまたはIPAワイプを使用して、上部ケースに残ったバッテリー接着シートの跡をきれいに拭き取ります。
注意:エタノールワイプまたはIPAワイプで電子部品に触れないでください。スピーカーフォームの損傷を防ぐため、エタノールやIPAワイプでフォームに触れないでください。

取り付け
トラックパッドフレックスケーブルが手前に来るようにコンピュータを置きます。バッテリーの位置合わせピンを上部ケースの前面の左右の角に取り付けます。位置合わせピンを手で締めます。


トラックパッドフレックスケーブルが邪魔にならないよう、ケーブルを移動させておきます。

バッテリーを梱包箱から取り出します。
交換用バッテリーの梱包箱を開け、段ボール製の中箱を取り出します。
プラスチック製の筐体を取り外します。次に、バッテリーを裏返し、青とピンクの接着シートの剥離フィルムが上になるようにして、バッテリー位置合わせピンの穴が向こう側(コンピュータ本体の方)を向くようにします。

筐体とバッテリーを、テーブルの上で自分とコンピュータの間に置きます。
画像のように、筐体の2つの角をつかみ、慎重に持ち上げて筐体を開きます。
注意:バッテリーの損傷を防ぐため、筐体はそっと開いてください。


画像のように、フィルムのタブをつかんで、青とピンクの接着シートの剥離フィルムをバッテリーからはがします。

画像のように、両側の透明のフィルムを持ち、プラスチック製の筐体からバッテリーを持ち上げます。フィルムを上にして、バッテリーの位置合わせピンの穴が手前に来るようにバッテリーを裏返します。

注意
バッテリーが垂れ下がったり曲がったりするのを防ぎ、バッテリーセル間の接続部を保護し、バッテリー自体が損傷するのを防ぐため、バッテリーを持ち上げる際は、透明のフィルムの両側を外側に軽く引っ張ってください。
バッテリーを取り付ける前に、バッテリー接着シートが静電気放電防止マット、コンピュータの部品、ツールに触れないようにしてください。

バッテリーの端を向こう側に傾け、BMUの金属製タブの下に差し込みます。透明のフィルムの位置合わせ穴をコンピュータのバッテリー位置合わせピンに合わせます。透明のフィルムを位置合わせピンに合わせて、バッテリーを上部ケースに収めます。



注意: 金属製のBMUタブがバッテリーの下に挟まれないように注意してください。

各バッテリーセルの上にあるフォームを軽く押し下げて、バッテリー接着シートを上部ケースに貼り付けていきます。

注意: バッテリーセルの端を押さえないでください。
ディスプレイを完全に開き、清潔な表面の上にコンピュータを下向きに置いて、ディスプレイがテーブルの端から垂れ下がるようにします。

バッテリーから透明なフィルムをはがす際は、フィルムの右端からゆっくりとはがします。
注意
フィルムの接着剤は強力です。上部ケースを押さえてフィルムをはがす必要があるかもしれません。
バッテリーを持ち上げたり動かしたりしないよう、フィルムは慎重にはがしてください。
重要: 透明のフィルムをはがした後、残りの青いフィルムはバッテリーに付けたままにしておきます。

画像のように、バッテリープレスプレートをバッテリー位置合わせピンに合わせ、プレスプレートをバッテリーの上に置きます。

両手で接着剤活性化ローラーを持ってバッテリーセル1の上に置き、手前のセルの端にローラーを合わせます。

画像のように、接着剤活性化ローラーのピンのオレンジ色のストライプが、白いバンドの中央に来るようにしながら、ローラーを押し下げます。
重要:接着剤活性化ローラーを使用する際は、オレンジ色のストライプが白いバンドの中に来るようにしてください。

画像のように、接着剤活性化ローラーを、バッテリーセルの左端から右端まで転がし、その後セルの左端まで転がしながら戻します。これが1サイクルです。これを5サイクル、合計10回繰り返します。

接着剤活性化ローラーのピンのオレンジ色のストライプが、白いバンドの中央に来るようにしながら、ローラーを押し下げます。
接着剤活性化ローラーを、バッテリーセルの上端から下端まで転がし、その後セルの上端まで転がしながら戻します。これが1サイクルです。これを5サイクル、合計10回繰り返します。

バッテリーセル2、3、4についても手順12~16を繰り返し、手順18に進みます。
画像のように、接着剤活性化ローラーをバッテリーセル5の上のバッテリープレートの右端に合わせます。

接着剤活性化ローラーのピンのオレンジ色のストライプが、白いバンドの中央に来るようにしながら、ローラーを押し下げます。
接着剤活性化ローラーを、バッテリーセルの右側の上端から下端まで転がし、その後セルの上端まで転がしながら戻します。これが1サイクルです。これを5サイクル、合計10回繰り返します。

バッテリーセル6についても手順18~20を繰り返し、手順22に進みます。
コンピュータを手に取り、ディスプレイを閉じて、ディスプレイ側を下にして、ヒンジが向こう側になるように置きます。
バッテリープレスプレートをバッテリーから持ち上げて取り外し、脇に置きます。
バッテリーセルから6枚のブルーのフィルムをはがします。


「Battery Management Unitフレックスケーブル」の取り付け手順を完了し、交換用バッテリーにフレックスケーブルを取り付けたら、手順26に進みます。
バッテリーの位置合わせピンを回し、上部ケースから取り外します。位置合わせピンは再利用できます。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を13 Ncmに設定します。
調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、5IPネジ(923-14208)を1本バッテリーアセンブリに取り付けます。

バッテリー保護カバーをバッテリーの上に置き、調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、5IPネジ(923-14209)を1本バッテリーアセンブリに取り付けます。

以下の部品を取り付けて組立てを完了します。