Apple Watch Ultra 3で衛星通信に接続する

Apple Watch Ultra 3では、モバイルデータ通信やWi-Fiの電波が届かない場所にいる場合、衛星通信に接続して、緊急通報サービスにテキストメッセージを送ったり、友人や家族にメッセージを送ったり自分の位置情報を知らせたりできます。

Apple Watch Ultra 3の衛星通信機能

Apple Watch Ultra 3でのApple衛星通信機能の提供状況は、国や地域によって異なります。要件や提供状況を含めたAppleの衛星通信機能の詳細については、以下をご覧ください。

Appleの衛星通信機能の衛星ネットワークは、Globalstar, Inc.とその関連会社、または他社のネットワークプロバイダが提供しています。

アルメニア、ベラルーシ、中国本土、香港、マカオ、キルギスタン、カザフスタン、ロシアで購入したApple Watch Ultra 3は、Appleの衛星通信機能による衛星接続の提供対象外です。

Apple Watch Ultra 3での衛星通信接続の仕組み

衛星は動きが速く、帯域幅も狭く、地球からの距離は数百キロメートル以上離れています。そのため、衛星通信で接続する場合、モバイルデータ通信の電波でメッセージを送受信する場合とは勝手が違います。

  • 空への視界が開けていて、水平線が見えるような理想的な条件下では、30秒ほどでメッセージが送信されますが、さほど葉が茂っていなくても木の下では1分以上かかる場合があります。

  • 葉が密に茂った木の下やその他の障害物に囲まれている場所では、衛星通信に接続できない可能性もあります。

  • Apple Watch Ultra 3が濡れている場合、衛星通信への接続機能に影響を及ぼす可能性があります。

  • 周囲の環境やメッセージの長さ、衛星ネットワークの状態や提供状況によっても、接続時間は左右されます。

緊急SOS、「探す」、および衛星経由のメッセージは、Apple Watch Ultra 3のアクティベーションにより2年間無料になります。衛星経由の「探す」とメッセージには、通信事業者の契約プランが必要です。

Apple Watch Ultra 3で衛星通信に接続する

まず、圏外になる前にApple Watch Ultra 3の設定が完了しているようにします。衛星通信機能は、Apple Watchを設定した直後では、起動するのに時間がかかる場合があります。次に、衛星通信機能に簡単に接続できるようにするために、コントロールセンターに衛星通信コントロールを追加し、文字盤に衛星通信コンプリケーションを追加します。

モバイルデータ通信とWi-Fiの通信が利用できないときは、Apple Watch Ultra 3の画面上部に衛星通信アイコンnullが表示され、現在地で衛星通信サービスが利用できることが通知されます。

文字盤またはコントロールセンターで、衛星通信アイコンnullをタップして、衛星通信機能を選択します。画面の指示に従って衛星通信に接続します。

衛星通信に接続するためのヒント

  • 空への視界が開け、水平線を見通せる屋外で行ってください。

  • さほど葉が茂っていなくても木の下では接続に時間がかかる場合があります。密生した群葉、丘や山、峡谷、背の高い構造物が接続を妨げる可能性があります。

  • Apple Watch Ultra 3を手首に自然に装着します。腕を上げたり、Apple Watchを高く上げたりする必要はありません。

  • 信号が遮断されないように左右に曲がったり移動したりする必要がある場合、Apple Watchが画面で案内してくれます。

  • アラスカの北部など、緯度が62°よりも高い場所では衛生通信接続が機能しない場合があります。

  • iPhoneが近くにあり、機内モードになっている場合は、Apple Watch Ultra 3では衛星通信機能は利用できません。

接続と応答にかかる時間は、場所、環境条件、その他の要因によって異なる場合があります。衛星通信に接続すると、Wi-Fi、モバイルデータ通信、Bluetoothの接続に影響を及ぼす可能性があります。

衛星通信接続のデモを試す

Apple Watch Ultra 3で衛星通信に接続する方法については、デモをお試しください。

  1. 外に出て、空がはっきり見える比較的開放的な場所にいることを確認します。さほど葉が茂っていなくても木の下では接続に時間がかかり、葉が密に茂っていると接続できない可能性もあります。丘や山、渓谷、高い建築物も接続を遮る可能性があります。

  2. 「衛星通信接続」に対して位置情報サービスを有効にしていない場合は、デモの開始前に有効にするように案内されます。

  3. コントロールセンターに衛星通信を追加した場合は、サイドボタンを押してコントロールセンターを開き、衛星通信アイコンnullをタップし、「デモを試す」をタップします。衛星通信コンプリケーションを文字盤に追加した場合は、文字盤の衛星通信アイコンnullをタップし、「デモを試す」をタップします。または、設定アプリを開いて「SOS」をタップして「デモを試す」をタップすることもできます。

このデモを行うには、該当する衛星通信機能に対応した国または地域にいる必要があります。衛星経由の緊急SOSのデモでは、緊急通報サービスへの発信は行いません。

衛星機能とプライバシー

衛星経由の緊急SOSでテキストを発信した場合、メッセージは暗号化したフォーマットで送信され、Appleが復号化して、該当する緊急通報サービスの通信司令係や緊急通報の中継センターに受け渡します。緊急通報サービスセンターや中継局で、サービス向上や準拠法の遵守を目的にメッセージが保管される場合があります。

テキストメッセージを現地の緊急通報サービス組織に転送するため、また、救急隊員が通報者に連絡を取れるよう支援するため、衛星経由の緊急SOSの利用時には、利用者の位置情報がAppleとリレープロバイダに共有されます。

衛星経由のメッセージでは、iMessageがエンドツーエンドで暗号化されるため、デバイス間でやり取りしているメッセージは、送信者と受信者以外は誰にも読むことができません。

「探す」アプリで位置情報を衛星経由で共有すると、エンドツーエンドで暗号化された形式で送信されるので、Appleはその情報にアクセスできません。

Appleが収集する情報は、いついかなる場合においても、Appleのプライバシーポリシーに則って取り扱われます。

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