iPhone 17 Pro Max：ロジックボード
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
ツール
調整可能なトルクドライバー（10〜34Ncm）
カメラキャップ
プラス44mm半月型ビット
静電気放電防止ピンセット
ニトリル製または糸くずの出ない柔らかい手袋
ナイロン製プローブ（ブラックスティック）
三角44mm半月型ビット
トルクドライバー（ブラック、0.35 kgf cm）
トルクドライバー（グレイ、0.55 kgf cm）
トルクスプラス4IP 25mmビット
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。
注意
この修理手順にはシステム構成が必要です。取り外しと取り付けの手順をすべて実施した後、システム構成の開始手順に従ってください。
取り外し
注：取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
重要
以下の部品を取り外してから手順1に進んでください。
トルクドライバーとプラスビットを使って、上部スピーカーから3本とロジックボードスペーサーから2本、合計5本のプラスネジを取り外します。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
ロジックボードスペーサーを筐体から取り外します。ロジックボードスペーサーは再度取り付けるまで保管しておきます。
上部スピーカーを持ち上げて筐体から取り外します。
トルクドライバーと三角ビットを使って、フロントカメラコネクタのカウリング、カメラコネクタのカウリング、ロジックボードコネクタのカウリングから、合計3本の三角ネジを取り外します。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
3つのコネクタカウリングを取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。
2本のフロントカメラフレックスケーブルの端を持ち上げ、コネクタから取り外します。
フロントカメラを持ち上げて筐体から取り外します。
トルクドライバーとトルクスプラス4IPビットを使って、カメラから4IPネジを3本取り外します。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
3本のカメラフレックスケーブル（1〜3）の端をコネクタから持ち上げます。
- 注意：重なっているフレックスケーブル（2と3）を分離したり、上側のフレックスケーブルに取り付けられているアースパッドに触れたりしないでください。アースパッドが損傷すると、カメラの交換が必要になります。
カメラを持ち上げて筐体から取り外します。
- 注意：フレックスケーブルでカメラを持ち上げないでください。
筐体からカメラを取り出したらすぐに、カメラのレンズにカメラキャップをそっとかぶせます。
重要：カメラのレンズが汚れないよう、カバーをかぶせることをおすすめします。
7本のフレックスケーブル（1〜7）の端を持ち上げてコネクタから取り外します。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
重要：フレックスケーブル（3）は（4）の上にかぶさり、フレックスケーブル（5）は（6）の上にかぶさっています。
フレックスケーブルを、作業の妨げにならないようにそっと動かしながら、ロジックボードを少し持ち上げます。
- 注意：修理しているのがmmWaveアンテナを搭載しているモデル（左）なのか、mmWaveアンテナを搭載していないモデル（右）なのかを特定します。
mmWaveモデル（左）を修理する場合は、手順5〜7に従って取り外しを完了します。
mmWave以外のモデル（右）を修理する場合は、手順8に進みます。その後、以降の手順に従って取り外しを完了します。
mmWaveのみ：画像のように、修理トレイをロジックボードDockに置きます。修理トレイの2つの穴とDockの2本のピンの位置を合わせます。
mmWaveのみ：ロジックボードDockインサート（mmWave）をロジックボードDockに入れます。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
必要に応じて、作業の妨げにならないようにフレックスケーブルを動かしながら、ロジックボードをゆっくり傾けて筐体から離します。ロジックボードの2つのネジ穴と、Dockインサートの2本のピンの位置を合わせます。
ロックメカニズムを閉じ、ロジックボードをDockインサートに固定します。
- 注意：ロジックボードの裏面にあるフレックスケーブルをつまんだり伸ばしたりしないでください。ロジックボード上のコンポーネントに触れないよう注意してください。
mmWaveのみ：トルクドライバーと三角ビットを使って、背面ガラスのコネクタカウリングから1本、mmWaveのコネクタカウリングから1本、合計2本の三角ネジを取り外します。この手順全体を完了します。
2つのカウリングを取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。
- 注意：mmWaveコネクタカウリング（上）にはフックがあります。フレックスケーブルが触れないよう注意してください。
背面ガラスフレックスケーブルとmmWaveフレックスケーブルの端を持ち上げて、ロジックボードのコネクタから外します。
ロジックボードを取り付けたDockインサートを持ち上げ、Dockから外します。
リリースアームを押して（1）、ロックメカニズムを開き（2）、ロジックボードを持ち上げてDockインサートから外します（3）。ロジックボードを清潔で平らな面に置きます。
mmWave以外のみ：画像のように、修理トレイをロジックボードDockに置きます。修理トレイの2つの穴とDockの2本のピンの位置を合わせます。
mmWave以外のみ：ロジックボードDockインサート（mmWave以外）をロジックボードDockに入れます。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。
ロジックボードを傾けて筐体から離します。ロジックボードの2つのネジ穴と、Dockインサートの2本のピンの位置を合わせます。
- 注意：フレックスケーブルをつまんだり伸ばしたりしないでください。ロジックボード上のコンポーネントに触れないよう注意してください。
mmWave以外のみ：トルクドライバーと三角ビットを使って、背面ガラスのコネクタカウリングから1本の三角ネジを取り外します。この手順全体を完了します。
カウリングを取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。
背面ガラスフレックスケーブルの端を持ち上げて、ロジックボードのコネクタから外します。
ロジックボードを取り付けたDockインサートを持ち上げ、Dockから外します。
ロジックボードを持ち上げてDockインサートから外します。ロジックボードを清潔で平らな面に置きます。
取り付け
ネジ位置図
mmWaveモデル
mmWave以外のモデル
注意
mmWave以外のモデルを修理する場合は、取り付け手順1〜3に従います。次に、手順7に進み、以降の手順に従って組立てを完了します。
mmWaveモデルを修理する場合は、取り付け手順4〜6に進みます。その後、以降の手順に従って組立てを完了します。
mmWave以外のみ：ロジックボードをロジックボードDockインサート（mmWave以外）の上に置きます。ロジックボードのネジ穴と、Dockインサートのピンの位置を合わせます。
ロジックボードを取り付けたDockインサートをDockに入れます。
mmWave以外のみ：背面ガラスフレックスケーブルの端を押して、ロジックボードのコネクタに接続します。
- 注意：フレックスケーブルを引っ張ったり伸ばしたりしないでください。
背面ガラスコネクタカウリングをフレックスケーブルの端にかぶせます。
ブラックのトルクドライバーと三角ビットを使って、背面ガラスコネクタカウリングに1本の新しい三角ネジ（923-13720）を取り付けます。
mmWave以外のみ：ロジックボードをDockインサートのピンから外してゆっくり持ち上げ、筐体の方に傾けます。
- 注意：背面ガラスフレックスケーブルを引っ張ったり伸ばしたりしないでください。
電源ボタンフレックスケーブル（1）、2本のUSB-Cコネクタフレックスケーブル（2）、アクションボタンと音量ボタンのフレックスケーブル（3）を、作業の妨げにならないように移動させながら、ロジックボードを筐体内に収めます。
- 注意：ロジックボードの下にフレックスケーブル類が挟まっていないことを確認してください。
取り付け手順7に進み、以降の手順に従って組立てを完了します。
mmWaveのみ：ロジックボードの2つのネジ穴と、ロジックボードDockインサート（mmWave）の2本のピンの位置を合わせます。ロックメカニズムを閉じ、ロジックボードをDockインサートに固定します。
ロジックボードを取り付けたDockインサートをDockに入れます。
mmWaveのみ：mmWaveフレックスケーブル（1）と背面ガラスフレックスケーブル（2）の端を押して、ロジックボード上のコネクタに接続します。
- 注意：フレックスケーブルを引っ張ったり伸ばしたりしないでください。
2つのコネクタカウリングをフレックスケーブルの端にかぶせます。
- 注意：背面ガラスコネクタカウリングのタブとmmWaveコネクタカウリングのフックがきちんとはまっていることを確認します。
ブラックのトルクドライバーと三角ビットを使って、2本の新しい三角ネジ（923-13720）を2つのコネクタカウリングに取り付けます。
mmWaveのみ：リリースアームを押して、Dockインサートのロックメカニズムを開き、ロジックボードのロックを解除します。
ロジックボードをDockインサートのピンから外してゆっくり持ち上げ、筐体の方に傾けます。ロジックボードを筐体の縁に配置します。
- 注意：ロジックボードは端だけを持つようにしてください。フレックスケーブルを引っ張ったり伸ばしたり、筐体内に挟んだりしないでください。
電源ボタンフレックスケーブル（1）、2本のUSB-Cコネクタフレックスケーブル（2）、アクションボタンと音量ボタンのフレックスケーブル（3）を、作業の妨げにならないように移動させながら、ロジックボードを筐体内に収めます。
- 注意：ロジックボードの下にケーブル類が挟まっていないことを確認してください。
DockからDockインサートを取り外します。
Dockから修理トレイを取り出します。
7本のフレックスケーブル（1〜7）の端を押してコネクタに接続します。
ロジックボードコネクタカウリングを筐体内に配置します。
- 注意：まずカウリングのタブを所定の位置に引っ掛け、カウリングを下ろしてフレックスケーブルの端にかぶせます。
ブラックのトルクドライバーと三角ビットを使って、コネクタカウリングに1本の新しい三角ネジ（923-13720）を取り付けます。
ロジックボードスペーサーを筐体内に配置します。
グレイのトルクドライバーとプラスビットを使って、ロジックボードスペーサーに2本の新しいプラスネジ（923-13710）を取り付けます。
以下の部品を取り付けて組立てを完了します。
注意
交換用のロジックボードを取り付けた場合は、システム構成が必要です。構成を完了するまで、ロック画面に表示されるiPhoneの機能に関する通知は無視してください。
取り外しと取り付けの手順をすべて完了したら、デバイスを診断モードにしてシステム構成を開始します。「Start Session」（セッションを開始する）をタップし、画面上の指示に従います。
システム構成の完了は1回だけ試行できます。システム構成が中断、キャンセルされた場合、またはエラーが発生した場合、Self Service Repair Storeチームに連絡してサポートを求めるよう案内するメッセージがデバイスに表示されます。