iPhone Air:ディスプレイ

始める前に

null 警告

ツール

  • 6.5インチ修理トレイ(カモノハシのアイコン)

  • 接着シートカッター

  • 接着剤除去ツール

  • ディスプレイプレス

  • ディスプレイ取り外し用固定具

  • 静電気放電防止ピンセット

  • エタノールワイプまたはイソプロピルアルコール(IPA)ワイプ

  • ディスプレイ取り外し用加熱式固定具

  • カプトンテープ

  • ナイロン製プローブ(ブラックスティック)

  • 五角PL1.1ビット44mm半月型ビット

  • トルクドライバー(ブルー、0.65 kgf cm)

  • トルクドライバー(グリーン、0.45 kgf cm)

  • 三角44mm半月型ビット

すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。

null 注意

  • レンズの損傷を避けるため、フロントカメラアセンブリまたは付近の部品には触れないでください。

  • ディスプレイの背面に触れないでください。ディスプレイの背面に触れると、画質に悪影響を与える可能性があります。

重要

  • 初めて固定具を設定する場合は、「ディスプレイ取り外し用加熱式固定具」を参照してください。

  • この部品を交換する場合は、修理アシスタントを実行して修理を完了することをお勧めします。すべての取り付け手順を完了すると、修理アシスタントがデバイスで利用可能になります。

取り外し

注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください

null 注意

修理を始める前に、iPhoneの電源を切っておく必要があります。電源が入ったままだと、ディスプレイやその他の部品が損傷するおそれがあります。iPhoneの電源が切れない場合は、修理を開始する前に、「代替手順」に記載されている手順に従ってください。

  1. トルクドライバーとPL1.1ビットを使って、USB-Cコネクタの両側にある2本のPL1.1ネジを取り外します。

  2. ディスプレイ取り外し用加熱式固定具を使って、ディスプレイの接着シートを加熱します。手順については「ディスプレイ取り外し用加熱式固定具の操作マニュアル」を参照してください。

    • 重要

      • iPhoneが固定具の中にある間は、iPhoneの下部にそって切り取ってください。

      • このモデルの接着シートをはがす作業には、操作マニュアルに示されている時間よりも長くかかる場合があります。隙間が見えるまで待ってください。

  3. ディスプレイ取り外し用加熱式固定具からiPhoneを取り外します。次に、ディスプレイを上に向け、USB-Cコネクタが開口部を向くように、iPhoneを修理トレイに置きます。

  4. 接着シートカッターを使い、iPhoneの側面と上部にそって、ディスプレイが外れるまでカットします。

    • 接着シートカッターの先端を、ディスプレイと筐体の間に挿入します。接着シートカッターを45度の角度で持ち、両方の側面にそってカットします。

    • ディスプレイ取り外し用固定具を修理トレイに挿入します。固定具の端にあるアイコンは、修理トレイのアイコンに対応しています。

    • ディスプレイをiPhoneの下部に向かって、少し隙間が見えるまでスライドさせます。接着シートカッターをiPhoneの上部に45度の角度で差し込み、上部にそってディスプレイが外れるまでカットします。

    • null 注意:ディスプレイフレックスケーブルの損傷を防ぐため、ディスプレイの下部を5度以上の角度に持ち上げないでください。

    • 修理トレイのスロットに修理トレイの吸着カップを取り付けます。

    • 注:トレイ下部のアイコンは、ディスプレイを持ち上げる方向と、吸着カップを配置する正しい側を表しています。

    • ディスプレイを吸着カップの方に上に傾けます。ディスプレイの上端と下端を押し、吸着カップに固定します。

    • null 注意

      • 筐体やディスプレイが損傷しないよう、ディスプレイを立てる前に、ディスプレイの内部クリップが外れていることを確認してください。

      • ディスプレイを上に傾ける際は、フレックスケーブルを損傷しないよう注意してください。

      • ディスプレイを吸着カップに固定する際は、ディスプレイの背面を押さないでください。

  5. トルクドライバーと三角ビットを使って、ディスプレイコネクタのカウリングから三角ネジを取り外します。この手順全体を完了してから、次の手順に進みます。

    • ディスプレイコネクタのカウリングを取り外します。カウリングは再度取り付けるまで保管しておきます。

    • ディスプレイフレックスケーブルと環境光センサーフレックスケーブルの端を持ち上げて、コネクタから外します。

    • ディスプレイの端の部分を持ち、吸着カップのタブを引いて、ディスプレイから外します。次に、ディスプレイを清潔で平らな面の上に下向きに置きます。

取り付け

ネジ位置図

  1. 吸着カップを修理トレイから取り外します。

  2. 静電気放電防止ピンセットまたは接着剤除去ツールを使って、ディスプレイの接着シートをつまみます。次に、接着シートを45度の角度で引っ張ってはがします。この手順を繰り返して、筐体の周囲からすべての接着シートを取り除きます。

    • null 注意:フロントカメラアセンブリ、アーススプリング、付近の部品には触れないでください。

  3. エタノールワイプまたはIPAワイプを使って、残っているすべての接着シートを筐体とディスプレイ(縁のみ)からきれいに取り除きます。

    • null 注意

      • エタノールワイプやIPAワイプでディスプレイガラスのほかの部分に触れないでください。エタノールとイソプロピルアルコールはディスプレイに損傷を与え、画質に悪影響を与える可能性があります。

      • 接着剤除去ツールを使ってディスプレイをクリーニングしないでください。

  4. 手順6に示されている位置のアーススプリングをよく確認します。アーススプリングが曲がっている場合や損傷している場合は、手順5に進みます。そうでない場合は、手順9に進みます。

  5. 交換するアーススプリングの向きに注意してください。曲がったり損傷したりしているアーススプリングをつまむには、静電気放電防止ピンセットを使います。トルクドライバーと三角ビットを使って、アーススプリングから三角ネジを取り外します。

    • 注:右上のアーススプリングから2本の三角ネジを取り外します。

  6. 図を参照して、正しい交換用アーススプリングを判断します。

    • 923-13678(1)

    • 923-13675(2)

    • 923-13676(3)

    • 923-13677(4)

  7. 静電気放電防止ピンセットを使って、新しいアーススプリングを配置します。次に、トルクドライバー(グリーン)と三角ビットを使って、アーススプリングに新しい三角ネジを取り付けます。

    • 923-13685(1)

    • 923-13689(2)

    • 923-13679(3、4)

  8. ほかのアーススプリングが曲がっている場合や損傷している場合は、手順5~7を繰り返して、損傷したアーススプリングを交換した後、手順9に進みます。

  9. 再組立ての前に、ディスプレイの内部クリップに損傷がないかをチェックします。ディスプレイの内部クリップの角度が90度になっており、曲がっていたり損傷したりしていないことを確認します。

    • 重要

      • 内部ディスプレイクリップが損傷している場合は、ディスプレイの交換が必要になることがあります。

      • 交換用ディスプレイを取り付ける場合は、保護用の裏紙をディスプレイの上部と下部からはがします。

  10. 交換用ディスプレイの接着シートを筐体に合わせます。接着シートの上部の穴をフロントカメラアセンブリに合わせます。

    • null 注意:交換用ディスプレイの接着シートを貼り付ける前に、ディスプレイと筐体から接着シートがすべて完全に除去されていることを確認してください。

  11. 裏紙のタブをつかみ、接着シートを筐体に押し付けながら、ゆっくりと裏紙を接着シートからはがします。

    • 重要:筐体の裏紙は、まだはがさないでください。

  12. ディスプレイの接着シートをチェックし、接着シートが筐体の縁とそろっていることを確認します。接着シートが筐体の縁と正しくそろっていない場合は、取り付け手順2~8を繰り返し、次に、新しいディスプレイ接着シートを使って取り付け手順9~12を繰り返します。

  13. ブラックスティックを使って、ディスプレイの接着シートを筐体に接着させます。ブラックスティックの平らな端で筐体の端を少なくとも3周なぞり、接着シートが均等に貼り付けられていることを確かめます。

    • null 注意

      • ディスプレイの接着シートを貼り付ける際、フロントカメラアセンブリに触れないでください。

      • 上部スピーカーのグリルやフォームを損傷しないよう注意してください。グリルまたはフォームが損傷した場合は、グリルを交換する必要があります。

  14. 修理トレイに吸着カップを取り付けます。

  15. ディスプレイの左端と筐体の左端を合わせます。その後、ディスプレイの端にそって軽く押さえ、ディスプレイを吸着カップに固定します。

  16. ディスプレイフレックスケーブルと環境光センサーフレックスケーブルの端を押してそれぞれのコネクタに接続します。コネクタ全体に均等に力がかかるよう押さえます。

  17. ディスプレイコネクタのカウリングをフレックスケーブルの端にかぶせます。

  18. グリーンのトルクドライバーと三角ビットを使って、ディスプレイコネクタのカウリングに新しい三角ネジ(923-13681)を1本取り付けます。

  19. 中央にある裏紙の最初のタブ(1)を、筐体の下部から反時計回りにはがします。2番目のタブ(2)を時計回りにはがします。3番目のタブ(3)を時計回りにはがします。

    • null 注意:中央にある裏紙の3番目のタブは、2本のフレックスケーブルの下を通っています。裏紙を取り外す時にフレックスケーブルに損傷を与えないようにしてください。

    • 重要:フロントカメラのコンポーネントや周辺の部品に触れないよう注意してください。

  20. ディスプレイ接着シートをチェックし、位置が正しいこと、また損傷やしわがないことを確認します。接着シートに損傷がある場合は、接着シートをはがし、交換用接着シートを貼り付けてください。

    • null 警告:緩んでいるネジや余分なネジ、小さな部品がないか、筐体を調べてください。これらはバッテリーに損傷を与え、安全性に関わる問題を引き起こす可能性があります。

  21. 吸着カップのタブを引いて、ディスプレイから外します。ディスプレイを下に傾け、筐体に収まるようにします。

  22. 吸着カップを修理トレイから取り外します。

  23. ディスプレイの四隅を同時に押します。次に、カチッという音がしてディスプレイが筐体にしっかり収まるまで、縁にそって押さえます。

    • null 注意:フレックスケーブルがディスプレイと筐体の間に挟まっていないことを確認してください。ディスプレイの縁を触って、でこぼこや隙間がないか確かめます。ディスプレイが平らに収まっていない場合は、すべての取り外し手順を繰り返し、フレックスケーブルに損傷がないか確認します。その後、取り付け手順1~23を繰り返します。

  24. iPhoneを置いた修理トレイを、ディスプレイが上向きの状態でディスプレイプレス内に置きます。レバーを下げてディスプレイプレスをロックします。

  25. ディスプレイプレスのビープ音が鳴り、タイマーの表示が0になるまで待ちます。レバーを下げ(1)、リリースノブを引きます(2)。レバーを持ち上げます(3)。

  26. ディスプレイプレスから修理トレイを取り出します。

  27. トルクドライバー(ブルー)とPL1.1ビットを使って、USB-Cコネクタの両側に2本の新しいPL1.1ネジを取り付けます。ネジを取り付けるときは、ディスプレイのUSB-Cコネクタ付近を軽く押さえます。新しいネジをそれぞれ取り付けながら、カチッという音が5回鳴るのを数え、ネジが完全に締まっていることを確認します。

    • 注:モデルに合わせて、正しい色のネジを使用してください。

      • 923-13877、スペースブラック

      • 923-13878、クラウドホワイト

      • 923-13879、ライトゴールド

      • 923-13880、スカイブルー

    • null 注意:ネジが平らに収まっていない場合は、それらのネジを取り外します。代わりに新しい安全ネジを取り付けます。新しいネジにしてもまだ平らに収まらない場合は、取り外しと取り付けの手順をすべて繰り返します。

重要

交換した部品によっては、修理を完了するために修理アシスタントがデバイスで利用可能になる場合があります。修理アシスタントの起動方法について詳しくはこちらを確認してください。

注:修理アシスタントを実行していない場合、デバイスの「部品と修理の履歴」で部品のステータスが「修理完了」と表示され、セルフサービス修理のためのApple Diagnosticsで部品のステータスが「不明」と表示される可能性があります。

代替手順

iPhoneの電源が切れない場合に限り、ディスプレイを取り外す前に以下の手順を実行してください。

  1. 背面ガラスの取り外し手順をすべて実行します。

  2. ロジックボードのバッテリーコネクタにカプトンテープを貼り付けます。

  3. 背面ガラスフレックスケーブルの端を押してコネクタに接続します。

  4. この段階では、バッテリーフレックスケーブルをまだ再接続しません。

  5. この段階では、上下のカウリングも背面ガラスの接着シートも、まだ取り付けません。

  6. 背面ガラスを筐体の上に配置します。筐体を修理トレイから取り出します。次に、ディスプレイを上に向け、USB-Cコネクタが開口部を向くように、筐体を修理トレイに戻します。

  7. 取り外し手順1に進みます。

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