MacBook Pro(14-inch, Nov 2023):スピーカー
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
以下の部品を取り外してから作業を開始してください。
ツール
静電気放電防止ピンセット
エタノールワイプまたはイソプロピルアルコール(IPA)ワイプ
ケブラー糸
ニトリル製手袋
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)
使い捨てのバッテリーカバー
付箋紙(3 x 3インチ)
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。

重要
スピーカーは左右一緒に交換する必要があります。交換用スピーカーには、ケブラー糸、スピーカー取り付けキャップ、使い捨てのバッテリーカバーが付属しています。
注
この手順には別のモデルの画像が使用されている場合がありますが、手順は同じです。
この手順の画像では、1台のスピーカーのみの取り外しと交換が示されていますが、どちらのスピーカーでも手順は同じです。
取り外し
注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
バッテリーカバーの縁を持ち、上部ケースから持ち上げて取り外します。
使い捨てのバッテリーカバーをバッテリーの上に置き、使い捨てバッテリーカバーの穴を上部ケースのフォームパッドに画像のように合わせます。
コンピュータの向きを変え、ディスプレイヒンジが手前に来るようにします。
ニトリル手袋を着用します。
スピーカーフレックスケーブルのロックレバーからポリエステルフィルムのタブをはがします。
ロックレバーを上げて、スピーカーフレックスケーブルの端をコネクタからそっと抜きます。
スピーカーと上部ケースの間の隙間にケブラー糸を通して、スピーカーの上部とそろうようにします。
ケブラー糸の上に、付箋を10枚重ねて差し込みます(スピーカーの前端から差し込んで、上部ケースとスピーカーの間の隙間に入れます)。
重要:上部ケースとスピーカーの間の隙間には、付箋の粘着性のない端を差し込んでください。
付箋をできるだけ下まで押し下げます。10枚では厚すぎる場合は、1〜2枚減らします。
バッテリーに近い方のケブラー糸の端を、スピーカーおよび使い捨てバッテリーカバーと平行になるまで手前に引っ張ります。
重要:糸はスピーカーの角の下に画像のように引っかける必要があります。
ケブラー糸の長い方の端を画像のように持ちながら、ディスプレイヒンジに近い方の手で上部ケースを固定します。糸の短い方の端は、使い捨てバッテリーカバーに近い方の手でつかみます。
糸の両端を持ち、ゆっくりとした動作でしっかりと前後に動かしながら引いて、上部ケースとスピーカーの接着剤を切っていきます。
注意:使い捨てバッテリーカバーの上で糸の短い方の角度を大きくして、使い捨てのバッテリーカバーの接着剤を切らないようにしてください。
重要:糸の両端がスピーカーおよび上部ケースと平行を保つようにしてください。糸の長い方で上部ケースをこすらないようにしてください。
糸の両端を持ち、画像のように前後にそっと引いて接着剤を切っていきます。
重要:接着剤が切れにくい場合は、ディスプレイヒンジに近い方の手で上部ケースをしっかりと固定しながら、使い捨てバッテリーカバーに近い方の糸を長く引っ張ります。
付箋を取り外します。ケブラー糸を使ってスピーカーの下の接着剤を切り続けます。
注意:バッテリーに近い方の糸を上に傾け、前後に動かす動きを遅くして、使い捨てバッテリーカバーの接着剤まで切らないようにしてください。
バッテリーに近い方の糸がスピーカーの最初の角に達したら、上に傾けて、糸の方向を角で回転させます。
スピーカーの最初の角を回りながら接着剤を切るために、使い捨てバッテリーカバーと90度の角度になるまで糸をスピーカーと交差させます。注:糸が以下に示されているネジ支柱付近にある2つ目の角に近付いたら、この手順を繰り返します。
糸のそれぞれの端を持っている手の位置を入れ替えます。
上部ケースのディスプレイヒンジを固定して安定させながら、画像(1)のように左手で糸の長い方の端をしっかりと握ります。
右手で筐体の側面を固定しながら、糸の短い方の端を引いて画像(2)のように接着剤を切ります。
注:もう一方の側のスピーカーを交換するために手順を繰り返す際は、手順17〜19で反対側の手を使います。
画像のような手の位置に戻り、左手のみを使って糸を引く動作を行い、接着剤を切ります。安定させるために、糸のもう一方をしっかりと握りつつ、上部ケースの端にあるディスプレイヒンジに右手を当てます。
注意:ネジ支柱に近付いたときにロジックボードに近い方の糸を画像のように上に傾けて、ロジックボードを切らないようにしてください。
注:接着剤が切れにくい場合は、左手で長く引っ張ります。
スピーカーの2つ目の角を回りながら接着剤を切るために(最初の角を回ったときと同じように)、画像のように使い捨てバッテリーケースと90度の角度になるまで、左手に持っている糸をスピーカーと交差させます。糸のそれぞれの端を持っている手の位置を入れ替えます。
画像(1)のように上部ケースのディスプレイヒンジを固定して安定させながら、左手で糸の長い方の端をしっかりと握ります。
右手で筐体の側面を固定しながら、糸の短い方の端を引いて画像(2)のように接着剤を切ります。
画像のような手の位置に戻り、糸を前後に動かして接着剤を切っていきます。糸を前後に動かして接着剤を切る動作が安定するように、ディスプレイヒンジの上にある方の手で上部ケースを固定します。スピーカーの端に近付いてきたら、スピーカーフレックスケーブルを脇に寄せます。
注意:ロジックボードの接着剤を切らないように、左手で糸を上に傾け、糸を引くスピードを遅くしてください。
ケブラー糸を取り除きます。
スピーカーフレックスケーブルを持って、スピーカーを上部ケースから持ち上げます。
静電気放電防止ピンセットを使って、残っているスピーカーの接着剤をはがします。
注意:接着剤をバッテリーまたはロジックボードに向かって引っ張らないでください。
ブラックスティックの端にエタノールワイプまたはイソプロピルアルコール(IPA)ワイプを巻いて、上部ケースに残っている接着剤をすべて取り除きます。
注意:ワイプがバッテリーの接着剤に触れないようにしてください。エタノールやイソプロピルアルコールは、バッテリーの接着剤を損傷する可能性があります。
重要:残っている接着剤をきれいにはがせない場合は、画像のようにブラックスティックの平らな方の端をワイプの上に置いてこそぎ取ります。
取り付け
交換用スピーカーのタブを持ち上げて保護用の裏紙を取り外します。
スピーカー取り付けキャップの端を上部ケースに合わせて、交換用スピーカーをネジ位置合わせ穴の上に配置します。
取り付けキャップの外側を60秒間押します。
取り付けキャップの中央を60秒間押します。
静電気放電防止ピンセットを使って、画像のようにスピーカー取り付けキャップを交換用スピーカーに押し付けながらプルタブをつかみます。タブをゆっくりと低い角度で引っ張って、交換用スピーカーから取り出します。取り付けキャップを取り外します。
注意:タブを急いで引っ張らないでください。上向きに引っ張って取り付けキャップをこすらないようにしてください。
スピーカーフレックスケーブルの端をロジックボードのコネクタに差し込みます(1)。コネクタのロックレバーをそっと下げます(2)。
静電気放電防止ピンセットを使って、スピーカーフレックスケーブルの端にあるポリエステルフィルムタブからライナーをはがします(1)。タブを押してコネクタに接着させます(2)。
以下の部品を取り付けて組み立てを完了します。