MacBook Pro(16-inch, Nov 2023):Touch IDボード
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
以下の部品を取り外してから作業を開始してください。

ツール
静電気放電防止ピンセット
カプトンテープ(922-1731)
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)(922-5065)
トルクドライバー(ブルー、0.65 kgf cm)(923-0448)
トルクドライバー(ティール、0.75 kgf cm)(923-08085)
トルクスプラス3IP 44mm半月型ビット(923-08468)
Touch ID調整キット(923-03032)
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。
重要
この部品を交換する場合は、修理アシスタントを実行して修理を完了することをおすすめします。すべての取り付け手順を完了すると、修理アシスタントがデバイスで利用可能になります。
重要
この修理手順では、Touch IDボードのシムキットが必要になる場合があります。シムキットは交換用のTouch IDボードにのみ付属しており、別途注文はできません。
取り外し
注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
ディスプレイを開いた状態で、コンピュータを横向きに立てます。そのままTouch IDボタンを数回押して、その感触を確認します。
ディスプレイを閉じ、ディスプレイ側が下になるようにコンピュータをテーブルに置きます。
Touch IDボードのフレキシブルカウリングのゴム製カバーを取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。
ブルーのトルクドライバーとトルクスプラス3IPビットを使って、Touch IDボードフレキシブルカウリングから3IPネジを6本取り外します。
外側の3IPネジ(923-06955)x 4本(1)
中央の3IPネジ(923-06942)x 2本(2)
静電気放電防止ピンセットを使って、Touch IDボードのフレキシブルカウリングを上部ケースから取り外し、カウリングは再度取り付けるまで保管しておきます。
重要:再組立ての際は、カウリングの向きに注意してください。
Touch IDボードのフレックスケーブルを上部ケースから慎重にはがします。
ディスプレイを開いた状態で、コンピュータを横向きに立てます。
Touch IDボタンを持ちます。Touch IDボードのフレックスケーブルを上部ケースのスロットに通して、Touch IDボードを取り外します。
重要
取り外す前にTouch IDボードのクリックが正しく機能しなかった場合、または交換用のTouch IDボードを取り付ける場合は、手順9に進み、Touch IDシムを取り外します。
元のTouch IDシムを取り付け直す場合は、組立て手順5に進みます。
ディスプレイを開いたままの状態で、表側を上にしてコンピュータを置きます。静電気放電防止ピンセットの先端を開き、一方の先端を使ってTouch IDボードの下にある円形のくぼみからシムを取り出します。
注意:フレックスケーブルが、上部ケース内に正しく配置されていることを確認してから、内部の部品に損傷を与えないよう、コンピュータを清潔で平らな作業台の上に置きます。
注:シムは上部ケースに接着されています。
取り付け
重要
Touch IDボードを交換する場合、またはボタンを押す感触を調整する場合は、Touch IDシムの交換が必要になることがあります。取り付け手順1〜4に従い、交換用のシムを取り付けます。
Touch IDボードを交換して元のシムを使用する場合、または元のTouch IDボードを取り付け直す場合は、取り付け手順5に進みます。
ディスプレイを開いたままの状態で、表側を上にしてコンピュータを置きます。
注意:フレックスケーブルが、上部ケース内に正しく配置されていることを確認してから、内部の部品に損傷を与えないよう、コンピュータを清潔で平らな作業台の上に置きます。
静電気放電防止ピンセットを使って、シムキットから中型のTouch IDシム(0.275mm)を取り出します。
重要:交換用シムキットには、3つのシムサイズが含まれています。
0.250mm(806-13051)
0.275mm(806-13060)
0.300mm(806-13059)
注:シムの接着部側は黒、反対側は銀色です。
接着部側を下にして、上部ケース内の円形のくぼみにTouch IDシムを置きます。
Touch IDシムを15秒間上からそっと押さえて、上部ケースに接着させます。
ディスプレイを開いた状態で、コンピュータを横向きに立てます。
Touch IDボードのフレックスケーブルをスロットに通して、Touch IDボードを上部ケースに配置します。
重要:交換用のTouch IDボードを取り付ける場合は、保護フィルムや接着シートの裏紙は、まだはがさないでください。
ディスプレイを閉じ、ディスプレイ側が下になるようにコンピュータをテーブルに置きます。
Touch IDボードのフレキシブルカウリングを上部ケース内に画像のように置きます。
重要:Touch IDボードのフレキシブルカウリングが正しい向きで配置されていることを確認してください。
ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、3IPネジ6本を仮締めします。
重要:ネジ頭がTouch IDボードのフレキシブルカウリングに触れたら、抵抗を感じる前にネジを締めるのをやめます。
外側の3IPネジ(923-06955)x 4本(1)
中央の3IPネジ(923-06942)x 2本(2)
ディスプレイを開いたままの状態で、表側を上にしてコンピュータを置きます。
Touch IDボタンを中央に配置し、ボタンの四辺の隙間が均等であること、またTouch IDボタンとファンクションキー列の位置がそろっていることを確認してください。
Touch IDボタンにY字型の調整ツールを2つ置き、ツールをカプトンテープで角に固定します。
注:交換用のTouch IDボードを取り付ける場合は、Touch IDボタンの保護フィルムをはがしてください。
Y字型のツールによってTouch IDボタンが正しい位置で固定されていることを確認しながらディスプレイを閉じます。その後、ディスプレイ側が下になるようにコンピュータをテーブルに置きます。
ティールのトルクドライバーと3IPビットを使って、中央の3IPネジ2本を完全に締めます。
ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、左上の3IPネジを仮締めします。
重要:抵抗を感じたら、トルクドライバーでカチッと音がする前に締めるのをやめます。
ブルーのトルクドライバーとトルクスプラス3IPビットを使って、3IPネジを4本、画像に示されている順に完全に締めます。
ディスプレイを開いた状態で、コンピュータを横向きに立てます。
Touch IDボタンを真正面から見て、ボタンの四辺の隙間が均等であること、またTouch IDボタンとファンクションキー列との間に段差や切れ目がないことを確認してください。
重要
四辺の隙間が均等な場合は、取り付け手順27に進みます。
四辺の隙間が均等ではない場合は、このまま手順19〜26を実施して、Touch IDボタンの位置を正しく合わせます。
ディスプレイを開いたまま、コンピュータを横向きに立てます。コンピュータの向きを変え、ネジにアクセスできるようにします。
ティールのトルクドライバーと3IPビットを使って、中央の3IPネジ2本を緩めます。
カプトンテープとY字型調整用ツールを取り除きます。
Touch IDボタンを中央に配置し、ボタンの四辺の隙間が均等であること、またTouch IDボタンとファンクションキー列の位置が揃っていることを確認します。
Touch IDボタンに対してY字型調整用ツールを2つ、画像のように配置し、ツールをカプトンテープで角に固定します。
ディスプレイを開いたまま、コンピュータを横向きに立てます。コンピュータの向きを変え、反対側にアクセスします。
ティールのトルクドライバーと3IPビットを使って、中央の3IPネジ2本を完全に締めます。
Touch IDボタンを真正面から見て、ボタンの四辺の隙間が均等であること、またTouch IDボタンとファンクションキー列の位置が揃っていることを確認してください。
重要
四辺の隙間が均等な場合は、このまま取り付け手順27に進みます。
四辺の隙間が均等ではない場合は、取り外し手順2〜8を繰り返した後、取り付け手順を再度行います。
カプトンテープとY字型調整用ツールを取り除きます。
Touch IDボタンを押してクリックの感触があることを確認します。
重要
Touch IDボタンの感触が緩すぎる場合は、取り外し手順をすべて繰り返した後、大きめのTouch IDシムを使って取り付け手順を繰り返します。
Touch IDボタンの感触が固すぎる、またはクリックの感触がない場合は、取り外し手順をすべて繰り返した後、小さめのTouch IDシムを使って組立て手順を繰り返します。
ディスプレイを閉じ、ディスプレイ側が下になるようにコンピュータをテーブルに置きます。
Touch IDボードフレックスケーブルを15秒間上から押さえて上部ケースに接着させます。
重要:交換用のTouch IDボードを取り付ける場合は、Touch IDボードのフレックスケーブルの接着シートの裏紙をはがします。
Touch IDボードのフレキシブルカウリングにゴム製のカバーを取り付けます。
以下の部品を取り付けて組立てを完了します。
重要
交換した部品によっては、修理を完了するために修理アシスタントがデバイスで利用可能になる場合があります。修理アシスタントの起動方法について詳しくはこちらを確認してください。