watchOS 6.1.2 のセキュリティコンテンツについて

watchOS 6.1.2 のセキュリティコンテンツについて説明します。

Apple セキュリティアップデートについて

Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。

Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。

セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。

watchOS 6.1.2

2020 年 1 月 28 日リリース

AnnotationKit

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:リモートの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。

説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。

CVE-2020-3877:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する匿名の研究者

Audio

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3857:Qihoo 360 Vulcan Team の Zhuo Liang 氏

files

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意のあるアプリケーションにより、任意のファイルに上書きされる可能性がある。

説明:アクセス制限を改善し、アクセス関連の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3855:Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)

2022 年 1 月 19 日に追加

ImageIO

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。

CVE-2020-3826:Google Project Zero の Samuel Groß 氏

CVE-2020-3870

CVE-2020-3878:Google Project Zero の Samuel Groß 氏

CVE-2020-3880:Google Project Zero の Samuel Groß 氏

2020 年 4 月 4 日に更新

IOAcceleratorFamily

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3837:Google Project Zero の Brandon Azad 氏

IOUSBDeviceFamily

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2019-8836:Alibaba Inc. の Xiaolong Bai 氏および Min (Spark) Zheng 氏、インディアナ大学ブルーミントン校の Luyi Xing 氏

2020 年 6 月 22 日に追加

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションが、制限されたメモリを読み取れる可能性がある。

説明:入力のサニタイズ処理を強化し、検証の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3875:Google Project Zero の Brandon Azad 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意のあるアプリケーションが、カーネルメモリのレイアウトを判断できる可能性がある。

説明:メモリ管理を改善し、アクセス関連の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3836:Google Project Zero の Brandon Azad 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションが、制限されたメモリを読み取れる可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ初期化の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3872:Cognite の Haakon Garseg Mørk 氏および Cognite の Cim Stordal 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3842:Google Project Zero に協力する Ned Williamson 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3834:Alibaba Inc の Xiaolong Bai 氏および Min (Spark) Zheng 氏、インディアナ大学ブルーミントン校の Luyi Xing 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3860:Qihoo 360 Nirvan Team の Proteas 氏

Kernel

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3853:Google Project Zero の Brandon Azad 氏

libxml2

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意を持って作成された XML を処理すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行される可能性がある。

説明:サイズ検証を強化し、バッファオーバーフローに対処しました。

CVE-2020-3846:Ranier Vilela 氏

2020 年 1 月 29 日に追加

libxpc

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:悪意を持って作成された文字列を処理すると、ヒープ破損が起きる可能性がある。

説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3856:Google Project Zero の Ian Beer 氏

libxpc

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションに、昇格した権限を取得される可能性がある。

説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。

CVE-2020-3829:Google Project Zero の Ian Beer 氏

wifivelocityd

対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降

影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:アクセス権のロジックを改善することで、この問題を解決しました。

CVE-2020-3838:Dayton Pidhirney 氏 (@_watbulb)

ご協力いただいたその他の方々

IOSurface

Liang Chen 氏 (@chenliang0817) のご協力に感謝いたします。

Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。

公開日: