macOS Big Sur 11.7 のセキュリティコンテンツについて
macOS Big Sur 11.7 のセキュリティコンテンツについて説明します。
Apple セキュリティアップデートについて
Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。
Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。
macOS Big Sur 11.7
AppleMobileFileIntegrity
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:チェックを強化し、コード署名の検証における脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42789:FFRI Security, Inc. の Koh M. Nakagawa 氏
ATS
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:サンドボックスの制限を追加で設けて、アクセス関連の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32904:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
ATS
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がプライバシーの環境設定を回避する可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-32902:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Calendar
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:アクセス制限を改善し、アクセス関連の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42819:匿名の研究者
Contacts
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がプライバシーの環境設定を回避する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2022-32854:Deutsche Telekom Security の Holger Fuhrmannek 氏
GarageBand
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:制限を強化し、構成の問題に対処しました。
CVE-2022-32877:SecuRing の Wojciech Reguła 氏 (@_r3ggi)
ImageIO
対象 OS:macOS Big Sur
影響:画像を処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:検証を改善し、サービス運用妨害の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-1622
Image Processing
対象 OS:macOS Big Sur
影響:サンドボックス化された App が、カメラを使用中の App を判断できる可能性がある。
説明:App の状態のオブザーバビリティ (可観測性) について追加で制限を設けて、この問題に対処しました。
CVE-2022-32913:Yiğit Can YILMAZ 氏 (@yilmazcanyigit)
iMovie
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ユーザが、重要なユーザ情報を閲覧できる可能性がある。
説明:Hardened Runtime を有効にして、この問題に対処しました。
CVE-2022-32896:Wojciech Reguła 氏 (@_r3ggi)
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:悪意のある NFS サーバに接続すると、カーネル権限で任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-46701:Felix Poulin-Belanger 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32914:Kunlun Lab の Zweig 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32866:Pinauten GmbH (pinauten.de) の Linus Henze 氏
CVE-2022-32911:Kunlun Lab の Zweig 氏
CVE-2022-32924:Google Project Zero の Ian Beer 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネルメモリを漏洩させる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32864:Pinauten GmbH (pinauten.de) の Linus Henze 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32894:匿名の研究者
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32917:匿名の研究者
Maps
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32883:breakpointhq.com の Ron Masas 氏
MediaLibrary
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ユーザが権限を昇格できる場合がある。
説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32908:匿名の研究者
ncurses
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ユーザによって App が突然終了されたり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、バッファオーバーフローに対処しました。
CVE-2021-39537
PackageKit
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App に、昇格した権限を取得される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-32900:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Sandbox
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ファイルシステムの保護された部分を App に変更されるおそれがある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32881:Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)
Security
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App にコード署名チェックを回避される可能性がある。
説明:チェックを強化し、コード署名の検証における脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42793:Pinauten GmbH (pinauten.de) の Linus Henze 氏
Sidecar
対象 OS:macOS Big Sur
影響:制限されたコンテンツをロック画面からユーザが閲覧できる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-42790:Zaprico Digital の Om kothawade 氏
SMB
対象 OS:macOS Big Sur
影響:リモートユーザによってカーネルコードが実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32934:Felix Poulin-Belanger 氏
Vim
対象 OS:macOS Big Sur
影響:悪意を持って作成された ファイルを処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性や、メモリのコンテンツが漏洩する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2022-1720
CVE-2022-2000
CVE-2022-2042
CVE-2022-2124
CVE-2022-2125
CVE-2022-2126
Weather
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App が重要な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-32875:匿名の研究者
WebKit
対象 OS:macOS Big Sur
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-32888:P1umer 氏 (@p1umer)
ご協力いただいたその他の方々
apache
Enterprise Service Center の Tricia Lee 氏のご協力に感謝いたします。
Identity Services
Joshua Jones 氏のご協力に感謝いたします。
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