Apple Accountを移行するか、または個人アドレスとして保持するよう求められた場合

Apple Accountで組織が所有するメールアドレスを使用している場合、Apple Accountを会社または学校のアカウントに移行するか、メールアドレスを変更して個人のアカウントとして保持するよう求められる場合があります。

Apple Accountを変更する

会社や学校が、組織に紐付けられたメールアドレスを使用しているすべてのApple Accountを管理するための申請を行うと、そのアカウントに紐付けられているデバイスに、利用可能なオプションについてのメールや通知がAppleから届きます。

Appleのno-replyメールアドレスから、組織のメールドメインを使用しているApple Account宛に送信されるメールの例。件名と本文が示されており、Apple Accountを更新するよう促し、所定の期日までに今のアカウントを会社のアカウントに移行するか、またはメールアドレスを変更するという選択肢が案内されている。

会社または学校のアカウントに移行するか、またはApple Accountを個人のアカウントとして保持するよう促されます。すべてのアカウントを移行できるとは限りません*。移行できないアカウントの場合、移行するという選択肢は表示されません。ただし、Apple Accountはいつでも新しいメールアドレスに変更できます。

iPhoneの画面に、所定の期日までにApple Accountを更新するよう促し、職場のアカウントを移行するか個人のアカウントとして保持するという選択肢が画面に表示されているところ。

*状況によっては、Apple Accountの名前を変更して個人アカウントとして保持するという選択肢しか表示されない場合があります。以下のような場合は、Apple Accountを組織に移行できません。

会社や学校用のApple Accountに移行する

アカウントを管理対象にすることで、ユーザは効率的な共同作業のための機能を利用し、管理対象として簡単に登録できます。組織はアカウントをまとめて管理できるようになります。また、ユーザがパスワードを忘れたり、信頼できるデバイスを紛失したりした場合も、組織がアカウントの復旧を手助けすることができます。

アカウントの移行を選択した場合は、以下も適用されます。

  • 組織が写真、キーチェーン項目(パスワードなど)、その他のアカウントデータにもアクセスできるようになります。

  • App Storeやブックストアで購入したアプリやブックは、アカウントに紐付けられたままです。

  • iTunes Storeで購入した音楽、映画、テレビ番組などのコンテンツにはアクセスできなくなります。

  • 現在の請求サイクルの終了時、サブスクリプションは更新されません。

App StoreやほかのAppleメディアサービスの購入履歴を確認する方法はこちら

Apple Accountの移行を検討する

もともと職場や学校で必要だったためApple Accountを作成した場合は、管理対象アカウントに移行するとよいかもしれません。

以下のような状況では、アカウントの移行を検討することをおすすめします。

  • アカウントを使って、個人の写真、書類、キーチェーン項目(パスワードなど)、その他の個人データを保存していない。

  • アカウントは主に職場や学校のデバイスで組織内のほかのユーザと共同作業を行う目的で使っている。

  • アカウントは主に、組織向けのサービス(Apple Developer Program、AppleCare Enterprise Portal、Apple Business Connect、Apple Business Register、Appleプッシュ通知サービスポータル、またはその他のビジネスに重点を置いたサービスなど)にアクセスするために使っている。

アカウントを移行する前に行っておくこと

アカウントを移行対象にするために、変更を行うよう案内される場合があります。これらの変更には以下が含まれます。

iPhoneの画面に、変更が行われるまでApple Accountを仕事用アカウントに移行できないというメッセージと、アカウントを移行できない理由の例が表示されているところ。

移行プロセスの前や移行プロセス中は、デバイスからサインアウトしなければならない場合があります。

アカウントの移行に対応しているソフトウェアのバージョン

アカウントを移行するには、対応しているソフトウェアがインストールされているデバイスでApple Accountにサインインする必要があります。これには以下が含まれます。

  • macOS 15.1以降

  • iOS 18以降

  • iPadOS 18以降

対応しているソフトウェアバージョンがインストールされているデバイスがない場合は、Apple Accountでaccount.apple.comにサインインして、このプロセスを完了することもできます。

Apple Accountを個人アカウントとして保持する

Apple Accountを個人のアカウントとして保持することを選んだ場合は、そのアカウントで使うメールアドレスを変更する必要があります。Apple Accountや、Apple Music、iCloudなどのAppleサービスには、新しいメールアドレスを使ってサインインします。アカウントのパスワードは変更されません。

メールアドレスの変更に伴い、以下も適用されます。

  • メッセージやその他のAppleサービスでは、新しいアカウント名が共有相手に表示されます。

  • アカウントに紐付けられているすべてのデータと購入済みのアイテムには、これまで通りアクセスできます。

  • 組織はあなたのデータにアクセスできません。

アカウントを個人として保持することを検討する

以下のような状況では、アカウントを個人のApple Accountとして保持することを検討するようおすすめします。

  • アカウントを使って、個人の写真、キーチェーン項目(パスワードなど)、その他の個人データを保存している。

  • iTunesでアカウントを使って音楽、映画、テレビ番組を購入している。

  • Apple Payでアカウントを使っている。

  • ファミリー共有でアカウントを使っており、ファミリー共有グループのほかのメンバーとサブスクリプションや購入済みのアイテムを共有している。

メールアドレスを変更する

Apple Accountで使っているメールアドレスを、組織が所有していないメールアドレスに変更することも、@icloud.comのメールアドレスを作成することもできます。

Apple Accountのプライマリメールアドレスを変更する方法はこちら

アカウントの移行もせず、個人アカウントとして保持するためにメールアドレスも変更しない場合

所属組織が、会社/学校のメールアドレスを使っているすべてのApple Accountを管理対象にすることを義務付けるプロセスを開始した後、30日以内に対応する必要があります。

30日以内にアカウントの移行もメールアドレスの変更も行わなかった場合、Apple Accountは「@temporary.appleaccount.com」を含む仮のユーザ名に変更され、たとえば、「john@example.edu」は、「john-example.edu@temporary.appleaccount.com」に変更されます。Appleから新しい仮のユーザ名をメールでお知らせします。

30日が経過したら、Apple Accountの仮のメールアドレスを使ってサインインし、Apple Accountのプライマリメールアドレスを変更してください。

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