複数の MIDI デバイスを Mac 用 Logic Pro と同期する

Logic Pro 10.4.5 以降では、最大 16 の外部 MIDI デバイスに対し、MIDI クロック設定を個別に行えます。

Logic の MIDI 同期設定を使って、外部デバイスとの MIDI 同期を制御し、Logic Pro をスタジオ内の中央の同期デバイスとして機能させることができます。MIDI クロック、MIDI タイムコード (MTC)、MIDI マシンコントロール (MMC) を各デバイスに個別に送信できます。デバイスごとにプラグインのディレイ補正を有効にし、各デバイスへの MIDI クロック信号を遅延させることもできます。

MIDI 同期の設定画面を開く

MIDI 同期の設定は、プロジェクトごとに保存されています。MIDI 同期設定の画面を開くには、プロジェクトを開いて、「ファイル」>「プロジェクト設定」>「同期」の順に選択し、「MIDI」タブをクリックします。

MIDI クロックで同期する

シンセサイザーや専用のシーケンサーなど、複数の外部 MIDI デバイスを Logic と同期するには、MIDI クロックを使います。MIDI クロックを使って、送信先として追加した MIDI デバイスごとに MIDI クロックのディレイを調整することで、デバイス間のタイミングの誤差を補正できます。

  1. MIDI 同期の設定画面を開きます

  2. MIDI デバイスを追加して Logic と同期するには、「送信先」列のポップアップメニューをクリックし、デバイスまたはポートを選択します。デバイスが表示されない場合は、Mac に適切に接続しているか確認してください。

  3. デバイスの「クロック」チェックボックスを選択します。

  4. そのデバイスの MIDI クロックのディレイを調整するには、「ディレイ [ms]」フィールドの値をドラッグします。負の値にすると、MIDI クロック信号がより早く送信されることになり、正の値にすると、MIDI クロック信号の送信がより遅くなります。

  5. プロジェクトでプラグインを使っている場合は、デバイスの「PDC」チェックボックスを選択して、プラグインディレイの自動補正を有効にします。

  6. ほかの MIDI デバイスを追加し、各デバイスの MIDI クロックディレイ、PDC、その他のオプションを設定します。

No alt supplied for Image

MIDI クロックのモードと開始位置を設定する

送信先を追加してオプションを設定したら、プロジェクトの MIDI クロックモードを設定します。MIDI クロックモードによって、Logic で送信先に MIDI クロックを送信する方法や、そのタイミングが決まります。「クロックモード」ポップアップメニューから、ワークフローと、使っている MIDI デバイスに最適なモードを選択します。

  • 「パターン」モードは、開始コマンドをシーケンサーなどの外部デバイスに送信し、そのデバイスでパターンの再生を開始します。「クロックモード」ポップアップの下にある「クロック開始」の「パターン長 <小節数> 小節」フィールドに、パターンの小節数を入力する必要があります。

  • 「ソング - 再生開始および停止時に SPP/SPP/サイクルジャンプ時に続行」モードは、Logic の曲の先頭から再生を開始するときに、外部デバイスに開始コマンドを送信します。先頭から再生を開始しない場合は、ソング・ポジション・ポインタ (SPP) コマンドに続いて続行コマンドを送信し、外部デバイスでの再生を開始します。

  • 「ソング - 再生開始時およびサイクルジャンプ時に SPP」モードは、再生の開始時、およびサイクルモードが繰り返されるたびに SPP コマンドを送信します。

  • 「ソング - 再生開始時のみ SPP」モードは、最初の再生の開始時にのみ SPP コマンドを送信します。

MIDI クロックモードを設定したら、Logic の曲のどの位置で MIDI クロックの出力を開始するかを選択できます。「クロックモード」ポップアップの下にある「クロック開始」の「位置」フィールドで、位置 (小節、拍、ディビジョン、ティック) を選択します。

MTC で同期する

Logic をビデオや別のデジタル・オーディオ・ワークステーション (Pro Tools など) と同期する必要がある場合は、MTC を使います。Logic から別々の送信先に MTC を送信することもできます。送信先を設定し、その送信先の「MTC」チェックボックスを選択してから、「MIDI」の環境設定の「同期」パネルを開いて調整します。

Logic で MMC を使う

MMC を使って、MMC 対応の外部テープマシン (ADAT など) のトランスポート機能を制御できます。そうした設定では、Logic Pro は通常、MMC を外部デバイスに送信し、同時に外部デバイスからの MTC タイムコードに同期するように設定されます。

外部の送信デバイスのトランスポート制御を使う場合は、MMC を使う必要はありません。MTC を使って外部デバイスに同期するように Logic を設定してください。MMC を使って、MMC を受信するデバイス上のトラックを録音可能状態にすることもできます。

Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。

公開日: